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ゆ ず 茶 庵 Blog

バンドウユミ  Private Blog
  野良ナレーター の 上々↑↑ライフ

サンプル

2018-10-21 07:36:10 | Go!Go! わたし ~日々徒然~
よく利用するドラッグストアがある。

そこは会計の際に必ず何かしらのサンプルをつけてくれて、
でも一時期何が何でも絆創膏で。
最近バラエティに富んだサンプルに戻ったばかりだ。


先日私が買い物をした時、貰ったサンプルは「ビタミン剤」だった。

先日ダンナさんが買い物をした時のサンプルは「強心薬」だった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・意味――!!

『 狩野芳崖と四天王 』

2018-10-19 07:50:15 | Go!Go! わたし ~鑑賞編~
インターネットミュージアムさんのプレゼント企画に応募したら当選しました。嬉しい! ありがとうございます!

 『 狩野芳崖と四天王 』

鑑賞日:10/12(金)、時系列的にはこの前。

前日夜中に京都から戻り、荷解きと洗濯がせいぜいの状態だったので、事前に情報はチェックせず。
タイミングよく後期展示が始まったばかりで、全てを観ることができました。
中でも「重文・狩野芳崖 慈母観音」、「重文・狩野芳崖 不動明王」、「狩野芳崖 仁王捉鬼図」は嘆息モノ。

“近代日本画の父”狩野芳崖の4人の高弟、岡倉秋水・岡不崩・高屋肖哲・本多天城。
彼らは芳崖の晩年に師事し、芳崖の絶筆である『悲母観音』の制作を間近で目撃しています。
その後入学した東京美術学校では「芳崖四天王」と称され、一目置かれる存在だったのだそう。

その四天王が写した「慈母観音」も観ることができます。
これがそれぞれやはり見事なのだな。

日本画の、特に山水画が私は好きなのですが。
そこに西洋から入ってきた輸入画材の色が加わると、これがまたとんでもないインパクトで。
好むと好まざるとに関わらず脳に刺さるというか。
かつて北斎に西洋絵画が影響を受けたように。
フェルメールの青や若冲の蒼が人の心に訴えるように。
文化はふとしたきっかけや、特定の人物の意思等によって混ざり合い姿かたちを変えていくのだな、と。

 

図録が売り切れてたのが残念だったな。うん。

ぼっち京都周遊記~2日目~

2018-10-18 07:39:25 | Go!Go! わたし ~鑑賞編~
1日目」はこちら。

ぼっち京都、2日目。10月11日(木)。
前日は夜中の2時から出掛ける準備に入ったというのに、結局眠りは浅く5時過ぎに起床起動。
宿泊先が朝食無料サービス実施中とのことで、ありがたく頂くことに。朝は輪をかけて少食だけど。
チェックアウト後も荷物を預かってもらえるので助かる。
どーして前日よりはるかに重くなってるのボストンバッグ・・・。

まずは事前に調べておいた「本能寺」へ。

   本堂。

  拝殿と、奥に信長公墓。

遺骨の代わりに、信長公の太刀が納められているのだそう。


信長公墓の隣、本能寺ノ変戦死陣歿之諸霊墓。

 森蘭丸と、その弟・力丸の名も。



ここを訪れた目的はこちら。「本能寺刀剣展 2018秋」。


時計を見るとまだ時間的に余裕余裕。なので急遽予定してなかった場所へ行ってみることに。
乗換検索アプリってホント便利ですよね。バス停でも検索できちゃう♪
とは言え土地勘のない場所、しかも筋金入りの方向音痴。
迷子になったら誰かに泣きつこう(迷惑)・・・と覚悟を決めて移動開始。

 着いた♪ 北野天満宮

すーっかり忘れてたんですけど、今って修学旅行シーズンですよね。
まぁここも一番多かったのは刀剣女子でしたけどね。
お参りも済ませ、宝物殿へ。ここ、写真撮影OKです♪
もちろん全部(鬼切丸(髭切)含め)撮ってきましたが、中でも一番インパクトの強かったのがこちら。


