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ちょっとしたメモです。

最後は決定力の差! 難敵・清水に辛勝

2007年09月23日 | 試合
2006Jリーグディビジョン1 第24節 清水エスパルス戦

日時:2006年9月23日 15:04キックオフ 場所:埼玉スタジアム2002


天候:晴 気温:23℃ 観衆:48378人


審判:主審:松尾 一 副審:江角 直樹 相葉 忠臣 第4の審判:高山 啓義


浦和レッズ Team 清水エスパルス


1 Score 0

3-5-2 Formation 4-4-2

スターティングメンバー

GK (1)山岸 範宏 (21)西部 洋平 GK

DF (2)坪井 慶介 (25)市川 大祐 DF

DF (4)田中 マルクス闘莉王 (26)青山 直晃 DF

DF (20)堀之内 聖 (4)高木 和道 DF

MF (14)平川 忠亮 (3)山西 尊裕 DF

MF (13)鈴木 啓太 (14)高木 純平 MF

MF (17)長谷部 誠 (16)枝村 匠馬 MF

MF (8)三都主 アレサンドロ (7)伊東 輝悦 MF

MF (6)山田 暢久 (6)杉山 浩太 MF

FW (11)田中 達也 (17)マルキーニョス FW

FW (21)ワシントン (18)チョ・ジェジン FW


サブメンバー

GK (23)都築 龍太 (1)掛川 誠 GK

DF (19)内舘 秀樹 (19)和田 拓三 DF

MF (16)相馬 崇人 (5)岩下 敬輔 DF

MF (7)酒井 友之 (28)山本 真希 MF

MF (10)ポンテ (33)アレシャンドレ FW

FW (9)永井 雄一郎 (15)久保山 由清 FW

FW (30)岡野 雅行 (9)矢島 卓郎 FW


≪得点≫ 
浦和:前半16分・ワシントン
清水:なし 

≪交代≫
浦和:後半19分/FW田中→FW永井
    後半30分/FWワシントン→MFポンテ
    後半40分/MF山田→DF内舘
清水:ハーフタイム/MF杉山→FWアレシャンドロ
    後半37分/MF高木→FW矢島
    後半43分/MF枝村→FW久保山

≪警告≫
浦和:なし
清水:前半37分/マルキーニョス 後半44分/ チョジェジン

ワシントンのゴールと粘り強い守備

小野が足首を痛め、欠場したものの、前節決勝ゴールを決めた山田が9試合ぶりに先発出場。ワシントン・田中達也の2トップで始まった。
立ち上がり清水の「堅守速攻」に苦しんだ浦和だったが、闘莉王を中心にした堅い守備と早いチェックで相手にチャンスを作らせなかった。
前半16分。山田の右CKからアレックスが中央へ。これを拾ったワシントンがGK西部の股を抜く強烈なシュートで先制。これで今シーズンリーグ17得点をマークした。21分には左・アレックス→ゴール中央・山田の強烈ミドル。これは惜しくもバーを大きく越えた。押し気味に試合を進める浦和だが、27分、30分とマルキーニョスのシュートをGK山岸がガッチリとキャッチ。33分には左・山田からのセンタリングを平川が拾い、シュート。44分、右・平川→ワシントンをつなぎ、山田のミドルと攻め立て、前半1対0で折り返した。





後半は1点リードされた清水のペースで進められた。試合後の長谷川監督の会見では「点を獲られて顔を殴られた感じ。ようやく尻に付いたようだ」と話したように清水は必死の攻撃を見せた。それでも前半以上に、闘莉王がチョジェジンとの1対1。空中戦をことごとく制した。
また最大のピンチを迎えた27分。マルキーニョス→中央・枝村のシュートもなんとか防いだ。そのなかでも浦和もチャンスを作った。13分平川のクロスにワシントン・田中達也が立て続けにシュート。29分には山田のシュートのこぼれ球にワシントンが詰めたが、大きく枠を外すなど、両チームとも決め手がなかった。攻める清水に対して凌ぎきった浦和に軍配が上がり、浦和が1対0で大事な1点を守りきった。



最後はやはり決定力

毎回、試合後に公式記録が配られるのだが、浦和・清水ともに互角の数字が並んだ。
シュート数・浦和9本:清水8本。コーナーキック・浦和、清水ともに6本。直接FK・浦和21本:清水20本。
このデータからは拮抗した試合だった事が伺える。こういった試合に最も必要なのは、やはり決定力。
あのゴールがなかったなら…。まさに神様・仏様・ワシントン様だ。そして、いかにもワシントンらしいゴールでもあった。






