最近、当ブログに来る際の検索ワードが又「ダークナイト」関連が増えてきました。そういえばもう日本公開1年経つんですねえ。あの頃は寝ても覚めても「ダークナイト」で頭がいっぱいだったなあ(遠い目・・・)。
そんな、貴方に朗報!遂にIMAXで「ダークナイト」公開!詳しくはこちら。絶対観るぞ!オウ!
というわけで、そんな「ダークナイト」主演俳優、我らがクリスチャン・ベールの日本公開最新作、「3時10分、決断のとき」を観賞。
とはいえ、これ、最新作ではなく2007年の作品、「ダークナイト」より少し前。
僕はこの作品、クリスチャン・ベールが出てる西部劇、ということ以上の情報を得ずに観にいったのだけど、傑作。ちなみにベールと並ぶW主演はラッセル・クロウ(というか日本ではこっちがメインぽい)。
南北戦争後のアリゾナ、小さな牧場を営むエヴァンス一家。借金で首が回らなくなり、一家の主、ダン(クリスチャン・ベール)は200ドルのため、強盗団の首領ベン・ウェイド(ラッセル・クロウ)を裁判所のあるユマ行きの護送列車に送り届ける護送役を引き受ける。
で、こっからはパンフレットからの情報。
この作品の原作は犯罪小説の大家、エルモア・レナードの初期短編、「Three Ten to Yuma」で、57年に「決断の3時10分」として映画化されている。本作は57年版のリメイク、という形になる。以上。
とにかく、ベールとクロウが格好良くて、ルールにまったく縛られないベンと頑なに正義を主張するダン。そうこの後の「ダークナイト」のジョーカーとバットマンと同じ構図。なんだか、「ダークナイト」の取り調べシーンを髣髴とさせる画が続く。
とはいえ、この二人はバットマンとジョーカーほど突き抜けてはいないので、互いに興味を持ちやがて奇妙な絆のようなものも生まれる。
銃撃戦もふんだんに盛り込み、ドラマだけでなくアクション映画としても秀逸。
主演二人以外で注目のキャストはまず、ベテラン賞金稼ぎのピーター・フォンダ。結構渋めで頑張るのに中盤であっけなく死亡。後はベンに対して忠誠心の高いスタースクリームといった風情のチャーリー・プリンス(ベン・フォスター)の狂犬振りが目立つ。
西部劇はアメリカならではのジャンルだけど、今回主演を張っている二人は両方ともアメリカ人ではない。ベールはイギリス(イングランド)人だし、クロウはニュージーランド生まれのオーストラリア人。英語さえ喋れれば誰でもアメリカ人を演じることが出来る、それがアメリカの懐の深さ。
そして、西部劇もアメリカだけのものではなくなっている。マカロニ・ウェスタンは勿論のこと、乾いた大地と無法がまかり通る時代背景があればアメリカを舞台にしていなくても西部劇は成り立つ。
というわけで、擬似西部劇としては次の「グッド・バッド・ウィアード」が楽しみ。旧満州を舞台に無法者が暴れる韓国製西部劇!きっと、また変に噛み付いてくるヤツが出てくるだろうけど。
タイトルで分かる通り「続・夕陽のガンマン 地獄の決斗」のパロディでもある。
世の中には2種類の人間がいる。下らぬ差別に囚われ映画が楽しめないヤツとそんなものを気にせず映画を楽しめるやつだ。