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ちょっとしたメモです。

2006Jリーグ ヤマザキナビスコカップ Aグループ 第2日 アビスパ福岡戦

2006年04月23日 | 試合
浦和レッズ、強し! ~ナビスコ杯予選・福岡戦~


2006Jリーグ ヤマザキナビスコカップ Aグループ 第2日 アビスパ福岡戦

日時:2006年4月12日 19:00キックオフ 場所:さいたま市浦和駒場スタジアム


天候:曇り 気温:17℃ 観衆:14695人


審判:岡田 正義 副審:伊藤 力喜雄 中込 均 第4の審判:扇谷 健司


浦和レッズ Team アビスパ福岡


3 Score 1

3-6-1 Formation 4-5-1

スターティングメンバー

GK (1)山岸 範宏 (16)神山 竜一 GK

DF (2)坪井 慶介 (2)宮本 亨 DF

DF (4)田中 マルクス闘莉王 (4)金古 聖司 DF

DF (20)堀之内 聖 (5)千代反田 充 DF

MF (14)平川 忠亮 (3)アレックス DF

MF (13)鈴木 啓太 (24)平島 崇 MF

MF (19)内舘 秀樹 (15)吉村 光示 MF

MF (16)相馬 崇人 (13)松下 裕樹 MF

MF (17)長谷部 誠 (11)山形 恭平 MF

FW (6)山田 暢久 (18)有光 亮太 MF

FW (12)黒部 光昭 (20)林 祐征 FW


サブメンバー

GK (28)加藤 順大 (25)岩丸 史也 GK

DF (3)細貝 萌 (19)長野 聡 DF

MF (7)酒井 友之 (21)山形 辰徳 DF

MF (25)赤星 貴文 (22)中村 北斗 MF

FW (30)岡野 雅行 (26)城後 寿 MF

FW (32)小池 純輝 (17)川島 眞也 FW

FW (34)エスクデロ (36)グラウシオ FW


試合データ
≪得点≫
浦和:25分/堀之内聖、55分/山田暢久、83分/田中マルクス闘莉王
福岡:8分/アレックス
≪交代≫
浦和:78分/長谷部→赤星、82分/鈴木→細貝、86分/山田→岡野
福岡:※45分/金古→長野、52分/アレックス→城後、68分/有光→グラウシオ
≪警告≫
浦和:89分/相馬
福岡:6分/宮本、60分/松下、65分/山形

先制点を奪われても・・・

ナビスコカップ予選の2戦目。
浦和レッズはホーム・さいたま市浦和駒場スタジアムにアビスパ福岡を迎えての一戦に臨んだ。
日曜日に戦った相手との顔合わせ。
当初、選手からは「非常にやりにくい」という声が上がっていたが、試合登録メンバー表を見比べると、互いに別のチームになっていた。
福岡は水谷雄一、長野聡(SUB)、ホベルト、城後寿(SUB)、田中佑昌、久藤清一、薮田光教が先発から外れた。
浦和レッズも都築龍太、小野伸二、三都主アレサンドロ、ポンテ、ワシントンの5選手がケガや疲労蓄積のため欠場となった。
浦和レッズに限って言えば、前回のナビスコカップ予選・FC東京戦は日本代表選手の招集でメンバー変更をせざるを得なかったが、今回は状況が違う。
ギド・ブッフバルト監督は前日の最終調整後、胸を張って主力5名を欠場させる理由をこう言った。
「今年のチームは選手層が厚い。(ケガなどの問題は抱えているとはいえ)出場する選手たちはスタメンを奪ったと言ってもいい。
それだけ練習で良いパフォーマンスを見せていた」と。

ゴールマウスに立ちはだかる山岸範宏、右サイドに入った平川忠亮、
「必死こいてやりますよ」と話していた左サイドの相馬崇人、1トップ気味の前線で構えた黒部光昭。
カップ・アビスパ福岡戦は、勝利という結果を求めると共に、個々の勝負にも勝ちたいという思いがつまった一戦となった。
試合は前半、連携不足からかパスが思うようにつながらなかった。
非常にアグレッシブで大胆なプレーは見られたが、正確なパスを丁寧につなぎ、福岡守備を崩すというプランからは外れていた。
前半8分、一瞬のスキをつかれ、浦和の右サイドの突破を許した。
アビスパ福岡が狙っていたカウンター攻撃にはまった浦和レッズは、最も警戒していた出場停止明けのアレックスの一発を浴びた。