脇指 銘 従四位下行豫陽大守兼隠州刺史 松平姓源定長 奉寄進

少なくとも私が今まで見た中で、身幅が一番広い「脇指」です。
重ねも厚いです。
第一印象は「え? これ刀? 包丁とか鉈とかじゃなく??」。

そうそう、鬼切丸(髭切)は10/16(火)~10/28(日)はここではなく京博での展示中です。←すっごい混んでるみたいですよ。
1階・第八章にて「膝丸(薄緑)」と同じケースとのこと。源氏クラスタのみなさん、おめでとうございます


さて、乗換検索アプリに全幅の信頼を寄せつつ、最終目的地に移動開始。
1日目と同じく、京博「京のかたな展」。
バスと電車を乗り継いで、最寄りの七条駅から京博に到着。11時半。

 平成知新館内から庭園を。

前日のデータ補完をメインに鑑賞。一部を除き比較的空いてたので、思う存分鑑賞してきました。
1日目はメモとりつつ(殴り書きともいう)単眼鏡を覗き込みつつ。
2日目は前日に零れたデータを上書きした感じです。
そして展示を後にした際、時計の針は15時を回っていました。
両日での鑑賞時間は、正味 7時間半 となりました。自己最高記録でした。
私は展示に入ると座らないし、喫茶も挟まずどっぷりになるので、うん。そら足も痛いわな。


で、またしても京都駅まで徒歩。


途中の七条大橋では狩りの最中に遭遇。


京都駅に到着後、泣きの一回で再び刀剣乱舞STOREへ。
購入金額に応じてランダムでもらえる千社札に、初めて最推しが来てくれました!
これはもしかして・・・でもここでまた物欲センサーに仕事をされてしまうとアレなので、
努めて冷静にトレーディングクリアファイル開封の儀をば。

・・・・・・き、来ました、最推し・・・!  結論:トレーディングは数と金額。

宿泊先に戻り、預けてあったボストンバッグを受け取り、改めて整理をし直してから再び京都駅へ。
お土産を求めて彷徨う間に、自らとどめを刺した荷物が全身にのしかかります。主に足。
次回こういう機会があったら、迷わずSサイズのスーツケースを買おうと決意。
各駅停車の新幹線でのーんびりと帰途に着いたのでした。

東京に戻るなりスマホの電池が残量ゼロに。
降車駅までダンナさんが自転車でお迎えに来てくれたのですが、ボストンバッグの余りの重さにものすごい顔をされました。
おかげでと言っては何なのですが、スーツケース購入にはすんなり賛成してもらえました。

お土産は聖護院の「生八つ橋」と大安の「ちいさなだいやす」を選びまして、両方ダンナさんに大好評でした♪

ぼっち京都周遊記~1日目~

2018-10-17 07:04:45 | Go!Go! わたし ~鑑賞編~

京のかたな展」の開催一報をキャッチした際、絶対に行くと即断。
最初はダンナさんも一緒に行く予定だったんだけど、諸事情により ぼっち京都 に変更。
展示日程の詳細が発表されて直ちに宿泊付の新幹線プランを押さえた。この時点で8月アタマ。
(その後9月中旬に次々と休館日を利用した貸切プランが発表されて若干不機嫌になった。遅いよ。)

10月10日・水曜日。
未明に起きだして準備開始。東京駅へ向かう。いざ行かん、中二修学旅行以来の京都へ!

