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話の種

新聞やテレビ、雑誌などで、興味深かった記事や内容についての備忘録、感想、考察

群集心理(ChatGPTより)

2025-01-20 14:48:07 | 話の種

「群集心理」(ChatGPTより)

Q:「ギュスターヴ・ル・ボンの群集心理という本ですが、要約するとどういうことですか」

ChatGPT:
ギュスターヴ・ル・ボン(Gustave Le Bon)の『群集心理』(Psychologie des Foules)は、1895年に出版された心理学と社会学の古典であり、群集(集団)が個人に与える心理的影響や、群集がどのように行動するかを分析しています。以下はその主要な内容の要約です。

1. 群集の特徴
ル・ボンは、個々の人々が集団を形成すると、個々の人格や理性は影響力を失い、「群集心理」に支配されると主張しました。この心理には以下の特徴があります:

匿名性:
群集では個人の責任感が希薄になり、匿名性が行動を大胆で非合理的なものにする。
感情の感染:
群集の中では感情が他者に伝染し、個人の行動が周囲に影響されやすい。
暗示への感受性:
群集では暗示にかかりやすく、リーダーや象徴的なメッセージに強く影響を受ける。

2. 群集の行動
群集は個々のメンバーの知的水準や意図に関わらず、非合理的で衝動的な行動を取ることが多いとされています。その結果、以下のような現象が起こります:

衝動的で過激な行動:
冷静な判断が失われ、感情的・本能的な行動が優先される。
単純化された思考:
複雑な問題を単純化し、ステレオタイプ的な行動や思考を示す。
共同幻想の形成:
群集は理性的な議論よりも、強い感情やシンプルなスローガンに惹かれる。

3. リーダーの役割
ル・ボンは、群集の行動を導くリーダーの重要性を強調しました。リーダーは群集に対して以下のような影響を与えます:

シンプルで明確なメッセージ:
群集は複雑な理論を理解できないため、リーダーは単純な言葉やイメージを用いる。
感情の喚起:
理性よりも感情に訴えることで、群集を動員する。
カリスマ性:
リーダーのカリスマ性が群集の信頼と服従を引き出す。

4. 群集の利点と危険性
ル・ボンは、群集が一方で破壊的な行動を取る可能性がある一方で、社会変革や革新的な運動の原動力となる側面も持つと述べています。ただし、群集の行動は感情的で非理性的なため、慎重に管理される必要があると警告しました。

まとめ
『群集心理』は、個々の人間が集団に属することでどのように行動や思考が変化するか、そしてその現象が社会や政治に与える影響を考察した本です。群集の心理は非合理的で感情的であるため、これを理解し、リーダーや権力者が利用する方法を学ぶことが重要だとル・ボンは主張しました。この著作は、社会学、政治学、心理学に多大な影響を与え、現代でも群衆行動や大衆運動の分析に役立てられています。


Q:「ヒットラーはこれを巧みに利用したようですが」

ChatGPT:
その通りです。アドルフ・ヒトラーはギュスターヴ・ル・ボンの『群集心理』の原則を巧みに利用し、大衆の心理を操ることで自身の政治的成功を収めました。ヒトラーは特に以下の点で『群集心理』の理論を実践したと言われています。

1. 感情に訴えるプロパガンダ
ル・ボンが指摘したように、群集は理性よりも感情に動かされやすい傾向があります。ヒトラーはこれを理解し、次のような手法を用いました:

単純で明快なメッセージ:
ヒトラーやナチ党のスローガン(例:「ドイツ第一」、「ユダヤ人排斥」)は簡潔で覚えやすく、強い感情を喚起しました。
恐怖と希望の二重操作:
恐怖(共産主義やユダヤ人への脅威)と希望(ドイツの復興)を繰り返し強調することで、群集の感情を支配しました。

2. カリスマ性とリーダーシップ
ル・ボンは、群集はリーダーのカリスマ性に従うと述べました。ヒトラーは自身を「救世主」として演出し、次のような特徴で群集を惹きつけました:

劇的な演説:
ヒトラーの演説は徐々にテンションを高め、最後には激しい感情的な頂点に達する構成でした。これにより群集を熱狂させ、強い一体感を生み出しました。
シンボルの活用:
ナチス党の旗、鉤十字、制服などのシンボルを効果的に使い、群集に視覚的な一体感を与えました。

3. プロパガンダの反復性
ル・ボンは群集が暗示にかかりやすいことを指摘していますが、ヒトラーとナチ党はこれを徹底的に利用しました。

単純なメッセージの繰り返し:
同じスローガンや主張を何度も繰り返すことで、群集にその内容を浸透させました。
メディアの独占:
ラジオ、新聞、映画などあらゆるメディアを用いて、プロパガンダを日常生活に浸透させました。

