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ちょっとしたメモです。

互いの良さを消しあう先には ~川崎戦、2対2~

2007年10月21日 | 試合
互いの良さを消しあう先には ~川崎戦、2対2~


2006Jリーグ ディビジョン1 第28節第1日 川崎フロンターレ戦

日時:2006年10月21日 16:03キックオフ 場所:埼玉スタジアム2002


天候:晴れ 気温:18℃ 観衆:50134人


審判:片山 義継 副審:山崎 裕彦 中原 美智雄 第4の審判:犬飼 一郎


浦和レッズ Team 川崎フロンターレ


2 Score 2

3-5-2 Formation 3-5-2

スターティングメンバー

GK (1)山岸 範宏 (1)吉原 慎也 GK

DF (20)堀之内 聖 (3)佐原 秀樹 DF

DF (4)田中 マルクス闘莉王 (13)寺田 周平 DF

DF (5)ネネ (2)伊藤 宏樹 DF

MF (14)平川 忠亮 (19)森 勇介 MF

MF (13)鈴木 啓太 (14)中村 憲剛 MF

MF (6)山田 暢久 (29)谷口 博之 MF

MF (8)三都主 アレサンドロ (6)マルコン MF

MF (10)ポンテ (11)マギヌン MF

FW (11)田中 達也 (9)我那覇 和樹 FW

FW (21)ワシントン (10)ジュニーニョ FW


サブメンバー

GK (23)都築 龍太 (21)相澤 貴志 GK

DF (19)内舘 秀樹 (8)米山 篤志 DF

MF (16)相馬 崇人 (4)井川 祐輔 DF

MF (7)酒井 友之 (7)鬼木 達 MF

MF (18)小野 伸二 (15)原田 拓 MF

FW (9)永井 雄一郎 (31)西山 貴永 MF

FW (30)岡野 雅行 (24)黒津 勝 FW


≪得点≫
浦和:19分/ワシントン、52分/ポンテ
川崎:35分/ジュニーニョ(PK)、50分/中村憲剛

≪交代≫
浦和:54分/三都主アレサンドロ→相馬崇人、67分/田中達也→小野伸二、78分/平川忠亮→永井雄一郎
川崎:80分/マルコン→井川祐輔

≪警告≫
浦和:35分/山岸範宏、39分/三都主アレサンドロ、53分/田中マルクス闘莉王、63分/山田暢久
川崎:なし

※田中マルクス闘莉王は次節、累積により、出場停止。

激しい攻防、結果は引き分け

J1リーグ第28節川崎フロンターレ戦。試合会場はホーム・埼玉スタジアム2002。ALL COME TOGETHER!の合言葉を胸に、5万を超えるサポーターが集結した。試合前、そのスタンドには、白星を信じたサポーターの熱いハートが浮かび上がった。
試合は上位対決に相応しい白熱した攻防が繰り返された。長谷部誠をケガで欠いた浦和レッズはボランチの位置にキャプテンの山田暢久を起用。出場停止明けのポンテがトップ下に入り、その他は前節と変わらないメンバーとなった。
この「山田ボランチ起用」がズバリ的中した。彼が中盤の底を務めたことで、守備からの攻撃がスムーズになった。全体がコンパクトに保たれたまま、試合が動くという流れだった。

前半は山田のプレーが全体を引き締めた



また、ポンテから繰り出されるプレーは、全てが超一流級だった。ポンテは攻撃だけではなく、守備の面でも献身的なプレーを見せた。中盤の軸となったこの2人が今日の試合を作った。

この試合が本当に重要な34分の1であることは選手たちのひと蹴りひと蹴りから伝わってきた。それだけに試合の流れが一方にかたむくキッカケは、ほんのわずかな差。ミスが今日の勝敗の鍵を握ると言ってもいい程だった。

ゴールは前半19分。田中マルクス闘莉王からパスを受けたワシントンがDFを背負いながらも素晴らしいボールコントロールを見せて、先制点を奪った。だが、喜びもつかの間、追撃の望みを残している川崎のMFマギヌンに真ん中を狙われる。スピードに乗ったまま、ゴールをめがけて走りこんでくるマギヌンをGK山岸はたまらず倒してしまう。これがPKになってしまった。このチャンスをジュニーニョが決めて、1対1の同点へ。試合は振り出しに戻った。その後、浦和レッズは押し込まれるが、何とか同点のまま、ハーフタイムに入った。





後半を迎えると、川崎は間髪入れずに攻め込んできた。後半5分、左サイドをやぶられ、クロスボールに川崎MF中村が頭で合わせた。2対1、リードされる。だが、その2分後。同7分にポンテが山田のパスを受けて、同点ゴール。ここまでくると、試合の行方はもう読めない。最初にミスをした方が負ける、そんな均衡した試合だった。
試合は2対2の引き分け。勝ち点1が加算された。それでも浦和は後半に入り、10本のシュートを放つなど、試合の流れを引き寄せていた。勝てるチャンスはあった。ただ、試合後の選手たちの反応を総合すれば、3位の川崎を相手に負けない事が良かったと、これが次につながると前を向いていた。また一歩、目標にむかって前進したという言葉で今回の試合レポートをしめたい。



ブッフバルト監督会見

首位対3位の戦い。良い試合だった。川崎は勝ち点3が欲しかったはず。我々は3つ巴ではなく、ガンバとの一騎打ちに持ち込みたかった。試合はいい形で入れた。あのハンドはPKだったが、1対0にできた。チャンスは作ったが、なかなか追加点が入らない。35分まではゲームを支配できた。不注意でPKを取られたあと、リズムを崩し川崎のペースになった。
後半に入ってすぐ、1対2になってしまったが、我々は盛り返し、ゲームを進められた。
その後は、川崎と浦和のペースが交互に訪れた。強い相手だっただけに良いゲームができた。結果には満足している。確かに引き分けは残念に思うが納得しなければならない。
まだ首位だが次はアウェーの磐田。首位を明け渡さないように準備をしたい。