 車窓に富士。

京都はあいにくの曇り。そういや私、移動先で the 晴天! って経験あんまりないや・・・いいけど。
宿泊先がチェックイン前後共に荷物預かりサービスをやってくれてるので、まずはそれを利用する。

 墨染駅下車・藤森神社

宝物殿に太刀・鶴丸の写しが奉納されている神社です。宝物殿は一部を除き写真撮影不可。
御朱印帳やその他諸々を頂き、鳥居を出たところで出会ったおじさんに「近くの郵便局」を訪ねる。
教えてもらった通りに歩いたつもりがまた間違えたようで、後ろから「違う違う!」と呼び止められました。
おじさんホントありがとうございました
で、何とか郵便局に辿り着き、「薬研藤四郎 再現刀奉納記念切手」を無事購入。
墨染駅に戻り、目的地三カ所が集まる 七条駅 へ移動。


  三十三間堂

こちらの「重文・千体千手観音立像」は、通常は東博や京博に常に何体か貸出展示が為されているのですが、
タイミング良く戻って来ていて全てが揃った状態とのこと。レア。
・・・ただただ圧巻でした。あまりにも壮観でした。予定してなかった御朱印帳を頂きました。
ここが今回訪れた中で一番外国人観光客の方が多かったです。


 続いて豊国神社

ここでは御朱印とメタルブックマーカーを頂きました。
それにしても ちゅん と写真を撮ることの難しさたるや。


そしてすぐ隣、今回の主目的地・京都国立博物館へ。
 11時半入館。

 『 特別展 京のかたな 匠のわざと雅のこころ 』 

展示をがっつり鑑賞すると、平安刀から現代刀までがまるで道が拓けたかのように一直線に繋がります。
本当に本当に得難い経験をさせて頂きました。

館を出たのが16時半過ぎ。で、足元見てびっくり。べしゃべしゃでした。どうやら雨が降っていた模様。
係員さんに聞いたらかなりの降りだったそうで。
がっつり館内に籠っていたので全然気づきませんでした。一応折り畳み傘は持参。

 雨上がりの「考える人」。

 

痛む足腰に鞭打ちつつ京都駅へ徒歩。ほぼ直進。
何処へ行ってもキャッチーかつ大きい建造物は目印として超優秀です。ありがとう京都タワー。


京都駅・南北自由通路へ向かうエスカレーターから見上げる。

宿泊先へ戻る前に、現在出張所が営業中の刀剣乱舞STOREへ立ち寄り、無謀にもトレーディングクリアファイルに挑戦。
物欲センサーの恐ろしさを知る。
更にイオンモールへ寄りウィンドウショッピングを楽しみつつ、夕食を買い込み宿泊先へ戻る。

ぼっち京都・1日目。足の激痛と共に終了。「2日目」に続く!

 夜の東寺

『 本能寺刀剣展 2018秋 』

2018-10-16 07:21:00 | Go!Go! わたし ~鑑賞編~
12/23(日・祝)まで、本能寺大寶殿宝物館にて開催中。

ここまで来ていてみすみす見逃す手はありませぬ。ましてや「空いている」との情報あり。
京都二日目、10/11(木)。早々とチェックアウトし、京都駅からバスに乗る。
事前に調べたルートではすぐ近くで下車したはず。なのによくわからないのは土地勘が無さすぎのせい。
あれぇ? と首を傾げながら後ろを振り返ると、そこには裏門がありました。思わず笑う。

 

 『 本能寺刀剣展 2018秋 』

展示は二階。ここは撮影不可
春に開催された「本能寺刀剣展」の第二弾で、第一弾を更に充実させ本能寺と不思議な縁で繋がった刀剣を中心に展示されています。
信長公が所持していたと伝わる「太刀 銘 宗近」や、「太刀 伯耆国安綱但磨上無銘南蛮拵え」等。
更には堀川派の流れを組む河内國平一門の有志の刀剣の展示もあり。

一番驚いたのは「大太刀 伝 森蘭丸所用(陣太刀)」、かなりの大きさです。なるほど陣太刀・・・。
すぐそばに展示されていた「刀 伝 森蘭丸所持」も併せ見て推察するに、本当に公に気に入られていた方だったのだなと。
この森蘭丸という方は。