今季に入り、初めて先に点を奪われた。
選手たちが劣勢をどう立て直すかに、指揮官だけではなく、駒場スタジアムに集まった1万4千人のサポーターも注目していた。
その期待に応えたのが、プロ5年目を迎えてレギュラーの座をつかんだ堀之内聖。前半25分の右コーナーキック。
ニアサイドで坪井慶介がつぶれた背後を狙い、走りこみ、相馬崇人のボールに足で合わせた。
同点とした浦和レッズはバランスを取り戻す。
アグレッシブなプレーに冷静さが加わり、落ち着いた展開になった。
後半開始から、メンバーを代えた福岡に対して、浦和レッズの布陣はそのまま。
迎えた後半9分、黒部光昭からのパスを受けたキャプテン・山田暢久がDFをかわし、GKの出方を見ながら、ふわりと浮かせたシュートで逆転ゴールをゲット。
試合をひっくり返した。

こうなれば、完全に浦和レッズペースで試合が進む。
途中から赤星貴文、細貝萌の2年目コンビも登場。
巧みなテクニックで会場を沸かせた。
後半38分には左サイド・相馬崇人からのクロスボールに田中マルクス闘莉王が頭で決めて、3対1。
終盤には、リーグ・福岡戦で活躍した岡野雅行が山田に代わって登場。
岡野コールに包まれた。
メンバーが変わっても、先制点を奪われても、浦和レッズは強い。
そんな実力の違いを見せた試合となった。
さぁ、気持ちを切り替えて、同じ昇格組の京都パープルサンガとのリーグ戦にむけてモチベーションを高めよう。
どんな状況に置かれても、自分たちのサッカーを貫く強さを身に付けていこう。

~ブッフバルト監督記者会見~

典型的なカップ戦だった。
相手はレッズの攻撃の芽をつむため、スペースを消して、カウンターを狙ってきた。
その最初のカウンターで決められて、リードを許した試合だった。
ただ、ここで監督としては、選手たちがリードされた場合、どう対応するのかを見るチャンスをつかんだ。
バランスを崩してしまうのか、それともやるべき事をやるのか。
選手たちは冷静に落ち着いたプレーを見せてくれた。
プレスをかけて、自分たちのサッカーをやった。
前半のうちに1対1と追いついたが、その他にも得点のチャンスがあった。
闘莉王が倒されたシーンはどうみてもPKだ。
そんな我々に不利な中でも、選手たちはやるべき事をやっていた。
後半、攻撃はさらに良くなり、サイド攻撃ができた。
多くのクロスボールが上がり、得点の可能性が高まった。
3対1、これは妥当な結果だ。
今日の試合、これまで出場機会の短い選手、恵まれない選手が出場した。
彼らは練習中に見せるパフォーマンスを試合でも発揮してくれた。
今まで先発していた選手、そして私へプレッシャーをかけてくれた。
次の試合は土曜日だ。
すぐにでも集中しないといけない。

Q:相馬選手の評価は?
A:アシスト2つ、サイド攻撃も良い形で行えていた。
クロスも正確で、1対1でもしっかりと仕掛けていた。
1、2回、スペースを消す動きが遅れてしまったが、(全体的に)良かった。

ナビスコ杯・福岡戦を振り返って ~戦評&選手コメント~

逆転できた2つの要因

駒場が凍りついた。
序盤から引き気味になっていたスキをつかれ、今シーズン初めて先制点を許す。
長い間、追いかける立場を経験していなかったのだから、やっている方も戸惑いはあったのではないだろうか。
それでも、チームの要ボランチの鈴木啓太はキッパリとそれを否定した。
「サイドを使って崩せていたので、それを続けていれば必ず点は入る」と確信していたという。
名古屋戦から、引いた相手を打開する方法の1つとして、どの選手もサイド攻撃の重要性を説いてきた。
ただし、先日の福岡戦では、序盤こそサイドを有効に使いながら、それを持続させることができず後退。
今日は、その鬱憤を晴らすかのように両サイドの平川や相馬を多用し、福岡の選手達を“引き出す・走らせる・疲れさせる”の3拍子で圧倒した。
圧巻は、後半の追加点。
前線で山田がチェイスした結果、高い位置でボールを奪い速攻から得点につなげた。
長谷部曰く「前半の最後は引きすぎていて、ハーフタイムに監督から『もっとラインを高く』という指示を受けていた」という。
指揮官の冷静な戦術眼もピタリと的中。
その後は、前に出てきた相手を手玉に取るだけ。
高い位置での厳しいプレスが、怒とうの攻撃を後押しした。
先制されたらどうなるんだろう?そんな心配はご無用だった。
引いて守られたって、こじ開ける攻撃のバリエーションがレッズにはある。