4. 敵の創出
ル・ボンの理論では、群集は単純な二項対立(善と悪、味方と敵)に反応しやすいとされています。ヒトラーはこれを利用し、以下のような敵を作り出しました:

ユダヤ人:
ドイツの経済危機や敗戦の原因をユダヤ人のせいにし、彼らをスケープゴートとしました。
共産主義者:
共産主義の脅威を強調し、自身の独裁体制を正当化しました。

5. 群衆心理による同調圧力の強化
ル・ボンが述べた「感情の感染」や「匿名性」をナチ党の集会やイベントで利用しました。

大規模な集会:
ニュルンベルク集会のような大規模イベントで、群集の一体感を高め、批判的思考を抑制しました。
マスゲームや音楽:
視覚的・聴覚的な演出により、群集の感情を操作し、同調圧力を高めました。

6. 結果と影響
ヒトラーのこれらの手法は、短期間でナチ党を支持する大衆を形成し、最終的には独裁体制を確立する助けとなりました。一方で、このような群集心理の操作は、戦争やホロコーストという悲惨な結末をもたらしました。

教訓
ヒトラーの事例は、ル・ボンの理論がいかに効果的に利用される可能性があるかを示す一方で、その危険性をも浮き彫りにしました。現代においても、大衆心理を操作するプロパガンダやポピュリズムの手法は様々な形で利用されています。そのため、『群集心理』の内容を理解し、大衆操作のリスクに気付くことが重要です。


Q:「トランプはどうですか」

ChatGPT:
ドナルド・トランプもまた、ギュスターヴ・ル・ボンの『群集心理』で指摘された大衆心理の特徴を巧みに利用し、自身の支持基盤を築きました。彼の手法には、ル・ボンの理論で解説された群集操作の原則が多く含まれており、以下の点が特徴的です。

1. 単純で感情的なメッセージ
ル・ボンが述べたように、群集は複雑な議論よりもシンプルなメッセージに反応します。トランプはこれを徹底的に活用しました。

スローガンの強力さ:
「Make America Great Again(アメリカを再び偉大に)」というスローガンは簡潔で、郷愁や希望を喚起するものでした。
敵と味方を明確化:
メディアを「フェイクニュース」と非難し、移民やエリート層を敵として描く一方で、自身を「普通の人々の声を代弁するリーダー」とアピールしました。

2. 感情に訴えるリーダーシップ
トランプは、事実やデータよりも感情や個人的な信念に基づいた発言で群衆を引きつけました。

挑発的な言動:
物議を醸す発言を積極的に行い、メディアの注目を集めることで支持者の感情を動員しました。
分かりやすい敵:
移民、グローバリスト、中国などを問題の原因として挙げ、支持者に明確な対象を与えました。
カリスマ性の演出:
自身を「反体制的リーダー」として位置づけ、エリート政治家との差別化を図りました。

3. 感情の感染と暗示性
トランプの集会では、ル・ボンが指摘した「感情の感染」が顕著に見られました。

集会の熱狂的な雰囲気:
トランプの集会はパフォーマンス性が高く、聴衆を熱狂させる演出が行われました。群衆が「USA!」や「Build the wall!」といったスローガンを連呼する様子は、感情の連鎖と一体感を象徴しています。
リピート効果:
同じメッセージやフレーズ(「America First」、「Fake News」)を繰り返し使うことで、支持者にそのメッセージを刷り込みました。

4. メディアを利用したプロパガンダ
トランプはメディアに依存しつつも、その批判を逆手に取る形で群衆心理を操作しました。

ソーシャルメディアの活用:
トランプはTwitter(現在のX)を直接的なコミュニケーション手段として利用し、支持者と直接つながる感覚を作り出しました。
メディア批判の戦略:
主流メディアを攻撃し、「彼らはあなたたちを敵視している」と語ることで、支持者に「自分たち対エリート」という対立構造を信じさせました。

5. ポピュリズムと群衆の同調圧力
トランプは自分を「エリートに支配された政治への挑戦者」と位置づけ、支持者に同調を強いる雰囲気を作り上げました。

外部への敵意:
移民や外国(特に中国やメキシコ)への批判を強調し、国内の経済問題や社会的不満を外部に転嫁しました。
内輪意識の醸成:
「私たちは彼ら(エリート層)とは違う」という意識を支持者に共有させ、集団内での連帯感を強化しました。