「刀 無銘 備前国長船長光」はとてもきれいで、そして怖かったです。
長船の刀はこうなんだよねー・・・。

「本能寺の変」の前夜に突然鳴きだし、公に異変を知らせたという伝説を持つ中国伝来の香炉「三足の蛙」も展示されてます。
そして公の肖像画には、髭がありませんでした。


 さて、三階へ移動。こちらは撮影OK

  

写真は敢えて載せませんが、「三日月宗近」「五虎退」「明石国行」の押形と詳細な説明も展示されています。
これ見てから「京のかたな展」に行けば知識の底上げがされた状態で実物を観ることになるので、絶対絶対いいと思う!
おススメです!

ただ、非常にもったいないことに、本当に空いてました。
開館時間に入ったということを鑑みても空いてました。
これから京都で刀剣鑑賞を予定されてる方、行きましょう。是非。(真顔

『 特別展 京のかたな 匠のわざと雅のこころ 』其の弐(第六章~第八章、第一章)

2018-10-15 07:52:40 | Go!Go! わたし ~鑑賞編~
其の壱(第二章~第五章)」はこちら。

「第六章 京のかたなの再興(室町時代後期 - 桃山時代)

戦国時代の終焉とそれに伴う上方の発展により、再び活気を取り戻す京都の鍛冶。新刀の登場です。
新刀の祖・埋忠明寿、三品派・伊賀守金道、堀川派・堀川国広の作が展示されています。
ちなみに堀川国広は、私の最も気に入っている刀工だったりします。

「No.119 重美 刀 切付銘 備州住長船兼光 大町仁右門尉磨上之/嘉吉二年八月日 中心有之」は、磨上加工の最初期の作例。

そして「No.120 重文 刀 本作長義天正十八年庚寅五月三日二九州日向住国広銘打/天正十四年七月廿一日小田原参府之時従屋形様被下置也長尾新五郎平朝臣顕長所持」(長い)。
いわゆる「本歌 山姥切」です。堀川国広が磨上げ、銘を刻んだのがこの刀。
この作業に先立ち打たれた刀が、写しである「山姥切国広」、これを高く評価されて磨上げを命じられたのだそう。
本歌と写しという概念を捨てて観るべき二振であることは明らか。
この本歌、基本は一定リズムの乱れ刃文。身幅は広く重ねは厚め。備前長義の手による刀。

「No.122 短刀 朱銘元和二 正宗/光徳(花押)(名物 朱判正宗)」、相州鍛冶の特徴が随所に見られるとのこと。
「No.123 重文 刀 金象嵌銘 本多美濃守所持/義弘本阿(花押)(名物 桑名江)」は全てが無銘の極め。相州風と大和風が一体となった作風。
「No.128 重文 刀 銘山城国西陣住人埋忠明寿(花押)/慶長三年八月日他江不可渡之」は、初めから磨り上げたような形に作られていて、慶長新刀の初代にして最高作とされる一振。
「No.135 重美 短刀 銘 藤原国広造/沢田道円所持」は、短刀の中では最大級の身幅を誇る。
「No.141 剣 銘 肥後住人越前守藤原国次/貞享四丁卯歳十月吉日」は、永世文庫の蔵から発見された新出の剣。密教系寺院への奉納用と見られる。

この章で最も混雑していたのは「No.151 刀 銘 吉行」、陸奥守吉行。
そして「No.140 刀 銘 濃州関住兼定作(号 歌仙兼定)、でした。
個人的には「No.143 短刀 銘 濃州岐阜住大道/信濃守国広」が超おススメ! 単眼鏡で、かつ離れて観るととても綺麗。

なお、ここでは章の冒頭にて「重文 阿国歌舞伎図屏風」も展示。刀だけじゃないのだよ。


「第七章 京のかたなの展開(桃山時代 - 江戸時代前期)