質疑応答

Q:ゲームが安定しなかった原因は?
A:強豪同士の戦いでは緊張感を持って試合に臨むもの。その場合、ゴールで選手の気持ちが大きく左右されることがある。川崎なら、谷口・我那覇・中村・ジュニーニョがゴールを決めるとチームは勇気付けられる。それはうちも同じである。

Q:ホームでの2失点について
A:1失点目は得点力の高い川崎が相手だったこと。あれは中盤が空いてしまったのが原因。
2失点目はどのチームにだって取られる可能性はあること。もう一度、試合を見て検討したい。

Q:早めに交代した理由
A:ハーフタイムにアレックスから相馬への交代は頭にあった。アレはカードをもらっていたし、ゲームに乗れていなかったので、あの時間になった。小野についてはあのテクニックの高さを活かそうと思った。

名勝負数え歌

「見ているサポーターにとって迫力ある試合だったと思う」
ワシントンの言葉の通り、90分間、目を離せない試合だった。2対2の引き分けの結果だが、今シーズンのベストゲーム。取ったら取り返す。ボクシングに例えるのなら、ノーガードの殴り合い。見る方が燃えないわけはない。それは選手も同じ。「ベンチから見て面白い試合」と相馬。また伝える我々も「今日は良い試合だった」と皆、口を揃えた。審判の不可解なジャッジもあったが、それがまた良いスパイスとなった。
試合直前、スタジアムを飾ったハートとパルス(鼓動・脈の波形)を表したデザイン。まさにドキドキ、ワクワクの試合だった。しかし、あっさり取られた失点シーンだけは余りにもいただけなかった。
川崎の強さを改めて知った。浦和は3枚のカードを切ったが、川崎はたった1枚。しかも後半40分での交代。切るべきカードがなかったのか。それとも、流れを壊したくなかったのか。それは関塚監督にしか分からないが、浦和の攻撃に耐えながら、最後まで攻撃を仕掛けた。「チームとしての完成度は高い」と鈴木啓太も認めるところ。
今日は痛みわけとなったが、川崎との「名勝負数え歌」はまだしばらく続きそうだ。

戦評/佐藤亮太



川崎戦を振り返って ~選手コメント~

≪キャプテン・山田暢久≫
相手も優勝を狙うチームだったが、勝ちたかった試合。それでも引き分け、勝ち点1は重要。(アシストの場面)早い時間で取られてたが、すぐに取り返し自分達のペースに戻せた。失点は原因があってのこと。明日ミーティングがあるので見直さなくてはならない。川崎は速いのでできるだけ遅らせようとした。ケアはしていたが、うまくいかなかった。防ごうとすれば防げた失点だった。優勝までにはなかなか先が見えない。とにかく1試合1試合戦いたい。

≪山岸範宏≫
前半はいい形で先制し、いいリズムで試合を運ぶことができた。でもその後、PKを取られ、苦しい展開になってしまった。PKは悔しい。責任を感じている。後半はもう勝つしかないと思って集中した。それなのに5分できれいに失点してしまって、追いかけるのに時間がかかったが、ポンテが入れてくれたのでホッとした。内容としては悪くはないと思う。後半もシュートチャンスはあったし。勝ち点3を取れなかったのは悔しいが、気持ちを切り替えて、次こそしっかりと勝って終わりたい。





≪堀之内聖≫
勝ち点3を取りたかった。勝ちに行っていたが引き分けは残念。試合前はいつも通りの自分達のサッカーをしようとした。前線に足が速く、個性の強い選手も多いので激しく行こうとした。失点シーンは修正すべき点。次の磐田戦を今日の引き分けが無駄にならないような試合にしたい。

≪鈴木啓太≫
2失点は考えていなかった。同点に追いついたし、ピンチを耐えた部分はある。川崎は1人1人巧く、チームとして完成度が高い。逆転されて追いついて、チャンスも多くなった。攻撃についての課題は見つかった。ただ攻めるのではなく、ボールを落ち着かせて、相手を出したりするような頭を使った攻撃が必要だ。





≪三都主アレサンドロ≫
いい戦いができた。先制したまでは良かったが、前半の最後で流れが変わり、押し込まれてしまった。そこが悪かった。広範、僕のミスでゴールが相手に記録されたのは残念。マークが甘かったせい。そのせいで良いセンタリングを上げられてしまった。すぐ後に、ヤマ(山田)の良いスルーパスからポンテが決めてくれたので良かったが。勝ち点1はプラスに考えている。相手は川崎だったわけだし。ただ、今の僕には何も言えない。早い時間にベンチへ下がってしまったのだから。後半は自分のサイドで失点され、何もしないまま交代となってしまった。悔しい。でも、しっかりと気持ちを切り替えて、次の試合に臨む。アウェイだが、勝ちにいく。





≪平川忠亮≫
いい形で先制し、前半30分までは良かったが、PKにつながる場面では集中力が切れてしまった。フリーでもたれ、良いスルーパスを入れられ、PKにつながってしまった。もっと中盤で厳しくいければ良かった。相手には良い選手が多いし、強いし、引き分けは仕方がないかも知れないが、終わってみれば得点するチャンスはあったのだから勝てる試合だった。サイド攻撃、良い時間帯ではつながるが、悪くなると“真ん中、真ん中”となってしまう。もう少しサイドを使ってくれれば。この辺が課題だ。残り少し、1試合1試合、集中して戦いたい。

≪相馬崇人≫
前半はベンチから見ていて面白い試合だった。激しい攻防に、いつになくスタンドも高揚していて。交代はいきなりだった。心構えもできないまま、入ってしまった。最初に感じたのはスタンドの雰囲気の良さだった。1本目を取られ、ファールになった。京都戦では同じようなプレーでイエローカードが出ていたので、今回は(カードが)出なくて良かった。





