goo blog サービス終了のお知らせ 

小覇王の徒然なるままにぶれぶれ!!!

映画、ドラマ、漫画!
「小覇王の徒然はてな別館」の旧ブログです。2008年から2009年にかけての徒然なることを。

2009年 映画ベスト10!

2009年12月31日 | 映画

 一応この記事が今年最後。

 

 例によって今年の映画ベスト10を挙げたいと思います(リンクはその時の記事)。

  1. トランスフォーマー リベンジ
  2. マイケル・ジャクソン THIS IS IT
  3. ウォッチメン
  4. グラン・トリノ
  5. レスラーアンヴィル、とセット)
  6. ヘルボーイ ゴールデン・アーミー
  7. イングロリアス・バスターズ
  8. スター・トレック
  9. 母なる証明
  10. 3時10分、決断の時

 

次点(たくさんある)

WALL・E/ウォーリーグッド・バッド・ウィアードドゥームズデイスペルなどなど。

 上位3作品に関しては

2009年映画ベスト3!~2009年の映画をふりかえる - 小覇王の徒然はてな別館

を見てください。

 「グラン・トリノ」は今年の作品としては4位だけどゼロ年代を代表する作品になるだろう。俳優としては引退でも監督イーストウッドはまだまだ健在だぜ!

 「レスラー」はほぼ同じ内容のドキュメンタリー「アンヴィル」と一緒に観ると面白い。ドキュメンタリーのほうが救いのあるのが救いか。ちなみにヘヴィメタとプロレスとアメコミは非常に相性がいいんだぜ!

 

 さて、ついでだからワーストも挙げておこう。

 僕は基本的に厳選して観に行くので最初から評判の悪いのは観に行かない。それでも酷かった物と思ってください。

  1. DRAGONBALL EVOLUTION
  2. 劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー

ごめんなさい。ウソです。両方とも評判悪いの知ってて観に行きました。でも特に「ドラゴンボール エヴォ」のほうは評判を上回る酷さでした。多分過去に僕のブログでここまで悪く書いた記事はないんじゃないかな。

 

 皆さんはどんな映画を観ましたか。恒例の元旦に観に行く映画は「アバター」の予定です。

 それでは皆さん良いお年を!


映画ベスト3&ゼロ年代を代表する10本!

2009年12月24日 | 映画

 早いもので後一週間ほどで2009年も終わりです。そこで少し早いのですが2009年度のベスト3を選んでみました。

 とあるブログの企画に乗じて選んでみたので別館のほうで公開とさせていただきます。後ほどベスト10をこちらで発表します。

2009年映画ベスト3!~2009年の映画をふりかえる - 小覇王の徒然はてな別館

 

 後はやはり同じくブログ企画に参加して(とはいえ締め切りに間に合わなかったのですが・・・orz)ゼロ年代(2000年~2009年)を代表する映画を10本選んでみました。何か作品を見る時の参考にしてもらえば光栄です。

勝手に選ぶ!ゼロ年代を代表する10作品! - 小覇王の徒然はてな別館

 Don't  talk about  "Fight Club"!

ではまた。


方舟は大罪をのせて 2012

2009年12月11日 | 映画

 世界の終わり!というとなぜかウキウキしてしまうんだけど日本では当の昔に終末ブームは過ぎ去ってしまったけど、アメリカでは今まさにブームだそうだ。

 マヤの予言?によると2012年に世界が滅びるそうである。なんでも古代マヤでは天文学が発達しており暦もかなり未来まで作られているにもかかわらずそれが2012年で終わってるからだそう。

 ところで一口に「世界の終わり」と言っても「地球の終わり」と「人類の終わり」では微妙にニュアンスが変わってくる。人類が死滅するだけならむしろ地球にとってはいいことじゃね?なんて思ったり。まあ、人類が滅びるときは少なからず他の生物にも影響あるでしょうけどね。道連れだ!

