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「ワシは老人じゃ」口調の変換点についての考察

2007-08-24 | 雑念
今日初めて知って「おおなるほど!」と感動した話を一つ。


よくフィクションにおけるステレオタイプなお年寄り(男性)の一人称は「ワシ」であり、語尾が「~じゃ」を使いますよね。ただ、実社会において「ほう、ワシの言葉が聴けないと? 年寄りの言うことは聞いておくもんじゃぞ」みたいな喋り方をするジジイはそうは見かけません。そもそもどういうタイミングでこういう喋り方に切り替わるのか?まさか定年退職をした翌日、目が覚めると突然こういう喋り方になるのか? いやまて… 通勤時、市営駐輪場のスペースを借りてるので地元のシルバー人材センターのおじ様方と何かにつけて言葉を交わす機会があるわけですが、その際においてはいたって標準語で話されてます… というかそもそも私の祖父は両方ともバリバリの上州弁だったし、よくよく考えてみればおかしな話です。


で、この言い回し。これは広島弁に通ずるものがあります。フィクション上でこの言い回しが使われだしたのは江戸末期~明治初期あたりらしいのですが、折りしも時代はそう、明治維新前後。つまり当時の執政官に広島と比較的言語文化が近い長州出身者が多く、「知徳のある老人像」として長州の言葉が用いられるようになったのではないかという説。

たしかにいい得て妙です。というかこの説が真実ならば老人言葉に薩摩弁が用いられた可能性もありってことかね。ひょっとしたら次藤くん(私的見地における薩摩弁使用キャラの代名詞w)がなぜか小中学生の頃からジジ臭い言葉を使っていたなんてこともありえると。

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