≪ポンテ≫
難しい試合になった。両チーム共に攻撃的で、シュートチャンスが多かった。その中でのゴール。あれはヤマ(山田)が相手をかわして、良いスルーパスを入れてくれたおかげ。その前にアイコンタクトができていたので、パスが出てくるなと思った。ホームでの引き分けは残念だが、川崎との勝ち点差は変わらないわけだし、まずは良かった。次はアウェイになるけれど、きっちりとチャンスを決めて勝ちたい。

≪田中達也≫
先制点を取るためにアグレッシブにいった。結果、引き分けの勝ち点1。次につながったと思う。互いに良い所を消しあった試合だった。今日は相手のボランチが良いので、守備の意識を強く持って試合に臨んだ。





≪ワシントン≫
思っていた通り、難しい試合だった。見ているサポーターにとって迫力ある試合だったと思う。でも勝ち点3が取れなかったのは残念。今日は勝てた試合だった、後半、同点に追いついたし、チャンスだって作った。それにポンテへのファールとハンドのシーンなどPKは2回あった。しかも今日は警告を受けたのは我々だけで、川崎は中村やジュニーニョのファールがあったのにも関わらず、警告はなかった。それにオフサイドになった小野のゴールも、オフサイドではなかったと思う。今日もゴールを決めたが、得点してもチームが勝たなければ意味はない。明日のガンバの結果を今は待つしかない。





≪田中マルクス闘莉王≫
※このコメントは音声でもお楽しみいただけます。

(前半は)1対0で終わりたかったが、1対1で終わったのは試合の流れを変えたと思う。(先制点の場面は)常にワシを見るようにした。ああいうところに強いことは知っている。素晴らしいゴールを決めてくれた。攻守の切り替え早かったし、守備の意識がお互い強かったし、グラウンドもお互いにコンパクトにして狭くやろうとしていたので、やっていて楽しかった。見ていた人にとっても良い試合が見れたと思う。2失点されたのは、場面場面を見れば、ちょっとしたミスの重ね合い。最後まで踏ん張れるように、もう少し力をつけたい。最後は押せ押せで、いつ入ってもおかしくはない流れにした。入らないことの悔しさより、最後まで自分たちのペースでやれたことが良かったと思っている。


ゴールを目指した結果 ~2対1、福岡戦 勝利~

2007年10月15日 | 試合
2006Jリーグ ディビジョン1 第27節第2日 アビスパ福岡戦

日時:2006年10月15日 15:04キックオフ 場所:さいたま市浦和駒場スタジアム


天候:晴れ 気温:21℃ 観衆:17541人


審判:山西 博文 副審:平野 伸一 佐藤 秀明 第4の審判:鍋島 將起


浦和レッズ Team アビスパ福岡


2 Score 1

3-5-2 Formation 4-4-2

スターティングメンバー

GK (1)山岸 範宏 (1)水谷 雄一 GK

DF (20)堀之内 聖 (15)吉村 光示 DF

DF (4)田中 マルクス闘莉王 (17)川島 眞也 DF

DF (5)ネネ (2)宮本 亨 DF

MF (14)平川 忠亮 (21)山形 辰徳 DF

MF (13)鈴木 啓太 (10)久藤 清一 MF

MF (17)長谷部 誠 (13)佐伯 直哉 MF

MF (8)三都主 アレサンドロ (26)城後 寿 MF

MF (6)山田 暢久 (14)古賀 誠史 MF

FW (11)田中 達也 (6)布部 陽功 FW

FW (21)ワシントン (34)飯尾 一慶 FW


サブメンバー

GK (23)都築 龍太 (16)神山 竜一 GK

DF (19)内舘 秀樹 (4)金古 聖司 DF

DF (16)相馬 崇人 (23)柳楽 智和 MF

MF (18)小野 伸二 (9)薮田 光教 MF

MF (7)酒井 友之 (19)バロン FW

FW (9)永井 雄一郎 (27)田中 佑昌 FW

FW (30)岡野 雅行 (29)釘崎 康臣 FW


≪得点≫
浦和:20分/田中マルクス闘莉王、45分/ワシントン
福岡:89分/薮田光教

≪交代≫
浦和:68分/長谷部誠→内舘秀樹、77分/平川忠亮→永井雄一郎、89分/田中達也→小野伸二
福岡:67分/城後寿→薮田光教、71分/飯尾一慶→釘崎康臣、83分/佐伯直哉→バロン

≪警告≫
浦和:なし
福岡:20分/山形、59分/久藤

きっちり勝ち、2位と勝ち点5差へ

ポンテが累積警告のため、出場停止。J1リーグ第27節アビスパ福岡戦(15時4分キックオフ・さいたま市浦和駒場スタジアム)は、1トップ・2シャドーの形も考えられたが、ギド・ブッフバルト監督はワシントンと田中達也の2トップを選択し、トップ下には好調をキープしているキャプテンの山田暢久を起用した。足首痛で今週の練習を思うようにこなせなかった小野伸二はベンチスタートとなった。
7月以来の浦和駒場スタジアムでの試合。上空には爽やかな秋晴れが広がった。試合は、前半から浦和レッズの積極的にゴールを狙う姿勢がアビスパ福岡を圧倒していた。守ってはGK山岸範宏を中心に集中し、福岡攻撃陣を寄せつけなかった。





流れは完全に浦和レッズ。スピードに乗った攻撃は、ファールを誘い、ペナルティエリア付近でのFKが続いた。迎えた23分、キッカーは三都主アレサンドロ。ボールを丁寧にセットする。17分、同じ位置からのFKのチャンスではペナルティエリアの外中央で構える長谷部誠を狙い、鋭いパスを送った。またもトリックプレーで相手を惑わすか、それとも直接ゴール前へ放り込むか。
三都主が蹴ったボールはカープを描きながらゴール前へと放り込まれた。このボールに反応し、飛んだのは堀之内聖と闘莉王。遠めの位置にいた闘莉王がきっちりと頭で合わせ、ゴールネットを揺らした。ディフェンダーながら3試合連続ゴールとはお見事だ。セットプレーに強いキッカー・三都主と堀之内、闘莉王。浦和の得点源、夢の競演が見られた。