京都の鍛冶の元で学んだ門人たちが全国へ展開、各地で新たな新刀文化が芽吹く。
ここでは新刀文化の完成形・大阪新刀が観られます。 

「No.160 重文 銘 粟田口一竿子忠綱 彫同作/宝永六年八月吉日」は、自らを粟田口の末裔と名乗る刀工の作。足長丁子と呼ばれる刃文が特徴で、その刃渡りは実に90cm以上。

大阪新刀は評価が低く、現在その見直しと再評価が叫ばれているのだそう。


「第八章 京のかたなと人びと(江戸時代中期 - 現代)」

京都の人々にとって「刀剣」とは何か。
古社寺に奉納された宝剣や御神刀、そして祇園祭。
そして現代。立命館大学と京都大学にて作られた刀と、そこから巣立った最後の最後の山城鍛冶にて人間国宝・隅谷正峯の作品を。

ここでは「名物 膝丸(薄緑)」「名物 義元左文字」が展示。「圧切長谷部」と同様、後ろ側も観られる展示。
「膝丸(薄緑)」は以前同じ名前の一振りを箱根神社の宝物殿で見ているのですが、かなり違います。こっちのが全然すごい。
「義元(宗三)左文字」は今回は後ろ側が観れて感激。

祇園祭にちなんだ屏風や人形、そして若冲の「伏見人形図」等を経て、流れは現代へ。
大正・明治・昭和に立命館大学と京都大学で打たれた刀。
人間国宝・隅谷正峯の手による「No.200 太刀 銘 備前国包平作/傘笠正峯作之 平成八年十二月日(大包平写)」が展示のフィナーレとなります。
とんでもない再現度です。実物を見た記憶がまだ新しいだけに、本気でその技術に圧倒されました。
この完成の二年後、氏の逝去をもって山城鍛冶の歴史も終焉を迎えたのだそうです。


で、ここで私は3階へ戻ります(混み過ぎで流し見しただけだったので)。
「第一章 京のかたなの誕生(平安時代後期)」

合戦絵巻と文書による、刀剣誕生の背景。そして山城鍛冶の祖である三条派・宗近と、派生した五条派など、山城鍛冶の源流を。

ここに展示されているのは「No.7 国宝 銘 三条(名物 三日月宗近)」。ケース四方を巡る形で鑑賞できます。
東博で展示の際に見られるのはやはり一方だけなので、これはなかなか有難い展示です。
地鉄が摩耗し、刀がうるみ、打ち除けが生じているのだそう。

3階に展示されている刀は全てが平安刀で、状態の良いものが揃えてあります。
鉄としては当たり前に、とうに寿命のはずなんですけどもね・・・。

個人的には「No.14 重文 太刀 銘 兼長」がおススメです。
鋒が小さく細身、華奢な刀。地鉄が白銀みたいでした。
「No.16 太刀 銘 国永」、この銘で最も有名なのは「皇室御物」鶴丸、ですね。



ここで全てを鑑賞終了。時間は16時を回っていました。
それにしてもとんでもない展示数・とんでもない振数・とんでもない情報量です。
メモに鉛筆持参で書きながら進んだのですが、最後には芯がすり減り字を書くことができませんでした。
それでも何とか記した言葉は「すごい」「きれい」「好き」・・・語彙力どっか行きました。

2日目(10/11)は同じく11時半に入館、前日のデータ補完をメインにぐるぐる鑑賞しました。
出たのは15時過ぎ。
2日間で館内滞在時間は合計8時間(4.5+3.5)!
その間一度も座らず喫茶等も挟んでいないので、単純に鑑賞だけで捉えると7時間半は観てたことになります。
これ、足痛くて当たり前だし、普段めったに出ない腰痛も出るわけです(苦笑)。

それでも、観に行けて本当に、本当に、心の底から良かったです。
これを魅せて下さった全ての方々に謹んで御礼申し上げます。ありがとうございました。


本音を言えば後期展示も行きたい、のですが、ガマン、我慢・・・・・・。

『 特別展 京のかたな 匠のわざと雅のこころ 』其の壱(第二章~第五章)

