ZOOMの『世界』を読む会・3月例会の報告
ZOOMの『世界』を読む会・3月例会が、3月28日(金)、午後7時半より、3名の参加で行なわれました。
■ 今月のテーマは
・尾﨑久仁子「国際刑事裁判所 危機の深層」
・伊藤詩織「450時間の痛みを生き直す」
・魚住昭×清武英利「〝最後の独裁者の素顔〟」
・山本昭宏「渡邉恒雄論」
の4本でした。
◎ 第1テーマ・尾﨑久仁子「国際刑事裁判所 危機の深層」
トランプの再選以来、世界秩序は、ますます「法の支配」が揺らぎ、「力の支配」へ大きく傾きつつある中で、国際刑事裁判所の役割は重要性が増している。が、その財政基盤などは実に脆弱なものだ。冷戦終結後の歴史の状況が生んだ「奇跡の裁判所」であるICCを活かすために、「奇跡の日本国憲法」を持つ日本は、果たすべき大きな役割がある。大国による横暴な支配に向かう世界の中で、小国の自覚を持って働くべきだ。
◎ 第2テーマ・伊藤詩織「450時間の痛みを生き直す」
映画を巡っての、顧問弁護士や望月衣塑子氏への告訴問題を巡る経緯は、どういう問題だったのか。多様性を重んじるということは、めんどうくささに耐えることを必要とするんだな。係争を克服して早く映画の公開をして欲しい。
https://www.youtube.com/watch?v=nzBiSxlwBIA
◎ 第3テーマ・魚住昭×清武英利「〝最後の独裁者の素顔〟」
第4テーマ・山本昭宏「渡邉恒雄論」
渡邉恒雄は、日本の戦後社会の一面を表しているとは言える。その独裁者的な振る舞いを許すものは、「オールドボーイズクラブ」的な「男性の同調的集団主義」というものだろう。日本社会がなかなか克服できないことで世界に遅れを示していることだ。ジャーナリストとしては、取材が権力に魅入られる結果に陥る「情報の魔力」を示す反面教師でしかないだろう。
などと、話し合いました。
■3月号のその他のお薦め
・井内 「いじめ後遺症」 斎藤 環
「ポピュリズムの本質」 吉弘憲介
・須山 「出生前検査と「生きられた障害」の時間」二階堂祐子
◎ ZOOMの『世界』を読む会、4月例会 の予定
●日 時 4月25日(金) 午後7時半~9時半
※ 月末の金曜が定例です。
○共通テーマ
・「トランプのサディズムに臆するな」 ジュディス・バトラー
・「学校依存社会」 内田 良
・「「民主韓国」と日本」 権容奭
・「いじめ後遺症 第2回」 斎藤 環
○参加ご希望の方は連絡下さい。案内を差し上げます。
● 連絡先 須山
suyaman50@gmail.com








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