が、ここからが一つの課題だ。先制した浦和レッズだが、好機をつかむも追加点が奪えない。ハーフタイムで指揮官もゲキを飛ばしているが、良い形でゲームに入り、先制点を決めたにもかかわらず、ミスが重なり、福岡に攻め入られる時間帯があった。前半は何とか1対0とリードしたまま、終えた。
追加点を入れて早々と試合を決めたい浦和レッズ。最初のチャンスをモノにした。ペナルティエリア左・山田暢久から中央の田中達也へ。シュートは枠をとらえるも福岡の壁に阻まれ、ボールが流れる。しかし、そこに待っていたのは頼れる男、ワシントン。冷静にシュートを放ち、待望の2点目が記録された。
この後は浦和レッズ、怒涛の攻撃を見せる。右サイド・平川忠亮の攻撃参加も増えた。右から、左から、そして中央からバリエーション豊かな攻撃が展開された。守備も前半同様、集中していた。しかし、ゴールを奪えず、ロスタイム手前で福岡MF薮田光教に1点を決められ、完封勝利を逃した。残念な結末だったが、勝ち点3を獲得したことに変わりはない。浦和レッズは目標に向かって、また一歩、前進した。



サポーターの後押しで ~監督会見~

今日の勝利は多くのサポーターが後押ししてくれた。試合の入り方が良く、ゴールを目指していくゲーム運びができた。先取点がセットプレーから生まれ、30分までは我々のリズムでできた。その後はミスが重なり、リズムを失い、福岡の時間になった。後半にむけては、前半と同じような入り方をしようと、ボールを持ったらゴールを目指し、それでも前がかりにならずバランス良く、と。3点目が取れなかったのが、尾を引いた。我々の立場から言えば、もっと良いサッカーが展開できた。2対0になっても諦めなかった福岡は素晴らしかった。そして、自分たちの不注意から1点を奪われた。最後に、今日一番怒ったのは芝の状態だ。レッズのサッカーは、パスをつなぎ、スピードのあるサッカー。それができなかったのが残念だった。今、6連勝し、良い位置にいる。難しい試合が続くが、1戦1戦、決勝戦だと思っていく。我々もさらなる発展が必要だ。次の川崎戦にむけて良い準備をしていきたい。

大一番を前に

後半44分での失点はあったが、福岡のシュート数6本に対して、3倍以上の19本のシュート。攻めて攻めて攻めた押しての2対1のスコア。もっとゴールが入ったはずだったが、今は内容よりも結果。2位ガンバ大阪との勝ち点5とし、独走態勢に入った。
しかし、やはり気になるのは得点後の停滞感。鈴木「まったりとした試合運び。内容としては良くないゲームだった」。山岸「自分達でリズムを崩して相手にチャンスを与えてしまった」内舘「間延びしてしまうので、最後までコンパクトにしたい」と選手は振り返る。





次の相手は川崎。ミスをうまく活かせなかった福岡とは違う。昨日行われた川崎対甲府の試合は川崎が2対0で快勝。この試合で2ゴールを決めた我那覇。2点とも相手のミスを見逃さず、得点を決めた。また90分間、選手たちはひとりもさぼらず、よく走り、よく守った。
一時、下降線を辿ったチームも勢いを取り戻しつつある。
「相手に走り負けず、セカンドボールの反応も良く、選手がよく走ってくれたなぁと思う。この勢いで次、浦和にチャレンジしたい」甲府戦後の川崎・関塚監督のコメント。

しかし、「これでは浦和に勝てない」そんな川崎サポーターの声を耳にした。それはこちらも同じ。「この内容では川崎にやられる」そう考えたレッズサポーターもいたかもしれない。
「次は勝負どころ」と闘莉王は気を引き締めた。
いずれにしろ、次は両チームにとっての大一番。浦和は復調した川崎を力でねじ伏せられるかどうか。





≪キャプテン・山田暢久≫
※音声でもお楽しみ頂けます。
Q:芝の状態が悪かったですが。
A:いつもよりも判断が遅くなるというか、そういうことも出てくるし、そういうところで神経を使った。
Q:サイドを使って良い攻撃ができましたね。ただ、得点が…。
A:相手が中を絞ってきて、アレ(三都主)とかヒラ(平川)がよく上がれたかな。得点が入らないのは仕方がないが、勝ち点3を取ることが大事。これでまた離すことができたので、最終的には良かったかなと思う。





≪闘莉王≫
コンディションはだいぶ良くなってきた。千葉戦よりも良い。あともう少しで100%のプレーできる。日曜日の試合は相手の結果を知っての試合。個人的にはあまり好きではないが、いずれにしろ勝たなくてはならない試合。チーム全体のコンディションはよくなかったが、勝ち点3を取れてよかった。(得点シーンは)アレックスからのボール。思い通りにきた。あとは当てるだけだった。立ち上がりでゴールが決まると良い流れが来る。最後の最後で失点したが、7,8本のセカンドボールを誰も拾わなかった。少し安心していたのかもしれない。ゼロで抑えたかったのに残念。ネネも少しずつよくなってきているし、力強く思う。すべてを1試合にぶつけている。流れを崩さず、自分達のサッカーをしたい。そのためには決めるところで決めなくては。次の川崎戦は勝負どころ。プレッシャーがある方が燃える。優勝したい気持ちもあるし、次もサポーターでスタジアムが満杯になり、後押ししてくれるはずだ。





≪山岸範宏≫
ガンバの結果は気にならないわけではないが、自分たちが1試合1試合の積み重ねが、目標に近づいていく。セットプレーの先制点は大きかったが、その後、なかなか点がとれず、自分達でリズムを崩して相手にチャンスを与えてしまった。そういった反省点を自覚したい。後半、開始直後のヤマ(山田)→達也→ワシントンの2点目も大きい。しかし失点のシーンは気持ちの緩みがあった。ラインを下がりすぎての失点だった。

