東久留米の『世界』を読む会・ZOOM、4月例会の報告
東久留米の『世界』を読む会・ZOOMの、4月例会は、4月9日(水)、午後7時から、3名で行なわれました。
■ 今月のテーマは
・「常識の革命、あるいは排斥の残りかす」 望月優大
・「五〇年後のチャーチ委員会」 若林 恵
・「いじめ後遺症 第2回」 斎藤 環
・「反差別「地域からの革命」の一五年」 中村一成
の4本でした。
◎ 第1テーマ・「常識の革命、あるいは排斥の残りかす」 望月優大
第2テーマ・「五〇年後のチャーチ委員会」 若林 恵
若林論稿は、トランプを生んだ原因を解き明かそうとしていて、望月論稿は、その結果としてのトランプ政権の誕生が持つ意味を書いていて、両方とも勉強になった。陰謀論者をバカにしないで、それを生んだ原因がバイデン政権のディープステート的な「検閲産業複合体」にあるとする若林論稿は、少し陰謀論に肩入れし過ぎでは? 望月論稿の、結果として招いた事態は、優位に立つ者が、「自由に」「暴力的に」振る舞う事態を招いているが、「いじめ」の状態を連想してしまう。陰謀論の問題は、兵庫県知事問題など、日本でも重要な問題になるだろう。
◎ 第3テーマ・「いじめ後遺症 第2回」 斎藤 環
第1回で、述べられていた、「トラウマ」の恐ろしさが、旭川の事件で具体的に詳細に説明されて説得力がある。学校、病院などの対応に問題ありと、筆者は鋭く衝いている。被害者に寄り添わない、「ことなかれ」的な対応を批判している。
◎ 第4テーマ・「反差別「地域からの革命」の一五年」 中村一成
この文を読むまで、自分はSNSなどの情報から、外国人への差別感情を自然に持っていたことに気づいた。戦後の歴史が遠いものになっていて、SNSに晒される環境にある若い人には、差別感情が塗り込まれる危険がある。『世界』で目覚めさせられた。これからの日本、世界は、多文化共生社会を目指すべきで、これらのへの対応の重要さが増すだろう。
などと、話し合いました。
■ 4月号のその他のお薦めは
・須山 「自由民主主義と国際秩序 再構築の鍵」遠藤誠治
「「民主韓国」と日本」 権容奭
「不登校をきちんと迷う」 貴戸理恵
「ファシズムは読書で、レイシズムは旅で治る」前川仁之
でした。
◎ 東久留米の『世界』を読む会、5月例会のお知らせ
●日 時 5月14日(水) 午後7時
●zoomでのオンライン開催
参加希望の方は、メールを下さい。案内を送ります。
●持ち物 雑誌『世界』5月号
○共通テーマ
・「ドイツ 自由民主主義への内なる脅威」 板橋拓己
・「テック起業家たちのイデオロギー」 橋本 努
・「著名人へのネットハラスメント」高野雅典、永田夏来
※ 第2水曜が定例です。ご承知ください。
※ 他に、昼の部として、第3水曜、4時から会場で行なう会もあります。
● 連絡先 須山
suyaman50@gmail.com
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