6. ル・ボン的群集心理の利用と限界
トランプの手法はル・ボンの理論に沿ったものでしたが、同時にその限界も露呈しました。

支持基盤の偏り:
トランプのメッセージは特定の層(白人労働者層、保守層)に強く訴求しましたが、それ以外の層との分断を深めました。
群集心理の分裂効果:
ル・ボンが指摘する群集の非合理性は、トランプ支持者と反トランプ勢力の間での激しい対立を助長しました。

まとめと教訓
トランプの政治手法は、群衆心理の原則を現代的に応用したものと言えます。彼はル・ボンが分析した群集の特徴を理解し、それを選挙運動や政治運営に活用しました。一方で、その結果として社会の分断が深まり、理性的な議論が後退するという課題も浮き彫りになりました。
現代のメディア環境やグローバリゼーションの影響も相まって、トランプのようなポピュリストの手法はますます効果的である一方、社会の調和や理性への影響を慎重に見極める必要があります。

 


群集心理(NHK「100分de名著」より)

2025-01-20 14:43:11 | 話の種

「群集心理」(NHK「100分de名著」より)

「名著113「群衆心理」ル・ボン」

(解説)

インターネットやSNSの隆盛で、常に他者の動向に注意を払わずにはいられない私たち。その影響で、現代人は自主的に判断・行動する主体性を喪失し、極論から極論へと根無し草のように浮遊し続ける集団と化すことが多くなりました。今から一世紀以上も前に、そうした集団を「群衆」と呼び、彼らの心理を鋭い洞察をもって分析した一冊の本があります。「群衆心理」。フランスの心理学者ギュスターヴ・ル・ボン(1841-1931)が著した、社会心理学の嚆矢となる名著です。

ル・ボンは、群衆が歴史に表舞台に躍り出てきた原因が、西欧を支えていた伝統的な価値観が崩壊したことにあるといいます。自分たちを縛る箍がはずれた時、群衆はその盲目的な力を発動させました。人は、群衆の中にいるとき「暗示を受けやすく物事を軽々しく信じる性質」を与えられます。論理ではなく「イメージ」によってのみ物事を考える群衆は、「イメージ」を喚起する力強い「標語」や「スローガン」によって「暗示」を受け、その「暗示」が群衆の中で「感染」し、その結果、群衆は「衝動」の奴隷になっていきます。これが「群衆心理のメカニズム」です。

18世紀後半から19世紀、圧倒的な多数を占め始めた彼らが社会の中心へと躍り出て支配権をふるうようになったとル・ボンは分析し、彼らを動かす「群衆心理」が猛威を振るい続ければ、私たちの文明の衰退は避けられないと警鐘を鳴らすのです。

ル・ボンはまた、こうした群衆心理が為政者や新聞・雑誌等のメディアによってたやすく扇動されてしまうことにも警告を発します。政治家やメディアは、しばしば、精緻な論理などを打ち捨て、「断言」「反復」「感染」という手法を使って、群衆たちに「紋切り型のイメージ」「粗雑な陰謀論」「敵-味方の単純図式」を流布していきます。極度に単純化されたイメージに暗示を受けた群衆は、あるいは暴徒と化し、あるいは無実の民を断頭台へと送り込むところまで暴走を始めます。こうなると、もはや事実の検証や論理では止めることができなくなると、ル・ボンは慨嘆するのです。

「わかりやすさの罪」という著作で知られるライターの武田砂鉄さんによれば、ル・ボンのこうした分析が、SNS全盛時代における民主主義の限界やポピュリズムの問題点を鋭く照らし出しているといいます。果たして、私たちは、群衆心理とどう向き合ったらよいのでしょうか? 現代の視点から「群衆心理」を読み直し、「単純化」「極論」に覆われた社会にあって「思考し問い続ける力」をどう保っていけばよいかを考えます。

(内容)

第1回 「群衆心理」のメカニズム

フランス革命期、社会の中心へと躍り出て支配権をふるうようになった「群衆」。彼らをつき動かす「群衆心理」が猛威を振るい続ければ、文明の衰退は避けられないとル・ボンは警告する。彼は、「衝動的」「暗示を受けやすい」「誇張的で単純」「偏狭で横暴」「ある種の徳性をもつ」という5つの特徴を分析。人は群衆の中にいるとき「暗示」を受けやすくなり、その「暗示」が次々に「感染」し、その結果、群衆は「衝動」の奴隷になっていく。これがSNS時代にも通じる群衆心理のメカニズムだ。第一回は、ル・ボンによる「群衆心理」の分析を通して、それがもたらすさまざまな弊害や問題点を浮き彫りにしていく。