≪ネネ≫
2試合連続で90分間プレーできて良かった。コンディションも上がってきている。それ以上にチームが勝ったことが嬉しい。

≪堀之内聖≫
前半は良い時間帯、悪い時間帯があり、難しかった。マークの受け渡しが徹底できていなかった。そこを監督からも指摘され、後半は相手が3トップになるまでよくできたと思う。3トップになってからは、少し対応が遅れてしまった。最低限の結果を残せて良かった。1週間後にむけて、良い準備をしたい。





≪長谷部誠≫
降格争いをしている相手であって、球際が強く感じられた。(前半9分のミドルシュート)あれは決めなくてはいけない。もう1点入ってもおかしくないような流れ。もう少し試合の流れがラクになったはず。今日は勝ち点3が取れたのが大きい。次の川崎戦でも勝ちたい。

≪鈴木啓太≫
グラウンドの状態もあったので、相手のサイドを崩していこうと考えた。セットプレーでの得点は狙い通り。しかし、その後はまったりとしてしまった。自分達とは違った狙いのサッカーになってしまい、あまり良いゲームではなかった。内容が悪くても結果がついてくる試合が今は大事。(相手は3トップになったが)高さの部分もあったが、自分達の守備の形で守れれば、問題はない。最後の失点は残念。残り時間をどう使うかは修正したいところ。





≪平川忠亮≫
僕の前の相手が古賀で、彼がウィングのように位置していた。相手の攻撃の起点が古賀だったので、そこを消さなくちゃと思った。ただ、最初はマークをどうつけるかで手間取った。彼にホリ(堀之内)や(鈴木)啓太をつけると、後ろが空いてしまうし、ホリからも「それは大変だ」と言われたし、攻撃に関しては啓太もヤマさん(山田)もいるので、まずは守備を意識しようと自分が下がった。最後の失点は交代後なので、あまりよく見ていない。フリーの選手が何名もいたということだから、1人のミスではなく、全体のミスだろう。早い時間帯に点を取られていたら、流れが変わっていたかも知れない。気をつけないと。今は、どの試合も決勝戦のつもりで戦っている。混戦を引き起こさぬように、次の試合でも勝ち点3を取りたい。





≪三都主アレサンドロ≫
最初から高い位置にいてもマークされると思ったので、少し下がって、後ろから飛び出していくというイメージでプレーしていた。相手は4-4-2という形だったので、その方が簡単にもらえるんじゃないかなと思った。実際、ベストな選択だったと思う。得点に関しては、その前にも同じような形があったので、変化をつけた。相手にとってはどこに蹴ってくるか分からないと思うが、練習を重ねているプレーなので、自分たちはよく分かっている。練習の成果が出た。特別、闘莉王を狙ったわけじゃなかった。ゴールキーパーと選手の間を狙い、触ればゴールになるようなボールを入れた。ニアでホリ(堀之内)がつぶれてくれたので、闘莉王のマークが外れた。先にゴールできて良かった。あの場面で取れなければ、もっと難しい試合になっていただろう。今日の勝利で勝ち点差が5にひらいた。次は上位との直接対決。走ってくる川崎にホームで勝てば、もっと有利になる。





≪ワシントン≫
達也のシュートがこぼれて、自分が狙ってシュートをした。入ってよかった。(試合に出るたびにゴールを決めているが)練習をやっているからこそ結果が出た。周りも良いのでゴールを取りやすい状況になっている。僕はセンターフォワードだし、点を多く取るのが仕事。できれば得点王にもなりたいが、それが必ずしも一番ではない。まずは優勝することが大事。その結果で得点王になれれば嬉しい。

≪内舘秀樹≫
アレックスの後ろのスペースを意識するように指示を受けた。中盤のへディングでのクリアなど予測をしながらやろうとした。どうしてもあの時間帯になると、間延びしてしまうので、最後までコンパクトにしたい。(2位と勝ち点5差になったが)特に相手を意識せず、1戦1戦勝つこと。最後には直接対決もあるし、ガンバを破りたい。次の川崎は代表選手もおり、安定したチーム。しっかり勝っていきたい。






浦和、首位堅守 千葉に価値ある一勝

2007年10月07日 | 試合
2006Jリーグディビジョン1 第26節 ジェフ千葉戦

日時:2006年10月07日 15:04キックオフ 場所:埼玉スタジアム2002


天候:晴れ 気温:23℃ 観衆:48378人


審判:主審:岡田 正義 副審:伊藤 力喜雄 犬飼 一郎 第4の審判:長田 和久


浦和レッズ Team ジェフ千葉


2 Score 0

3-5-2 Formation 3-6-1

スターティングメンバー

GK (1)山岸 範宏 (30)岡本 昌弘 GK

DF (20)堀之内 聖 (4)水本 裕貴 DF

DF (4)田中 マルクス闘莉王 (5)ストヤノフ DF

DF (5)ネネ (24)結城 耕造 DF

MF (14)平川 忠亮 (16)山岸 智 MF

MF (13)鈴木 啓太 (7)佐藤 勇人 MF

MF (17)長谷部 誠 (6)阿部 勇樹 MF

MF (8)三都主 アレサンドロ (2)坂本 將貴 MF

MF (6)山田 暢久 (22)羽生 直剛 MF

FW (10)ポンテ (9)クルプニコビッチ MF

FW (21)ワシントン (18)巻 誠一郎 FW


サブメンバー

GK (23)都築 龍太 (40)黒河 貴矢 GK

DF (19)内舘 秀樹 (3)斎藤 大輔 DF

MF (16)相馬 崇人 (8)水野 晃樹 MF

MF (7)酒井 友之 (15)中島 浩司 MF

MF (18)小野 伸二 (20)工藤 浩平 MF

FW (11)田中 達也 (23)楽山 孝志 MF

FW (30)岡野 雅行 (11)要田 勇一 FW


≪得点≫
浦和:前半17分・ワシントン 後半13分・闘莉王
千葉:なし

≪交代≫
浦和:後半14分/FWポンテ→FW田中達也 
   後半18分/DF闘莉王→DF内舘
   後半40分/MF山田→MF小野
千葉:ハーフタイム/MFクルプニコビッチ→MF水野