しかし、ワシントンは、試合中にもも裏を痛め、交代。
ブッフバルト監督からは「長い時間がかからないことだけを願いたい」とコメント。次節の京都戦出場に暗雲が漂う。ワシントンがいなくても達也・永井のコンビでも結果を出したが、降格争いをする京都にとっては、まずは勝ち点を『1』でも獲りたいところ。守って守って守りきるサッカーをするだろう。攻めあぐねて相手に勢いを与えることだってじゅうぶんにある。

監督も「決定力の無さが今日の欠点」と話していた。今週の練習でもシュート練習に多くの時間が割かれそうだ。



今日は決勝戦のような試合だ ~ブッフバルト監督~

今日の試合はトップ同士の戦い。そして勝たなければならない、上位の生き残りをかけた決勝戦のような試合だった。今シーズンの清水は本当に調子が良い。堅い守備からのカウンターで勝ち点を重ねてきた。今日も多くの人数を守備に割き、深くDFを敷いていた。
そこで相手のDFを動かそうと選手達に伝えた。
(浦和の)攻撃に関してはサイドをうまく突けたと思うし、結果的にサイド攻撃から今日のゴールが生まれた。リードされた清水は当然、攻撃に出てきた。多くのチャンスを作らせなかったのは、全員高い守備の意識を持てたからだ。





後半は清水が攻撃をしかけカウンターを狙ってきた。チャンスはあったがシュートが入らない。もし入っていたら、もう少しラクな展開になっていたはず。その点が唯一の欠点だった。1対0のままで試合が経過していたが、相手のワンチャンスで追いつかれてしまう危険もあった。それだけに精神力が必要な試合だった。

今日、特に褒めたいのはマルキーニョスに1対1で勝った堀之内。高さで勝った闘莉王。最近、絶好調の坪井。そして山岸。この4人だ。
あと残すところ10ゲーム。はっきりした差もなく均衡した状態。こういう事があるからこそ、サッカーは楽しいと感じる。





≪山田の出来について≫
非常に良いプレーをしていた。ロングボールを競り合いに勝ち、運動量もあった。守備にも惜しみなく顔を出し、達也、ワシントンと共にファーストDFをした。限界までプレーしていたと思う。

≪ワシントンの交代について≫
シュートを打った時、左ももの裏側を痛めた。試合が終わったばかりなので、適切な診断内容はわからないが、今はただ、長くかからないように願うばかりだ。

選手コメント

≪キャプテン・山田暢久≫
今日は前線から良いディフェンスが出来ていた。その点は本当に良かったと思う。先制点を奪ってから、追加点を決めるチャンスは何度もあった。そこを決めていれば、楽に戦えたと思うが、ただ結果として押し込まれた中でもゼロにおさえて勝てたことが良かった。今日は個人的にプレッシャーがあった。2試合勝って、チームとして良い流れできていたので、自分がスタメンで出場して負けちゃいけないと思っていた。本当に勝てて良かった。最後は両脚をつってしまった。

≪山岸範宏≫
清水は、前節は負けていたが、ここ最近は負けなしで調子が上がっているチームだったし、難しい試合になると思っていた。始まってみれば、相手は守りを固めてカウンターという形を狙ってきていて、そこにしっかりと対応できるようにディフェンス陣は連係がとれていた。崩されたシーンもほとんどなかったし、全体的に守備という面ではしっかりとできていたのではないか。(好セーブもあった?)好セーブかどうかは分からないが、自分の仕事をしっかりとしただけ。まだ、優勝ということを口に出来る段階ではないから、1試合1試合を大事に戦っていきたい。





≪田中マルクス闘莉王≫
厳しい試合になると予想していた。先制点さえ決まれば、うちに流れがやって来ると思っていたので、その通りに先にゴールを決めることができて良かった。ただ、早い時間帯に先制したのに追加点を取ることができず、厳しい試合になってしまった。多くのチャンスの中で1点でも決まっていれば、もっと楽になっただろう。3、4点入ってもおかしくない試合だった。取れないと、相手に勢いをつけてしまう。守備については、流れの中では特にやられたという感じはない。どこのチームにも力のあるFWはいるものだし、特別に警戒するということもない。守備はできていたが、中盤で失うボールが多かったので、厳しかった。最終ラインで何とかできる状況ではなかった。普通だったら、後半に点を取られてもおかしくない展開だった。清水も相当やるな、と思った。

