goo blog サービス終了のお知らせ 

ここで言わせてください

過去や現在
おりまぜてます。

パート ③

2021-05-09 10:00:00 | パート
久しぶりの出勤だった。



パートのシフトは例年の連休なら休みの取り合いになる。



昨年と今年は休みを取ってもどこへも行けないので出勤の取り合いだった。




はっきりノーの言えない私は8連休となってしまった。



ここまで休むと出勤するのがダルくなる。



案の定8日間の出来事が全く分からず、


物の配置も多少変わっており手間取る事が多くなった。





ここの職場はだらしなく、お客さんがいない時ぺちゃくちゃ雑談をしている。




私はこの雑談が死ぬ程嫌いだ。
雑談は下品な内容で聞くに耐えられない。




なるべく話しかけられないように距離を保つ様にしているが、聞きたくない話に限ってグイグイくる。




大切な業務連絡は伝えてくれない。




AさんBさんという、元々ママ友であるパートがいて、リーダーと3人仲が良い。



AさんとBさんの子どもは同じこども園に
通っている。


Bさんの子どもは朝が弱くシフトの時間に間に合わないため、AさんがBさんのタイムカードを押すことを3人の暗黙の了解でおこなっている。



以前私をお茶に誘ってきたWさんは本心ではそれを心良く思っていない。



その事も私の口から不満を言わそうとしてくる。



一番信用出来ないWさんに私は用心して何も言わない。



雑談で新しいカフェが出来た話になったとき、慌ててWさんが私の前に入りこんで来た。


新しいカフェは私を誘ったその店だ。



Wさんは小型犬のような甲高い声で、まさしくキャンキャン話す。


決して人の話を批判せず耳を傾ける。。


を、モットーにしているらしい。



だが私の事は下に見ているようで何を言っても、でもね、そうかな?と否定する。



二人で行ったお茶の時、


「私ね良い人を辞めようと思う。良くない事は良くないとはっきり言う人になる」

と、宣言していた。



一度も「良い人」と思った事が無かったので驚いた。




パート ②

2021-04-20 21:48:00 | パート
厄介な人を敵にまわしてしまった。

あらかさまに嫌味などを言って来る訳では無いが、お得意様で無いお客様が来店されると〇〇さんおねがーい、と事務作業をしている私を店頭に呼び出す。

はいはーいとおめでたい声で言われるがままに接客をする。

パートで浮いたとしてもいつものカメレオン・ピエロでずんずん人に近づいていく。

自分でも本当にバカだと思う。

家に帰ると疲れがどっと出る。



ある日んな私を、私より10ヶ月先輩のWさんがお茶に誘ってきた。


Wさんはレシートにも伝票にもパソコンにも「ちゃん」をつける。


好きな友達とお茶を飲むと話が尽きず、あっと言う間に時間が経つ。楽しい時間だ。


Wさんとは会話が続かなかった。もう1時間くらい経ったかと思ったがまだ10分しか時計が進んで無くて驚いた。


私をお茶に誘った理由は至極単純だ。パートリーダーに対する不満や悪口を聞き出したかったのだ。


本当に厄介なのはこのWさんなのである。

パート①

2021-04-17 14:50:16 | パート
創業50年になる和菓子屋で2年前から販売のパートをしている。


地域ではそこそこ有名で高いが贈り物に良いと言う事で根強いお得意様がいる。


店の奥ではパソコンで顧客管理を行っている。そこにはいついつ何々どういった理由でお買い上げか、家族関係やざっくりとした年収や誰々のお知り合いなどの個人情報までが入力されている。


もちろん全てのお客様では無く店が力を入れて繋いでおきたい人だけである。


ある日70代後半くらいの男性が痩せた体で杖をつきながら来店された。


か細い声でゆっくりと一つ一つ和菓子を選ばれた。私も呼吸を合わせゆっくりとお聞きする。


きれいに盆にのせられた和菓子たち。
男性はそれを店から自転車で10分ほどの娘さんのお宅に届けて欲しいと言う。


お得意様ではよくある話で車で30分の距離でもお届けする。来店しなくても電話だけでもお届けする。


私は当然かしこまりましたと言って伝票を作りにかかった。


するとそれを見ていたパートリーダーが奥で手招きし「お断りして」と告げてきた。


理由はトラブルになると困るから。


男性のお宅は店から10分くらいのところでその近所にはお得意様が多い。


男性のお宅と娘さんの住所は店を挟んで
反対側である。

私が自転車でお届けしますがと食い下がった。それでも駄目だと言う。


男性が和菓子を持って歩くのは大変そうなのに一見さんはお断りだと言う。


実はその方一見さんでは無く以前から来店されては一つずつ買って帰られていた。


パートリーダーは興味が無いのだ。


電話口で名前も名乗らず声だけでわかりなさいよ私よと言うお得意様が大切なのである。


困り顔の私を見て男性の職人さんが届けてあげるよと言ってくれた。


社長に叱られますよとリーダーが言うと社長より勤務歴が長いその職人さんが全部自分が責任持つから大丈夫と届けてくれる事になった。



その日を境に10人居るパートさんたちの様子が一斉に変わった。