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雀の手箱

折々の記録と墨彩画

枇杷を描く

2015年06月22日 | すずめの百踊り

今日は枇杷を描きました。
 いつも枇杷を描くときには、あの弦楽器の「琵琶」と、この果物の「枇杷」本当に形が似ているのだけれど、どちらが先にビワの名前を持っていたのかしらと思います。



 古代ギリシャのころから薬用に用いられていたから枇杷が先という人もあれば、琵琶はその奏でるときの「ビィン」と撥ね、「バァン」と押さえてかきならす音から来たもので、この楽器に似ているから果物を区別して木へんをつけて枇杷と呼ぶようになったのだという人もあり、諸説さだまらぬようです。

 ともあれ、題材としては描きやすいので、雨続きの日の試みには最適です。奈良正倉院に所蔵される琵琶や、謡曲に登場する「玄象・絃上」と呼ばれた伝説の琵琶に思いをはせ、また「ゆく春や重たき琵琶の抱きごころ」の句に蕪村を偲ぶ琵琶ですが、果実のほうは上品に甘く薫ります。















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2 コメント

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会心の作 ()
2015-06-24 10:59:19
不思議なご縁でお会いしたふくら雀さん。 琵琶を奏でる叔母さまのことなど 琵琶によせる思いが伝わります。かたちが琵琶に似ている枇杷の実の、ビィン、バァンははじめて知りました。
 螺鈿の琵琶は国の宝、黄金のビワには陽を受けて明るい物語を感じます。 これ以上ないような素敵な作品でした。ありがとうございます。
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えにしの弦 (ふくら雀)
2015-06-24 11:25:41
そうでしたね。蛙さんの琵琶の演奏に感銘を受けた記事から始まったお付き合いでした。

ほかにやりたい事もなくなってきて、手すさびの絵に逃避?しているようです。あたたかな応援歌に元気をいただいて、感謝しています。
自分でも少し絵が変化してきたように感じています。迷いも少なくなってきたのは諦めがついたせいでしょうね。。
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