2018-10-14 07:48:00 | Go!Go! わたし ~鑑賞編~
鑑賞日 10/10(水)~10/11(木)。

 1日目・11時半入館。

まずは明治古都館にて刀剣乱舞コラボのパネル展示と物販会場へ。
とは言え写真撮影も混雑緩和のため枚数規制されてるし、グッズも欲しいの2つだけだったのでさくさくと。
早々と済ませ特別展会場・平成知新館へ。ここでもオリジナルグッズを求め、まず物販。
公式アナウンスは未だされていないのでツイッターが頼り。
開催後1週間で欠品状態となった図録に関しては、後日配送対応となってました(送料は先方負担)。

 『 特別展 京のかたな 匠のわざと雅のこころ 』

音声ガイドをレンタル。せっかくなので「刀剣男士バージョン」を。1000円也。
荷物をロッカーに預け、鑑賞に必要な小物だけを携え、いざ。
館内は 撮影及び録音全て不可

展示冒頭の3階は大混雑。みんな順番に観たいよね。でもこれじゃ時間がかかるだけでちゃんと観られない。
なので後ろ側から流し見しつつ、まず2階へ。

「第二章 後鳥羽天皇と御番鍛冶(鎌倉時代前期)」~「第三章 粟田口派と吉光(鎌倉時代前期 - 中期)」

「第二章」は、三種の神器のうち「剣(草薙剣)」を欠いたまま即位したが故に「かたな」に並々ならぬ執着を示したとされる後鳥羽天皇と、宝剣を求め自ら作刀するとういう伝説から生み出された刀「菊御作」を中心に。
「第三章」は、その後鳥羽天皇の御番鍛冶を務めた「粟田口派」と、その中でも突出した才を誇った「短刀の名手・吉光」の作品を。

構成がすごい見事! 御番鍛冶によってそれまでは職工・職業に過ぎなかった刀工が役職を与えられ、地位を手にすることによって競い合い、名物が次々と生み出される様の躍動感たるや!
ちなみに展示は 最前列で見たい人 と 後ろからでもいいという人 でガイドロープにより仕切られています。
混んではいましたが迷いなく最前列へ。
粟田口派では吉光の作が確かに突出している印象ですが、なかなかどうして長男 国友・次男 久国・三男 国安・四男 国清・六男 国綱 も相当な腕だったことは確実。
展示No.35「国宝 太刀 銘 国綱」は、磨り上げにより15cm切られてなおそのプロポーションに変化がないという・・・。

粟田口派は刀剣乱舞に出てくる男士が多く(最大刀派)、「鳴狐」「包丁藤四郎」「五虎退」「毛利藤四郎」「博多藤四郎」「前田藤四郎」「後藤藤四郎」「秋田藤四郎」が展示(「包丁」のみコラボ外)。

「鳴狐」は東博所蔵のためそちらで鑑賞済みなのですが、すぐ左隣に展示のNo.39「短刀 銘 国吉」をそのまま大きくした印象なのが目の当たりにできて嬉しかったです。

そうそう、出品一覧で振られているNo.と実際の展示順は構成の関係で異なっているのでご注意をば。

「No.51 毛利」「No.48 博多」「No.50 前田」の三振は並んでます。毛利のみ通期展示。この三振、圧倒的。
個人的には「博多」はタフ、「前田」はシャープな印象。

「No.41 後藤」、刃先の刃文の乱れが特徴的。目釘穴が4つありました。
「No.43 秋田」、最も小ぶりで繊細なつくり。刀身のカーンと利剣がとてもきれいです。目釘穴は4つ うち3つ塞ぐ。
その隣に展示されているのが「No.55 短刀 銘 吉光」、刀剣茶寮の「秋葉原藤四郎」です。
何回か通ってるのに実は茶寮ではがっつりしっかり見ていなかった()ので、今回が初見みたいな感じだったりしました。


