1691 俳句（木守柿）

見栄を張りしばし眺むる木守柿　 　　　(平成24年11月)
　　　　　　　　　　　　　　<「木守柿」(平成24年11月28日撮影、花巻)>

1690 俳句（冬嵐）

冬嵐止めば鎮守の森明かし　　 　　　(平成24年11月)

1689 俳句（初雪）

初雪のなかなか止まぬ角館　　　　 　　　　(平成24年11月)

1688 俳句（手袋）

昼下がり手袋片手落ちてゐて　　 　　　　(平成24年11月)

1687 俳句（冬柏）

冬柏駿馬いつしか老いぬれど　　　　　　　(平成24年11月)

1686 俳句（帰り花）

八日目もまだ咲き続く帰り花　　 　　　(平成24年11月)

1685 俳句（冬芽）

柔らかき毛の下固き冬芽かな　　 　　　(平成24年11月)

1684 俳句（散紅葉）

水底に光の射せば散紅葉　　 　　　　　　(平成24年11月)

1683 俳句（冬）

冬の京落とせし財布戻りけり　　 　　　(平成24年11月)

1682 俳句（冬の虹）

蒼穹や大橋脚は冬の虹　　　　　 　　　(平成24年11月)

　　　　　　　　　　　　　　　　<「虹」(平成24年11月20日撮影、金ヶ崎)>

1681 俳句（木枯し）

木枯しや昭和一桁前に立ち　　　　　　　　(平成24年11月)

1680 俳句（神無月）

大切な物落としけり神無月　　　 　　　(平成24年11月)

1679 俳句（帰り花）

彼の詩人住まひし跡地帰り花　　 　　　(平成24年11月)

1678 俳句（小春）

今は昔下ノ畑の小春かな　　 　　　　　　(平成24年11月)

1677 俳句（落葉）

これからのこと考へてゐる落葉　　 　　　(平成24年11月)