≪警告≫
浦和:前半12分・ポンテ 後半28分・田中 
千葉:前半16分・ストヤノフ 後半19分・水野 
   試合終了後・ストヤノフ   
    
≪退場≫
千葉:前半16分・ストヤノフ

天高くレッズ肥ゆる秋 

得失点差1で首位のレッズは千葉に2対0で勝利。勝ち点58とし首位堅守。また同じ時刻に行われた磐田対ガンバ大阪は3対2で磐田が勝ったため、浦和は2位・ガンバ大阪と勝ち点3をつけ、頭ひとつ抜け出した。
次節、浦和は駒場スタジアムでアビスパ福岡戦。福岡は残留のため、ひとつも勝たなくてはならない試合。今節、福岡は鹿島に2対1で競り勝っており、油断ならない相手だ。

なお次節、ポンテは累積警告のため、出場停止。



ワシントンのPKで先制!! 

坪井の離脱、闘莉王のケガなどがあり、心配された最終ラインは堀之内、強行出場した闘莉王。そしておよそ1年ぶりにネネが登場。前線にも変化が。ワシントンの1トップにポンテと今、絶好調の山田が控える布陣。田中達也・小野伸二が控え。永井はベンチを外れた。
助っ人外国人選手、今シーズン初のそろい踏みとなった。
さて、試合だが序盤は両者にらみ合いのような展開。中盤でボールを奪うも、ボランチ・最終ラインからの早いチェックで攻撃の芽を摘みあい、決定機が作れなかった。それでも13分には右・ポンテのクロスをゴール前、アレックスがGKと1対1の場面を作った。そしてその4分後、ワシントンがペナルティエリア内で倒され、PKのチャンス。これをワシントンがしっかり決めて先制。
今シーズン18ゴール目を挙げた。またこのPKで千葉・DF結城が退場。千葉は10人での戦いを強いられる。追加点が欲しい浦和。カウンター狙いの千葉の守備に阻まれるも、31分にはドリブルで侵入した山田。続く32分にはポンテのFK、37分にはネネのミドルシュートとたたみ掛け、1点リードで前半折り返し。



魅せた!強行出場の闘莉王

後半、1人少なくなった千葉は水野を投入。この水野を起点として攻撃。立ち上がりから猛攻を仕掛けた。「そうはさせじ」と浦和は後半14分、山田のクロスに、ゴール前で待ち構えた闘莉王がジャンプ一番。ヘディングシュートを決め、待望の2点目を入れた。試合を優勢に進める浦和。25分、平川→中央・達也がシュート。この時、ゴール前で混戦となり、選手同士がもみ合うシーンもあった。意地を見せたい千葉。22分水野→阿部のヘディング。33分、水野→巻とそれぞれ惜しいシュートを放ったが、2本ともゴールマウスに嫌われる。浦和は運も味方となった。
3点目を狙う浦和。ロスタイムになっても手を緩めず、攻め続け、2対0の完封勝利となった。





「お互いを知るチーム同士の対決。それだけに少しのミスも許されなかった試合。しかし、我々は初めの15分で大きなミスを犯してしまった」

これは試合終了後のアマル・オシム監督のコメントだが、今日の試合は「前半のPK」と「退場」で決まってしまった。審判の微妙な判定もあるが、千葉にとっては自滅的な敗戦だった。それでも浦和は貴重な1点を守るのではなく、攻め続け、押し切った。まさに「攻撃は最大の防御」攻撃がうまくいけば、守備だってうまくいくもの。
追加点は闘莉王が挙げたが、ネネ、堀之内もチャンスとみるや積極的な攻撃に参加があるなど、サッカーは好守一体が大事であることを改めて感じた。

およそ1年ぶりの先発フル出場 おめでとうネネ

ブッフバルト監督 ~内容に満足している~

首位に立ったことで、プレッシャーは高くなった。しかし、ホームであるし、いつも以上に勝ちを求められている試合。今日はそんなゲーム運びに心がけた。その結果、15分後にPKと相手選手が1人なるという形となった。その後、リードした状態でボールをキープしチャンスも多くつかめた。もっとゴールが入ってもおかしくなかった。前半は一方的な試合だった。
後半は2点目が獲れてチャンスも増え、3点目、4点目のチャンスがあった。しかし、なかなか入らなかった。そうなると相手は勇気を持って戦ってくる。千葉は時間帯によって10人であることを感じさせないプレーを見せた。特にセットプレーでは大きなチャンスを見せていた。闘莉王が交代した後、空中戦が弱くなったが、それでも勝ち点3を得て、無失点で終われたことには満足している。





Q:失点が少ない理由は?
A:今回は坪井がケガのため欠場し、闘莉王も出場が微妙だった。しかし、そんななかでも選手達は自分達の役割をしっかり理解し、役割を果たしている。DFの選手でも攻撃の機会があれば、攻撃参加する。また上がった時には、啓太、長谷部、平川、アレックスが入れ替わりながら、スペースを埋めている。攻撃同様、守備でも柔軟性をもってプレーできるからだ。


≪キャプテン・山田暢久≫

勝てて良かった。相手が1人少なくなり、落ち着いて試合を運べた。相手は絶対に勝ちたい気持ちを前面に出してくると思っていたので、リードしているとはいえ、我慢も必要だなと感じていた。押し込まれる時間があるのも仕方がないかな、と。アグレッシブだった?今日は前が、ロビー(ポンテ)とワシ(ワシントン)と自分だったから、僕が動くしかないなと思っていた(笑)。今、チームは首位に立っている。この位置は明け渡したくはない。次もしっかりと勝ち点3を重ねる。