選手コメント

≪山田暢久≫
先制されたがコーナーキックから追いついて自分達のペースでできた。
(2シャドーのポジション起用で)得点に絡めるような仕事をしたかった。
これだけの戦力が揃っているのだから、勝たなくてはいけない。
結果は負けていないし、できればこのまま勝ち続けたい。
(ゴールシーンは)チョンとあわせたというか、ループというか。狙っていた。
しかし、自分のなかではもう少し高くあがるイメージを持っていた。

≪山岸範宏≫
結果が求められていた試合。
ここで勝ち点を取れなければ、FC東京戦の勝利が意味のないものになる。
ナビスコ予選は6試合の短期決戦。
勝ち点をできるだけ積み上げて、余裕のある戦い方をしたい。失点シーンはアレックスのトーキック。
2列目から出てくる選手に注意しなければいけない。

≪堀之内聖≫
(得点シーンは)ツボ(坪井)に当たってコースが変わり、足が伸ばしたところ、ゴールに入った。
たまたまです。先制点は取られたが、あせらずにできた。
福岡は(前回と比べて)前から攻めてきたので、やりずらかった。
攻撃参加は右サイドがヒラ(平川)だったので、問題なかった。

≪田中マルクス闘莉王≫
(得点は)相馬がいいボールを出してくれたので、あとは決めるだけ。
(いつも以上に攻撃参加していた?)先制されたので、後ろは坪井と堀(堀之内)に任せて上がった。
リーグ戦で点を取ろうと思っていたが、いいチャンスだったので。
(守備では)相手にもほとんど決定的なチャンスを作らせなかったし、しっかりとできていたと思う。
(サイドを多用した?)くさびで前にあててから、そこから相手を中にしぼらせて、サイドを使うというのが狙いで、その通りにはまった。

≪坪井慶介≫
早い時間に失点されたが、自分としては焦りはなかった。
集中できなくてやられたという事ではなかったから。
もっとボールに寄せていれば、というところ。
サイドからの攻撃に対しては、もっと中は気をつけないといけなかった。
それはどこが相手でも。
それ以外は、ウチのやりたいサッカーができていた。
今日のようにサイドを使えれば、ボールは動く。
前回も名古屋戦もなかなか点が取れない、単調な攻撃だったが、そうすると守備としては守備のリズムがとりにくい。これからもサイド攻撃をチームとしてやっていきたい。
その他の事に関しては、今日はホリ(堀之内聖)に聞いて下さい。
ニアでつぶれた?う~ん、当たったのかなぁ。
帰って、ビデオ検証だ。
相馬は当たっていない(俺のアシストだ)と言っていたけれど(笑)。
ディフェンダーが点を取るチームというのも特殊ですね。
僕はもう、上がらせてもらえないかも(ニヤリ)。

≪内舘秀樹≫
勝ってよかった。
いつも通りにバランスをとりながら、前へうまくパスを出しいこうと考えながらプレーしていた。
攻撃参加の面では、良いタイミングであれば上がろうと思っていた。
早い時間の失点にどうなるかな、という雰囲気はあったが、建て直すことができた。
後半の攻撃力は前半と何が変わったかとハッキリと言えないが、とにかくシュートをもっと積極的に打っていこうという意識はあったと思う。
メンバーが変わって負けたとは言われたくなかった。

