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『世界』を読む会

寅さんの博も読んでいる『世界』を読んで、話し合おう。

東久留米の『世界』・8月例会・zoomは、4名で。

2021-08-12 17:42:42 | 日記
 東久留米の『世界』8月例会・zoomの報告
 
  8月11日(水)、東久留米の『世界』を読む会・8月例会が行われました。緊急事態宣言で、今回もzoom開催となって、zoom開催では常連の4名の会となりました。
 
 第一テーマの「ゼロ成長経済と資本主義」(小野塚知二)は、人口問題です。増大している世界人口は縮小局面に入っていく。3世紀後には劇的に減ることになる。という中での世界の進み方を論じている内容でした。色々話し合いましたが、最後に「資本主義」についての、それぞれの考えを交換することになりました。なかなか、こういうことをダイレクトに論じることはないので、刺激的でした。
 筆者の「その叡智と技は資本主義(剰余価値を利潤として追求することが経済活動の原動力となる経済システム)に適合的なものでなければならない。なぜならが、資本主義以外の現実的な選択肢はないからである。」という言い切りに触発されての議論でした。
 
 第二テーマの「誰がこの事件をもたらしたのか」(上東麻子)は、津久井やまゆり園事件を巡る論稿です。ここで素晴らしいハプニング?が。東久留米の『世界』の最若手メンバーTさんの奥様が、zoomの画面に登場して下さったのです。奥様は、脳血管障害の方の作業所にお勤めの方で、この文章に共感しての参加でした。直接、参加者の家庭に入り込むzoomの威力が発揮される場面でした。植松被告や社会の「優生思想」の問題として捉えられているけれど、やまゆり園、県、国の重度障害者施設に関する施策、方針のあり方そのものに大いに問題があるので、そこを外してはいけないというのが、筆者の主張です。県の天下りの所長のもとでの、社会の目から遠いところに隔離して、収容したら「放置」するような対応。このような施設だけでなく、色々な場面で出くわす現代の問題だな、と思いました。
 Mさんが、自身の障害者との交わりの経験を紹介して、見えないところに押しやっていることが問題だ、と話してくれました。
 
 第三テーマの「日中戦争」(笠原十九司)は、残されたわずかな時間の意見交換になりました。Tさんは、おじいさんの「軍隊手帳」を紹介してくれました。
 日中戦争の歴史は、まだまだこれからの研究課題なのだ。私たちは、すべき「反省」にたどり着いていないな、と思いました。
 筆者の笠原さん、そして文中で紹介されている三谷孝一さんが、私の大学の数年先輩であったことは、この研究課題は我々の年代の課題なんだなと思わされたのと同時に、素晴らしい先輩の業績にちょっと誇らしく思いました。
 
 来月は会場を確保しているのですが、コロナの猛威は、zoom開催もやむを得ないかな、という感じもします。
 
今回の共通テーマは、
  ○ 「ゼロ成長経済と資本主義」         小野塚知二
  ○ 「誰がこの事件をもたらしたのか」       上東麻子
  ○ 「日中戦争」                笠原十九司
           でした。
今月のその他のお勧めは
  ・巻 「トラウマ、死の刻印、安楽死希求」     渡邉 琢
           でした。
 
◎ 東久留米の『世界』を読む会、9月例会のお知らせ
  ●日 時 9月8日(水) 午後6時
  ●会 場 東久留米市民プラザ会議室
     zoomによるオンライン開催となるかも知れません。
     その時はお知らせします。
  ●持ち物 雑誌『世界』9月号
  ○共通テーマ
  ・「ビジネスと人権」              伊藤和子 
  ・「緊張する米中関係と日本外交の針路」     河野洋平
  ・「東アジアINF条約というリアリティ」    前田哲男
  ※ 第2水曜が定例です。ご承知ください。
  ※ 他に、昼の部として、第3水曜、4時からもあります。
  ● 連絡先 須山
            suyaman51@mail.goo.ne.jp
 
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