315 俳句(待春)

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　あ　さ　ぎ　ね　ず
ことごとく待春の日の浅葱鼠 　　(平成21年1月)

314 俳句(雪原)

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　あさはなだ
雪原や獣の跡の浅縹 　 　　　　　(平成17年1月)

313 俳句(凍)

凍裂の音谺する檜山　　　　　　　(平成17年1月)

312 俳句(一月)

一月の梢朝日拝む鴉　　　　　　　(平成18年1月)

311 俳句(雪晴)

雪晴や緑青の濃き櫓門 　　　 　(平成20年1月)

310 俳句(寒日和)

　　　　　　　　　　　　ま ち こ う ば
寒日和町工場から鎚の音 　　 　(平成20年1月)

309 俳句(くさめ)

昴星清少納言もせし嚔 　 　　　　(平成15年1月)

308 俳句(初釜)

初釜の足の痺れの心地よさ 　　(平成19年1月)

307 俳句(雪しまき)

雪しまき肯ふているもののあり　(平成18年1月)

306 俳句(冬北斗)

冬北斗うちわ太鼓の僧の列 　 　(平成18年1月)

305 俳句(雪垂り)

藩境の檜の古木雪垂る 　 　　　　(平成18年1月)

304 俳句(淑気)

神楽舞終へし舞台の淑気かな 　(平成21年1月)

303 俳句(雪)

山あいの雪の神社や一礼す 　　 (平成21年1月)

302 俳句(雪帽子)

尋ぬれば供養塔みな雪帽子 　 　(平成18年1月)

301 俳句(雪明かり)

厠戸の透かし彫りより雪明かり　(平成15年1月)