≪平川忠亮≫
半年か7ヶ月ぶりの90分は楽しかった。
まずはケガなく90分できたのが自分にとってのいいステップアップになった。
押し気味にゲームは進めたが、もっと決定的な仕事ができたと思う。
左右のバランスもよく攻撃できた。
福岡のDFアレックスはいい選手だし、左の有村もスピードがある選手。
ホリ(堀之内)と話しながら、サイドを攻めた。
失点は受け渡しの問題だった。
その後も自分達のサッカーが貫けてよかった。

≪相馬崇人≫
結果的に今日の試合に勝ててよかった。
パスのことは考えず、前につっかかってプレーした。
福岡のサイドは思ったより、攻めてこなかったので、やりやすかった。
全体的には先制されてあたふたしたが、安定してできた。
90分は疲れた。
シュートがいまひとつ。
中に切れ込んでいくのはいいが、そこで切り返さないで、右足でシュートを打てないともっと怖い選手にはなれない。
ベンチにも代表経験者がいるし、他のチームならレギュラーになれる選手ばかり。5人代わっても質が変わらないと思う。
(闘莉王は)見えました。
黒さんがもう少し早く落としてくれるかと思ったが、いい準備が出来ていたので少しタイミングはずれたがいいクロスがあげられた。
今年のレッズは負けが許されないチーム。これからも勝ち続けたい。

≪長谷部誠≫
相手はメンバーも代わっていて、強くなったというか、相手もミスを連発していたので自滅したかな。
先制されて、守られたら嫌だったが、セットプレーで追いつけたのが大きい。
(ワシントンに代わって、1トップが黒部だったが)黒さんも簡単にボールをはたいてくれるし、やりやすい。
今日は、セカンドボールを拾えていたので、前からの攻撃が結構できた。
セカンドボールを本当に拾えていたので、そこからサイドにボールを流すシーンを増やすことができた。
僕なりが、もう少し中に飛び込んでいければよかった。
(トップ下での先発出場だったが)できるだけボールに触って、ウラに飛び出すとか色々なプレーをしようと思っていた。
今日は結構シュートを打ったが、もっとワクにいくようにしないと。
もっと試合を決定付けるような仕事をしたい。

≪鈴木啓太≫
(前半、全体が低くはなかったか?)相手が(前に)放り込んでくるし、そのルーズボールを狙っているのは分かっていたので、それはこの前の(博多の森での)試合とも一緒で、自分たちとしては、まずいいポジションをとってからという意識だった。
(先制されて焦りはあった?)特にないですね(笑)0-1だったり、0-0だったりになると状況がかなり厳しくなるが、今年のチームはそれでも打開できる。
今日は、サイドを使って崩せていたので、それを続けていれば必ず点は入ると思っていたので。
あとは、失点も早い時間だったので、焦らずできたのだと思う。
(サイド攻撃は意識した?)今日は、今シーズンの中で一番サイドを使えた試合だった。トップの選手や真ん中の選手が流れて、サイドでボールを受けていたのも流れがよくなった理由だと思う。
違った選手が入ったことで、いつもとは違う特徴が出せたので、相手はやりづらかったと思う。
後半は、早い段階で追加点を奪えたので、それで相手が前に出ざるを得ない状況になった。
その分、ウチとしてはやりやすくなるし、リードすればこっちの形でできる。

≪黒部光昭≫
今日は、3-1という結果でしたけど、結果だけを見ればチームとしてはいい形でできたと思う。
個人的には、点に絡むことができたが、自分の得点を奪えなかったということでまだかなという感じ。
今日は、ポストプレーから色々やって最後は足つりかけました(笑)
ただ、体は動けていたし、自分自身初めての先発だったので、ここでやってやろうという意気込みでいた。
こうやって使ってもらえるようになって、ようやくこのチームの一員として自分も入れたのかなとは思う。
(今後は?)監督がこっちを使った方がいいのか、と迷うくらいのプレーを見せたい。
(サイドを使えていた?)闘莉王の得点もサイドからだし、そういう形でできているのはチームとしてもいい流れだったと思う。
(アシストもあったが)あとは「自分で」というプレーを考えながらやっていきたい。

≪岡野雅行≫
両サイドが「相手を抜いて、クロスをあげる」というシンプルな攻撃ができ、中央も空いていたので相手もやりずらかったはず。
(投入された時は)得点しようとおいしいところを狙っていた。
時間は短かったけど…。まずは勝ててよかった。
後半、ベンチで見ていても安心して見られた。


























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