1356 俳句（大晦）

径庭や貧しき頃の大晦　　　　 　　　　　(平成23年12月)

1355 俳句（年の暮）

赦してくれと言えねども年の暮　　　　　　(平成23年12月)

1354 俳句（垂氷）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　た る ひ
見上ぐれば歩道橋から大垂氷　　　 　　　(平成23年12月)

1353 俳句（藪柑子）

気が付かぬまま足元の藪柑子　　　 　　　(平成23年12月)

<平成23年12月27日撮影、胡四王山(花巻市)>

1352 俳句（賀状書く）

賀状書き終へていささか残す悔い　 　　(平成23年12月)

1351 俳句（十二月）

報わるることなど無用十二月　　　　　　　　(平成23年12月)
　

1350 俳句（クリスマス）

群雀とりわけ多しクリスマス　　　 　　　　(平成23年12月)

1349 俳句（雨雪）

あめゆじゅの中の単線行く列車　　　　　(平成23年12月)

1348 俳句（柚子湯）

被災地で河馬の柚子湯のニュース見ゆ(平成23年12月)

1347 俳句（雪山）

雪山となりて神々しくなりぬ　　　　　　　　(平成23年12月)

1346 俳句（枯草）

枯草やこは何といふ花のもの　　　 　　　(平成23年12月)

1345 俳句（冬の残り柿）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　こ
せめて鳥一羽来冬の残り柿　　　　 　　　(平成23年12月)

1344 俳句（冱つ）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　い
三陸の地の冱つれども繋がれり　　 　　　(平成23年12月)

1343 俳句（冬の暮）

彼の人を思い出さする冬の暮　　　　 　　(平成23年12月)

1342 俳句（冬日射）

縁側の冬の日射しにある不安　　　 　　　(平成23年12月)