偽史倭人伝 ~ Carnea Historia

march madness の次が April Foolなんて小粋ぢゃないか。

Eテレ「ニュー試」あの伝説の神回が 今夜まさかの再放送!

2024年07月06日 19時21分30秒 | ◎ツッコミ思案neo
  • noteとほぼ同じ記事です(げき推しにつき)。

  • まずはじめに
    グーグルに
    「人生、宇宙、すべての答えは?」と入力して検索してみてください。
    「42」
    と出るはずです。
    「ニュー試」の「グランゼコール」の回をみたあと、この「42」があたまにうかんできました。
     これはまさに「リアル42」ともいえる「神回」だと感じたのです。
     つまり「ニュー試」シリーズにおける神回であるだけでなく、すべてのコンテンツの中の神回といっても過言ではないということです。
    7月6日(土) 午後9:30〜午後10:00


    この回は3月2日に放送されたエピソードですが、今回は「選」というくくりなのでさらに再放送があります。
    7月10日(水) 午前0:00〜午前0:30


    再放送から一週間以内ならNHKプラスという選択肢もあります。




     私は浪人時には「英語学習オタク」と化していたのですが、その時に出会ったある英語学習界のカリスマ曰く、日本人が英語を学ぶ上でネックとなるのは、日本人の中にロジカルシンキング(論理的思考)がないことだ。論理的思考を身に着けるにはディベートをすべし…と。
     テレビであるタレントさんが「ディベートは日本人にはあわないと思う、気まずくなりそうだし」などと言っているのを見たことがありますが、この発言はそもそも誤解があります。
     ディベートはいわゆるディスカッションとはちがいます。いうならば「弁護士ごっこ」です。本人の主義・信条とは関係なく、出されたお題について、賛成・反対にわかれで戦うのです。
     これがどう個人の論理的思考に役立つのかといえば、意思決定の際に脳内で「一人ディベート」をするのです。つまり徹底的に「アラさがし」をしてみて、合理的に正当化できなければ改善し、場合によっては許容範囲内で妥協を試み、それでもままならないとなればボツにするという。


     今回、番組で「哲学の手法」として紹介されたのは、これに通じるものがあります。
     日本人のロジックのなさの極みにして最悪の例は国会答弁や会見などにおける政治家の「質問の答えになっていない発言」です。
     具体的な日程についての問いなのに「こころをひきしめて臨みたい」などと精神論を答えたり。自民党によって確立された会見のルール「さら問いの禁止」も「ロジックの欠如」を強化し、その伝統はまんまとあのジャニーズの性加害会見にも受け継がれ、茶番の果てに記者席から拍手がおきるという末期的状態でした。


     もうひとつ、今回の出演者、影山さんは「銅賞」(もっといえばメンサ会員)でこのありさまですから、少なくとも日本においては「権威」というものはあてにならないということです。
     日本を代表するあのトヨタでさえ、あんなことになっているのですから少しも油断はなりません。
     哲学者という肩書きでよくテレビに出ている萱野稔人氏も死刑に関する発言で根本的に間違った発言をなさっていました。ビジュがよさげなのでテレビ局てとしては使いやすいのでしょうか。


     日本では何かとムダなもの、あるいは争いのタネになるろくでもないものとして片付けられがちな「宗教」ですが、宗教というのは哲学の場のひとつ
    でもあるのです。
     爆笑問題が科学者などの専門家にインタビューしていたEテレの「爆問学問」という番組で太田氏は決まり文句のように「最初はよかれと賞賛された技術が、あとから思わぬ害になってしまうことがあるがそれについてどう考えるか?」と、いわば研究者としての倫理観を問うような質問をしていたのですが、これを正面から受け止める日本人の学者はほぼいなかったように記憶しています。


     今、生成AIの関係者がこぞって日本にやってきますが、日本は次々と規制法案ができる欧州とちがってほぼほぼ「ノー倫理、ノー規制」状態なのでいいカモ、公衆便所状なのです。


    哲学のモンダイは「42」同様に、「哲学・倫理」は今の日本がかかえるすべてのモンダイとリンクしているのです。


  • 「42」の詳細についてはnote版に記述しましたし、このブログの木村カエラ記事にも書きました。

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