偽史倭人伝 ~ Carnea Historia

march madness の次が April Foolなんて小粋ぢゃないか。

オリパラ2020~そして障害者は偽善で祭り上げられ「共犯者」になる

2020年01月31日 07時22分08秒 | ◎ツッコミ思案neo

 2012年にロンドン五輪のメダリストが銀座でパレードをしたとき、パラリンピアンの参加はなかった。まだパラリンピックは終ってなかったんだから当然だ。招致が決まったあとのリオの時は、東京へ向けた国一丸ムードを演出するためか、とってつけたようにパラとの合同パレードになった。
 だから最近、パラリンピックの競技を紹介する番組を見ても通販番組以上に嘘くささを感じてしまう。かつてまだバドミントンがこれほど強くなかったころに、テレビでたまにバドミントンがフィーチャーされると「あのシャトルって100k以上なんですよね?」と毎回同じ質問をとってつけたように繰り返していた。挙句に同席した野球評論家が「野球のボールはもっと速いよ」と意味不明のつっこみをして場が凍るという実にアタマの悪い光景も目撃したことがあった。
 バドミントンのレベルがあがってメダルが期待される今でも、野球やサッカーなどのように細かい解説がされることはない。ただ事故にあったメダル候補の容体についてはわざわざ会見まで開かれる。日本のスポーツマスコミのレベルが知れるエピソードだし、これが久米宏の言うところの「日本人はスポーツが好きなのではなくオリンピックが好きなのだ」ってことなんだろう。
 世界的に若者たちは現在は「社会主義的」な思考が重要になってきていると考える傾向がある中、日本だけは逆行しているらしい。自己責任論はここでも健在ということか。生活保護は不正受給よりも、受けるべき人が受けられていないケースのほうが多いと聞いても、効率や損得計算よりも罰のほうが大事だと拳を振り上げる勇ましい国民性。
 だから多分、日本人は障害者スポーツを応援する気もない。そもそもスポーツではなく五輪が好きなだけだから。パラリンピックに至っては東京でやるイベントだから興味を持ったふりをしているだけだろう。
 カタチはどうあれ、とりあえず盛り上がるのはいいことだ。最初はカタチだけでもあとから「実」がついてくる…とでもいうつもり?
 そう思うのは勝手だが被災地の復興を妨げている件についてはどう説明してくれるのだろうか?もちろん、これはオリンピアンやマスコミや芸能人に向けた質問でもある。



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