体を張って守った闘莉王



≪坪井慶介≫
清水がうちのチャンスをおさえながら、前の人数を増やしてパワープレーを仕掛けてきたので、その人数にうちが合わせるのは当然。ラインを下げて守ることになるのは仕方がないと、みんなが理解していた。ただ、そこでプレーするからには、もっと全員で相手にプレッシャーをかけにいかないといけなかった。もっと後ろからコントロールしていきたい。

≪堀之内聖≫
先制点が取れないと苦しくなると思っていたが、早い段階で取れたことは大きかった。ディフェンスはよく頑張ったと思う。(後半は押し込まれるシーンもあったが)その中には自分のクリアミスからやられたシーンがあった。プレー自体も気をつけないといけないが、あの場面になる前でしっかりとおさえておかないといけない。(マルキーニョスとのマッチアップは)自分としては、もう少しおさえたかった。(ホーム11連勝については)自分としてはあまり意識していないが、結果がついてくるのはサポーターのおかげだと思う。今日勝つことによって、一つ上の段階にいけるというのは僕ら以上にサポーターも分かっていたのだと思う。





≪長谷部誠≫
(先制点を取ってから)少し引き気味になったところがあるが、相手の2トップをうちのディフェンスの3人が本当によくおさえてくれた。それが大きかった。追加点のチャンスはあったが、決めることができなかった。その間、相手に1度大きなチャンスを与えてしまった。早く自分たちがチャンスで追加点を決めていれば、もう少し簡単に勝てたんじゃないかなと思う。相手のサイドが結構開いていたので、その分(中盤で)走る距離も長くなるかなと思っていた。問題なかった。相手のサポーターも多かったが、うちはいつも通り大勢の応援の人が来てくれたので、その中で結果を出せたことが一番良かった。僕らは勝ち点3を積み上げていくだけなので、守りの面は良いが、攻撃に自分を含めてもう少し絡んでいかないといけないなと思うので、そこは課題としてやっていきたい。





≪三都主アレサンドロ≫
(得点シーンについて)ボールが来た時はダイレクトで打とうと思ったが、ヤマ(山田)からのボールが強かったので、冷静に早くトラップして遠くの選手に合わせようとした。闘莉王も競ってくれたが、ワシントンが良い位置にいて、ゴールを決めてくれた。さすがの一言。(田中)達也も僕もチャンスがありながら、決めることができなかった。今日、出来なくても次の試合につなげれば良いと思う。清水はサイド攻撃が多かったが、マルキーニョス、チョジェジンの2人ばかりに気を取られると、中盤から飛び出す選手をおさえられないので、その点を注意した。

≪田中達也≫
チームとしてまとまっていたと思う。個人的には反省点が多い。具体的には、やっぱり点を取ること。僕が点を決めていれば、今日の試合はすぐに決まっていた。ただ、点を決める部分以外はコンパクトに出来ていて、チームとしての攻撃は良かったと思う。前半は特にね。後半は途中交代で外から見ていたが、多少押し込まれながらも集中して守ることができていた。次の京都戦だが、このチームも簡単に勝てる相手ではない。アウェイだが、しっかりと先制点を取って勝ちたい。





≪ワシントン≫
難しい試合だったが、清水は優勝を争う相手だったので、そこに勝つことができたのは大きい。最後につながると思う。このまま、勢いをつけて優勝までいければと思っている。今日は個人的にケガ明けで、ベストコンディションではない状態だったので、1つでもチャンスがあればそれを絶対に決めようと思っていた。練習でしっかりとやっておいて、試合で結果を残すことが理想だが、最近は練習もあまりできていなかった。今日の試合は、後半に痛みが出てしまった。疲れが出たのかもしれないが、試合前は何もなく体も重くなかった。今は、ちょっと痛みがあるので、MRI検査などをして、早く戻れるように努力したい。後半の最初のチャンスはヒラ(平川忠亮)から良いクロスボールがきて、ヘディングで合わせたけれど、次のこぼれ球はシュートを打てなかった。そこで田中に渡したが、田中も決めることができなかった。あれが入っていれば、もっと楽な試合になっていた。





≪内舘秀樹≫
(外から見れば苦しい時間帯の投入だったが)実際はそんな感じはしなかった。追加点として何点か入ってもおかしくない展開だったが、そこで取れなかったことで流れが悪くなった。ただ、押し込まれた時間帯もあるが、最終的にはチームとして守ることができていた。監督の指示で、永井がまだ元気だったから、自分のところにボールが来たら永井を走らせろと言われた。しかし、それもほとんど出来なかった。僕の中では、無難に勝てたのでは、と思っている。ホームだったし、まだ先もあるので、上のことを考えずに1試合1試合こなしていきたい。





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