≪山岸範宏≫
15分に相手がPKで1人退場になって、そこから数的優位でゲームを運べたと思うが、ただ、前半も後半もチャンスがあったにも関わらず、決めきれなかった。もし、後半の押し込まれた時間でバーに当たったシュートが入っていたら2対1になって相手に勢いが出ていただろう。運にも助けられた部分はある。やっぱり決めるべきところで決めていかないと。次は取ってくれると思う。





≪ワシントン≫
週に数回、練習参加だけだったので、不安を抱えていた。
疲れはあるが、ケガの痛みはない。
今日は(コンディションに不安がある中で)点を取れて良かった。ジェフは強敵。一番そう感じるところは守備がしっかりとしているところ。
難しい試合になると分かっていたが、2対0で勝てて良かった。強いチームに勝って、これで首位キープ。
今週は普通にトレーニングができるだろう。
ホームだし、集中して勝ちたい。福岡は決して弱いチームではない。


ゴール前の集中力にアッパレ!!ワシントン



≪堀之内聖≫
今日は全員、気持ちが入っていた。カウンターで何度かやられたが、前もボールが回っていたので大丈夫だと思っていた。もう少しチャンスを作れれば良かったが。自分の攻撃参加はスカウティングの時から、ヒラ(平川忠亮)と僕の絡みはコンセプトの1つにあった。(鈴木)啓太のパスに反応できなかったのは残念。なかなか追加点が取れなかったが、後ろは失点なしでいこうと耐えた。相手は豊富な運動量を活かしてDFからも上がってきた。リードしているからといって気を抜かないように集中した。こういう場合、人数の多さは如実に出ないと思っていた。闘莉王が抜けて、少し間のびしてしまった。攻守の切り替えも遅れ、ピンチが多かった。誰のせいとかではなく、チーム全体としてもう少し守備の意識をしっかりとしないと。ガンバ大阪が負けたのは聞いた。でも、試合は残っているし、相手は気にせず、勝ち点3を積み重ねるだけ。1戦1戦、しっかりと勝ちたい。





≪田中マルクス闘莉王≫
大事な試合。勝たなくてはならなかったし、どうしても勝ちたかった。決して流れは悪くなかったが、10人で1対0の状態は長かった。ゴールは、ヤマさん(山田暢久)の素晴らしいクロスに合わせるだけだった。(ケガの箇所は)相当、無理をして出場したので、どうなるのかわからない。少し切れているようですし、まずはドクターと相談しながら、決めたい。

≪平川忠亮≫
前半PKで1人多くなり、優位になった。これが大きかった。自分の攻撃参加については、まずはバランスを考えながらチャンスがあればいこうと思っていた。ベンチを含めて、今は誰が出ても違和感なく戦える。そういう意味では90分間を通して、しっかりと戦えた。次もホームなので、浦和レッズらしい攻撃的なサッカーでいきたい。







≪ネネ≫
最初はずっと試合をやっていなかったので、試合のリズムや感覚はどうかなぁと不安はあった。でも、試合が始まってみればうまくいった。相手は強敵・千葉だったので、しっかりと集中しないといけないなと思っていた。勝って良かった。(先制点の場面は)ワシ(ワシントン)が良い形で顔を出しスペースに入ってくれたので、パスを出すだけだった。パス自体も良く、コンビネーションとしては良かったと思う。あとは彼がしっかりと体を使って、相手の前に立ち、シュートへ。相手はどうしようもなくて、引っ張って止めた。それがPKとなり、先制することができた。こうして相手が1人少なくなり、試合のスタートとしては良かった。ただ、先制してからはペースがゆっくりになってしまった。前半もっとチャンスを作れても良かった。後半に入って、再び自分たちのペースでボールが回るようになり、点を取ることができたが、もっと点を取る機会もあった。最後のパスが悪かった。シュートもね。それでも2対0で勝って、首位だし、そういうところから見ればいいと思う。





≪鈴木啓太≫
早い時間帯、相手はPKで1人少なくなり、アドバンテージになって楽に試合が進められた。ボールも動いていたし、メンタル的にも目標を持ってやれたので、疲れはない。千葉は(レッズの)良いところ消してくるので、自分たちからアクションを起こした。それがPKの結果につながった。全部勝てれば優勝できるが、そう簡単にはいかない。先の事は考えず、目の前のひとつひとつの試合を見たい。

≪長谷部誠≫
退場者が出てラッキーだった。やはりジェフは強いチームだし、11人いたら嫌なもの。ただ、数的優位に立ったが、1人1人の運動量は落とさないように意識していた。





≪三都主アレサンドロ≫
千葉はバランスも良いし、良い選手が揃っているチーム。試合中、チャンスは多く作れたが、追加点はもっと獲れたはず。もっと決めなくてはならないが、勝ち点3を獲れたことに満足している。(疲れは)今のところ大丈夫だけど、インドは遠いし、どうでしょうかね…。久しぶりにネネが出場したが、お互いに何をするか分かっているし、やりやすい選手。ネネが出場したということは、さらにポジション争いが激しくなったということ。




