もう、2008年も終わりですね。残りで個人的な今年の出来事ベスト5を挙げたいと思います。
今日は第五位。
アメリカでアメコミ映画大ヒットも日本では・・・
今年は「インクレディブル・ハルク」、「ダークナイト」、「アイアンマン」とアメコミを原作とした映画がたくさん作られました。いずれもアメリカでは大ヒットしています。
特に「アイアンマン」と「ダークナイト」の記録的ヒットは記憶に新しい。
しかし、いずれも日本では小ヒットから中ヒットにとどまっています。おそらく「ダークナイト」がヒットしなかったのは世界中で日本だけ(中国では公開禁止になったようですが)。
まあ、もとより日本にはアメコミファンが少ない、というのもあるでしょうが、それでもこの日米での温度差はなんでしょう。
今年は邦高洋低、邦画の売り上げが高い年です。勿論、それ自体は必ずしも悪いことではありません。映画だって立派な産業。邦画の売り上げが高いことは喜ばしいことです。
でもヒットした邦画が必ずしも質の高い作品というわけではありません。宮崎駿の「崖の上のポニョ」ははっきり言って往年の宮崎作品に比べると明らかに力が落ちているし、そもそもあれだけ長くスクリーンを占拠してればヒットして当然。僕の近所の映画館ではいまだに上映してるんですよ。
「ダークナイト」や「アイアンマン」は金持ちが主人公だから感情移入しにくい、という意見も聞きましたがそれでは金持ちの子息が恋愛にうつつを抜かす「花より男子」がヒットしてるのはどういうことでしょう。
結局、日本の映画会社がどれだけ宣伝に力をかけているか、その資本力があるか(要はテレビ局がバックについているか否か)というのが根本にあるようです。
はっきり言いますが究極のエンターテインメントである「アイアンマン」「ダークナイト」より質の低い作品ばかりがヒットする状況はおかしい。長い目で見て決して邦画業界のためにも良くないでしょう。
皆さん、そろそろテレビ局主導の映画に「NO!」という勇気を。
最初に「インクレディブル・ハルク」の記事を書いた時、「アメコミ映画 夏の陣」というタイトルをつけました。その後「アイアンマン」「ヘル・ボーイ2」と続くと思ったからです。しかし「アイアンマン」は秋になり「ヘル・ボーイ2」は年明けにやっと公開されます。
2009年は遂に「ウォッチメン」が公開されます。これと「ヘル・ボーイ2」が日本でもヒットすることを願って止みません。なぜなら・・・
なぜなら、今年公開に伴って各種アメコミが翻訳されるだろうと期待していたのが全て打ち砕かれました。関連本も一冊も出ず、ノベライズすら発売されない始末。
今からでも遅くありません。勇気ある出版社さん、「バットマン:ロング・ハロウィン」を出してください。
「スパイダーマン」シリーズは日本でもヒットしました。宣伝のやり方さえ考えれば日本でだってヒットするはずです(ただし、タレントを吹き替えに起用するやり方だけは断固拒否します)。
今後、マーベルの映画化作品が続々と公開製作されます。それらは少しでも良くなるといいですね。
さて、明日は第4位を。