              2012_poster

 

 と言うわけで話題の終末映画「2012」を観てきた。

 監督はドイツ発アメリカ万歳野郎ローランド・エメリッヒ。前回は始まりを描いたネタ映画「紀元前1万年」だったけど今回は終末。ところでエメリッヒってドイツ人なのに典型的なハリウッド大作ばかり撮るのでアメリカ万歳野郎と思われてるし実際僕もさっきそう書いたけどよく考えると映画の中でアメリカは大変なことになってばかりだなあ。

 

 で、この作品はエメリッヒの何度目かのディザスタームービー。 良くも悪くも馬鹿映画だろうと思ってたけど、思ったよりいいできの映画。SFXのできはもちろん、結構キャラクターがしっかりしてる。悪く言えば類型的、よく言えば昔の空想特撮映画的なタイプばかりではあるんだけど、とにかく視点がいろいろなキャラクター目線なのが良い。

 インドに始まり世界中の崩壊を描き、最終的にチベットで建造中の方舟に乗れるかどうかを描く。

 あれ、マヤは?そう、作品の中ではほんの少し触れられるだけであくまでSFものなのでマヤの出番はほとんど無い。

 で、その地球崩壊の過程だけど、科学的にどこまで説得力があるものなのかは文系の僕には分からないけどとにかくヴィジュアルに圧倒されてしまう。大体この手のものは予告編以上の物は無い場合が多いんだけど比較的早い段階で予告編の地上崩壊を見せてくれるし、その後も出し惜しみ無く見せてくれる。最近のSFXは凄いなあ。

 

 それで、チベットで建造している巨大船に乗れるかどうかがストーリー上重要なところなのだが、これって「世界最後の日」だよね。現代のノアの方舟を作ったがいいけれどそれに乗せる人々を選別するのは人類史上最大の差別ではないか?例えば、主人公の雇い主であるロシア系実業家ユーリは方舟の建造資金10億ユーロ(一人分)と引き換えに方舟の乗船券を手に入れている。「地球最後の日」では土壇場で資金を出した金持ちは科学者に拒否されてしまう。「2012」では科学者ヘルムズリー(WWEのレスラーHHHから取ったのか?)が各国首脳に訴え船の門を開放する。最初の予定では方舟の建造に借り出されたチベットや中国の人たちは乗せてもらえない予定だったのだ。もしもそのまま出発していれば人類の新しい神話は最初から血塗られたものになっていただろう。

 それに比べると、「2012」のほうがまだ希望は持てる。

 

 後はキャストが結構いい顔の役者が多くてダニー・グローバーが大統領役なのにびっくりなのだが大統領の娘役がなまめかしい(関係ないけど「リーサル・ウェポン」シリーズのグローバーの娘リアン役の人は凄い美人だったなあ)。

 後はやっぱりウディ・ハレルソン。こういう映画の中では楽しいけど現実にはお近づきになりたくない役をやらせたら最高ですね。ラリー・フリント」最高!

Photo

 

 後は特に関係ないんだけど方舟の船長が妙に「スターウォーズ」のグランド・モフ・ターキンというか銀河帝国軍の制服に似てるのは気のせいか?

 

 その他、いろんな解釈ができそうなシーンはたくさんある。ひとつだけあげると大統領の最後、ホワイトハウスを襲う津波のなかに母船「ジョン・F・ケネディ」号がいてそれに押しつぶされるシーンとか。

 

 実ははっきり言って期待してなかった作品だったんだけど予想以上に面白かった。もしまだの人がいればお勧めします。

追記

 チベットのお兄さん、どっかで見たことあるなあと思ったら「ダークナイト」のラウだ!顔は似てるけど服装とかで別人みたいだねえ。


母親の無条件の愛 母なる証明

2009年12月04日 | 映画

 「MIchael Jackson's This Is It」が公開終了して「イングロリアス・バスターズ」も観てしまったのでとりあえず今年はジェームズ・キャメロンの「アバター」を残すのみ、という状態だったんだけど今日は映画の日(観にいったのは12月1日)!というわけで何か観よう!と思って調べたらポン・ジュノ監督の「母なる証明」がまだ上映中だったので観て来ました。

