血管や肌など人体の組織の弾力性は弾性繊維というもので維持されているそうだ。弾性繊維が豊富に作られている間は人体の組織のしなやかさが維持される。この弾性繊維を作るために「ファイブリン4」というたんぱく質が必要であることを関西医大の中村智之教授、京都大医学研究科の堀口真仁准教授が発見した。「ファイブリン4」は弾性繊維を作る、別のたんぱく質同士の結合を促進する酵素をアシストする働きがあるらしい。さらに面白いことに遺伝子操作をして「ファイブリン4」を通常の8%しか作れないマウスを作ったことである。これは遺伝子を操作することで人体のミクロな損傷や劣化を極力遅らせる可能性を示している。このマウスを調べたところ動脈瘤を発生しており、動脈の伸縮性も悪かったということである。新しい医療技術、美容技術の分野が開かれそうである。
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