「第四章 京のかたなの隆盛(鎌倉時代中期 - 後期)

ここでは粟田口派と並ぶ名門鍛冶:来派の刀と、それに連なる流派の刀が展示。
初期は優美さ繊細さも併せ持った印象だったのが、時代が進むにつれて身幅も広く剛毅な印象に変化していくさまが見て取れます。
刀剣博物館所蔵「No.60 国宝 太刀 銘 国行(号 明石国行)」、久々に観ました。
進んだ先にある「No.74 国宝 短刀 銘 来国次」は時代的特徴と刀工の作風の一致が見られる。
「No.79 国宝 短刀 銘 備州長船住景光/元享三年三月日)(号 謙信景光)」、刀身に「秩父大菩薩」の文字切り、肩落互の目が見事。
「No.89 刀 銘 九州肥後同田貫上野介」、鋒が大きく、武骨で頑丈な印象。明らかに強い刀。
「No.81 太刀 朱銘 千代鶴国安 木屋□研之(号 次郎太刀)」、熱田神宮の御神刀。160cmクラスのとんでもない大きさ。どうやって打ったんだこれ・・・。
ちなみに熱田神宮にはもう一振、2m超の御神刀が存在するそうです。これが「号 太郎太刀」ですね。


ここまでが2階。1階へ移動。

「第五章 京のかたなの苦難(南北朝時代 -室町時代中期 )

応仁の乱、天文法華の乱といった「京都を主戦場とする」幾多の戦乱を経て山城鍛冶は衰退。それでも鍛冶の火を絶やさず次繋いだのが長谷部派・信国派等の苦難の時代の刀工たち。

ここに福岡博物館所蔵「No.95 国宝 金象嵌銘長谷部国重本阿(花押)/黒田筑前守(名物 圧切長谷部)」が展示されています。もちろん最前列の列につきました。
福博では通常年に一度・一か月間だけ展示されるこの刀が京都に出る。これが今回の旅行の最大動機でした。
織田信長公の元にあった時は大太刀だったと推測されるこの刀、のちに黒田如水(官兵衛)に下賜され現在のサイズに磨り上げられたのだそう。
その最大の特徴は「皆焼(ひたつら)」と呼ばれる刃文。
これは刀身の殆どを網状に焼いたもので、しかし地鉄の全てを焼くわけではなく、棟焼とは異なり棟は焼かないという南北朝時代の相州物の特徴なのだとか。
刃文がより見えやすいように凝らしたライティングが施されています。裏側も見られます。
鋒の側から見ると刃文が一気に消える不思議さも。
その皆焼は舞う雪か桜か。とんっでもない美しさ。
なのに身幅は広く、豪壮さまで併せ持つという・・・これほどの刀を下賜したということは、信長公は官兵衛を非常に高く評価していたと同時に警戒していたという証左ではないのかと。
この列は比較的空いていたので、他の展示も見つつ、気づけばぐるぐると6回転。

他には「からかしわ」、そして「村正(刀剣博物館)」も展示。


あまりに長いので分割します。「其の弐(第六章~第八章、第一章)」へ続きます。

プレゼント

2018-10-13 08:40:30 | Go!Go! わたし ~日々徒然~
ネタ切れにつきプレゼントが何も思いつかないというダンナさんを唆し代官山へ。
スタジオ仕組さんのツイッターにて知っていた「これ」をまんまと手に入れる。←言い方

 

 じゃーん!


「山姥切国広」の押形アクリル置物、に ちゅん を添えて。


再入荷情報をキャッチしたのが10日の未明。
コーナーに辿り着いたときは展示品含め在庫2の状態でした。間に合った・・・!

「欲しいものがあって良かった」と言ってくれたダンナさんと、欲しかった置物を手に入れてほくほくの私と。
ウィンウィンでよろし、ということでひとつ。