やはり課題は決定力  ~国際親善試合・ガーナ戦~

2007年10月04日 | 代表系
やはり課題は決定力  ~国際親善試合・ガーナ戦~


キリンチャレンジカップ2006 ガーナ代表戦

日時:2006年10月4日 19:20キックオフ 場所:横浜国際総合運動競技場


天候:曇り 気温:22℃ 観衆:52437人


審判:リ・ジョンクック 副審:ウン・ジョンボック キム・ブクン 第4の審判:山西 博文


日本代表 Team ガーナ代表


0 Score 1

3-5-2 Formation 4-4-2

スターティングメンバー

GK (1)川口 能活 (22)リチャード・キングソン GK

DF (8)三都主 アレサンドロ (2)ハンス・アドゥ・サーペイ DF

DF (5)駒野 友一 (5)ジョン・メンサ DF

DF (4)水本 裕貴 (4)アルハサン・イリアス DF

MF (7)遠藤 保仁 (13)ハビブ・ムラ・モハメド DF

MF (13)鈴木 啓太 (8)マイケル・エシエン MF

MF (6)阿部 勇樹 (10)スティーブン・アッピア MF

MF (20)今野 泰幸 (11)スレー・アリ・ムンタリ MF

MF (16)山岸 智 (7)ラレア・キングストン MF

FW (18)巻 誠一郎 (3)アサモア・ジャン FW

FW (11)佐藤 寿人 (9)ジュニア・アゴゴ FW


サブメンバー


≪リザーブメンバー ※日本代表のみ記載≫
GK山岸範宏、西川周作 DF山口智、青山直晃 MF羽生直剛、二川孝広、中村憲剛、佐藤勇人、田中隼磨、長谷部誠 FW播戸竜二、我那覇和樹
≪得点≫
日本:なし
ガーナ:73分/ハミヌ
≪交代≫
日本:63分/佐藤→羽生、67分/山岸→播戸、72分/巻→我那覇、75分/遠藤→中村、79分/鈴木→長谷部、86分/三都主→二川
ガーナ:67分/ジャン→ピンポン、ムンタリ→ハミヌ
≪警告≫
61分/阿部、69分/三都主

三都主と啓太が先発

今日4日(水)は、キリンチャレンジカップ2006(キックオフ:19時20分)が横浜国際総合競技場<日産スタジアム>で開催された。対戦相手は、6月のワールドカップドイツ大会で、初出場ながらセカンドラウンドへ進出したアフリカの中でも成長著しいガーナ代表チーム。来日メンバーを見ても手を抜く気配はなし。今回の試合を“強いチームと対戦して日本の力量を把握する試合”と位置づけにしたオシム監督が望んだ通りのチームだった。
そんな相手を前にし、今回の日本代表チームは辛抱の時。代表発表前日の京都パープルサンガ戦(J1リーグ第25節)で、オシムジャパンの守備の要である坪井慶介と田中マルクス闘莉王の2選手が故障し、離脱。それを受けて水本裕貴(所属:ジェフ千葉)ら初選出の選手が数多く顔を揃えた。

サイド攻撃でチャンスを作った、三都主



浦和レッズからは故障者を除く、GK山岸範宏、DF三都主アレサンドロ、MF長谷部誠、MF鈴木啓太の4選手が選出された。そのうちDF三都主とMF鈴木が先発出場した。期待のGK山岸は残念ながら今回もベンチスタートだった。


試合は、前半から互いに持ち味を出してゴール前にボールを運ぶも決定力を欠き、なかなかスコアが動かなかった。特に日本代表は前・後半ともサイドを崩してチャンスを作ったが、わずかのところでゴールにつなげることができなかった。先発2トップの一角として出場した佐藤寿人は試合後、こう振り返る。「良い時間帯に点を取っていれば内容は変わっていた。取るか、取られるか。その差が出てしまった」。迎えた後半27分、一瞬のスキをつかれ、失点。それまで何とか攻撃に耐えていた3バック+GK川口能活も強烈なシュートには対応しきれなかった。その後、日本代表チームは中村憲剛や長谷部誠を投入し、攻撃にアクセントを加えようとしたが、ゴールは遠かった。日本代表は、ガーナ代表に1対0で負けた。



~オシム監督~

今日の試合でガーナに比べ、日本はまだ能力のレベルが足りないことが分かった。今日はチャレンジすることを求めた。その部分は成功したが、フィニッシュが決まらない。ここは問題だ。サッカーとは日々、進歩している。攻撃も守備も両方できる選手でないと未来は短い。それが今のトレンドだ。記事で選手に伝えてほしい。まだまだ守備も攻撃も両方するために走り回るための準備が出来ていない選手がいる。色々と挙げてきたが、今日の試合に満足したとは思わないで。負けたのだから。今は、今日の試合で前進するヒントがあるか探している。



ガーナ戦を振り返って ~選手コメント~

≪鈴木啓太≫
相手は個人能力が高かった。同じプレーができるかわからないが、ゲームを落ち着かせることは、今後やっていきたい。
ひとりひとりの技術が高い選手が多いなかで、前に出るボール回しはできていた。DFライン、ボランチ、攻撃も含めて、もっとうまくまわせることができたなら良い。
これからは相手が「これには飛び込めないな」というボール回しをしたい。
今日は相手のプレッシャーの問題はあるが、ボール回しはある程度できた。

もっとうまくボールを回せたら… 啓太



≪アレックス≫
自分の出来は良いとも言えないし、良くないとも言えない。相手の強さはじゅうぶんに予測していたが、それでも勝たなくてはいけなかった。ゴールのチャンスもあったし、良い流れもあった。こういう試合で点を取れないといけないし、取れなかったことが残念。
今日は3-5-2というよりは3トップのような布陣。ボールを持つとMF山岸がいたので2人でうまくスペースを作れた。相手が4-5-1の布陣だったためか、中盤が薄くなってしまい、遠藤と啓太が3人の選手を見なければいけない状況もあった。そのため、自分が中に入りすぎた。(後半のフリーキックは)コース的には僕が好きな場所。決めたかった。パスのスピード、身体能力などガーナは凄かったが決して勝てない相手ではなかった。それだけに勝ちたかった。





≪長谷部誠≫
相手が疲れていたので、もっと決定的な仕事をしたかった。中盤は比較的空いていたしプレスもそれほど厳しくもなかった。ガーナは個々の能力が高かったが、DFラインの組織的な部分で穴が多かった。そこを突ければよかった。いまのチームは経験の少ない選手が多いので、結果を出すことが大事。