                                 Mother_film_poster

 ポン・ジュノの作品はDVDで「殺人の追憶」、劇場で「グエムル―漢江の怪物―」を見たけれど((「ほえる犬は噛まない」は見てないです。見たいけど))どれも傑作。特に物語的に明快に解決せず、微妙に後味は悪いのだけれど不快感は残らない作品。特に「殺人の追憶」なんて結局事件は解決しないんだけどそれじゃあ、ひたすら後味の悪さだけが残るのかといえばそういうことはない。

  で、「母なる証明」。この作品は「殺人の追憶」に近いサスペンスなんだけど視点が警察でも被害者の遺族でもなく容疑者の母親のもの。

 

 少し”足りない”青年、トジュンが女子高生の殺人容疑で捕まる。息子の無実を信じる母親が独自に真犯人を見つけるべく活動を開始する。

  パンフ見て気づいたけどこの主人公である母親には名前が付いてない。ひたすら「お母さん」「おばさん」と呼ばれてる。だから特定の個人というより、母親の公倍数的な存在なのだろう。

 

 最初、トジュンが殺人の現場を通り過ぎる場面を観客は見ているのである意味安心して見ていられる。トジュンは無実であり、母親の行動は正しいのだ!と。ところが最終的にその安心感は打ち砕かれる。最初の条件は打ち砕かれるし、真犯人として出てくる男はトジュンと同類のようだ。しかしルックスの良さ(演じるはウォンビン)と家族の愛情というそれなりに恵まれているトジュンに比べてあまりに救いがない。

  しかし、この母親が凄いのは、もしかしたらトジュンは無実じゃないかも、という段階になってもトジュンのために尽くすことだ。このトジュンと母親はいい年になっても添い寝してて、近親相姦も思わせてすこし気味が悪いぐらいなんだけどその愛は無条件なので例え息子が真犯人だったとしてもこの母親は息子の無罪のために行動するだろう。

  余談だけど、僕が学生のとき、僕の住んでいた近くで殺人事件がおきた(結構有名な事件)。その事件は結局容疑者の自殺で終わったんだけど僕の母親が電話をしてきてこう言った。

 

「まさか、あんたじゃないだろうね!」

 

もう少し自分の息子を信用しろよ・・・とまあ、そんなことをこの映画を観ながら思い出した。

 

 後、この映画に雰囲気が似てるなあ、と思ったのはピーター・ジャクソンの「乙女の祈り」だったんだけどまあ、これは上映前の予告編でピーター・ジャクソンの新作「ラブリー・ボーン」が流れたからかもしれない。

 

 で、話を「母親の証明」に戻すと被害者の女子高生にもいろいろと事情があることが分かる。その辺は日本では少し考えられない設定かもしれない。後、トジュンの兄貴分のジンテが自分の家でガールフレンドとHするシーンがあるんだけどこの少女がどう見ても設定は高校生、下手すりゃ中学生ぐらいだと思う(一方ジンテは兵役を終えてるので20代半ばから30ぐらい(演じるチン・グは1980年生まれ))。それでしっかりセックスシーンで裸を見せるのでちょっとびっくりした。まあ、演じる女優さんはちゃんと成人なんだろうけど。主演の母親がいい顔でアップになる一方でそういう若いこの描写も上手い。

 

 「殺人の追憶」の容疑者、「グエムル」の主人公、そして本作のトジュンとハンディキャップを負った人間の描写が抜群に上手い。

 

 後は今作でも一応ドロップキック(&セパタクローの蹴り)は登場。前2作ほど印象的ではないけれど。

 

  韓国映画って人種的には日本と同じ東洋人なわけで、韓国で作られた映画は日本で作られていてもおかしくはない(もちろんその逆もしかり)。にもかかわらず現在、映画に関して言えば日本は韓国映画に太刀打ちできないように思える。もちろん韓国映画も上等なものだけが日本公開されていて、その下にはB,C級な映画もたくさんあるとは思うけど、それにしたって邦画はもっと何とかならないか。韓国を叩くより、自らを向上させることに意義を見出しましょうよ。

 

  ところで、劇中で出てくる「祈祷院」って何でしょうかね。話の流れから養護施設みたいなものだと思ったんだけど。