今日は枇杷を描きました。
いつも枇杷を描くときには、あの弦楽器の「琵琶」と、この果物の「枇杷」本当に形が似ているのだけれど、どちらが先にビワの名前を持っていたのかしらと思います。

古代ギリシャのころから薬用に用いられていたから枇杷が先という人もあれば、琵琶はその奏でるときの「ビィン」と撥ね、「バァン」と押さえてかきならす音から来たもので、この楽器に似ているから果物を区別して木へんをつけて枇杷と呼ぶようになったのだという人もあり、諸説さだまらぬようです。
ともあれ、題材としては描きやすいので、雨続きの日の試みには最適です。奈良正倉院に所蔵される琵琶や、謡曲に登場する「玄象・絃上」と呼ばれた伝説の琵琶に思いをはせ、また「ゆく春や重たき琵琶の抱きごころ」の句に蕪村を偲ぶ琵琶ですが、果実のほうは上品に甘く薫ります。




螺鈿の琵琶は国の宝、黄金のビワには陽を受けて明るい物語を感じます。 これ以上ないような素敵な作品でした。ありがとうございます。
ほかにやりたい事もなくなってきて、手すさびの絵に逃避?しているようです。あたたかな応援歌に元気をいただいて、感謝しています。
自分でも少し絵が変化してきたように感じています。迷いも少なくなってきたのは諦めがついたせいでしょうね。。