第2回 「単純化」が社会を覆う

19世紀末、伝統的な価値観が崩壊し啓蒙が進んだ結果、人々からはむしろ深遠な思想は失われ、単純化した思想のみが定着していった。人々の思考能力や想像力は、見かけ上の連想のみに基づいて働くようになり批判精神を失っていく。代わりに群衆の中で席捲し始めるのは「イメージ」とそれを喚起する「標語」。たとえ誤謬であっても鮮やかで魅力的なら群衆はそれを信じるようになる。群衆心理によって、社会全体が「単純化」「わかりやすさ」のみに覆われ、瞬く間に一色に染め上げられていくのだ。第二回は、ル・ボンの洞察を通して、「単純化」が社会を覆っていくことの怖ろしさに警鐘を鳴らす。

第3回 操られる群衆心理

ル・ボンによれば、「群衆心理」は、為政者や新聞・雑誌等のメディアによってたやすく扇動されてしまうという。彼らは、しばしば、精緻な論理などを打ち捨て、「断言」「反復」「感染」という手法を使って、群衆たちに「紋切り型のイメージ」「粗雑な陰謀論」「敵-味方の単純図式」を流布していく。極度に単純化されたイメージに暗示を受けた群衆は、あるいは暴徒と化し、あるいは無実の民を断頭台へと送り込むところまで暴走を始める。第三回は、「群衆心理」を操るものへのル・ボンの警告を通して、為政者やメディアに扇動されたり、コントロールされないためにはどうしたらよいかを考える。

第4回 群衆心理の暴走は止められるか

群衆心理の暴走にブレーキをかけることはできないのか。ル・ボンは人間の資質を定める「教育」にその可能性を求めた。彼は、当時席捲していた暗記中心の「詰め込み教育」が、何事も鵜呑みにしてしまう人間を育てるとして異を唱え、判断力・経験・創意・気概を育てる職業教育を拡大せよと説く。ル・ボンの議論を受けて、武田砂鉄さんは、「わからなさ」を引き受け問い続ける力こそが、現代人に求められているという。第四回は、ル・ボンが群衆心理の暴走に対して描いた処方箋を読み解き、「思考し問い続けること」の大切さについて深く考える。


(参考)

*「100分de名著」
「群集心理」ル・ボン(2021年9月放送)
https://www.nhk.jp/p/meicho/ts/XZGWLG117Y/blog/bl/p8kQkA4Pow/bp/pYml6A11G7/

 


混迷の時代を考える(2025年年頭所感)

2025-01-20 14:37:44 | 話の種

「混迷の時代を考える」(2025年年頭所感)

(前置き)

2023年5月にこのブログを開始して以来、いろいろと思うことや考えた事を書き連ねてきたが、今年はこのブログの書き方を少し変えてみようかと思っている。

このブログを始めた当初はタイトルを「話の種」としたように、その目的は話題となるような事柄の備忘録と言う事だったが、テーマが政治、経済、社会問題などと広がっていくにつれ、間違ったことは書かないようにいろいろと調べたり考察したりすることが多くなり、また内容については出来るだけ自分なりの考えや結論も書くようにしてきたが、これはこれで自分の頭の中、考えを整理するという意味では良かったのだが、年を取るにつれ段々とその気力がなくなってきた。

従って、テーマによっては問題点や疑問点をとことん突き詰めるのではなく、原点に戻り、人の目を意識することなく、単に自分自身のための問題整理、記録しておくだけで良いのではとの考えに至った。

これ迄の記述で当方の関心事については一応整理、考察出来たという思いもあり、また、ChatGPTなどのAIもかなり進化しており、当初見られたような間違いなどもほとんどなくなってきているので、今後問題整理に関してはこれらを大いに活用しようと思っている。

(本題)

そこで、冒頭に記した「混迷の時代を考える」ということだが、昨年強く感じたのはSNSの影響力ということ。
これは特に選挙活動などで顕著に見られたが、それ以外の分野でも大きな影響をもたらしている。
世界的には米国のトランプ問題をはじめ、欧州でも極右の台頭などの要因となっているが、日本でも東京都知事選、衆院選、兵庫県知事選など、その威力を遺憾なく発揮している。
これらを見ると、今世の中は大きな転換期に差し掛かっているようである。

米国大統領選でのトランプの言動を見てヒットラーの姿が浮かんできたが(動作、口調は異なるが)、最近その理由が分かった。
それは以前NHK教育テレビで放映された「100分de名著」のル・ボンの「群衆心理」という番組を見ていたからで、ここではヒットラーのことについても触れており、これまでのトランプの言動がこのことを思い出させたからである。要は大衆を如何に操るかと言うこと。
この番組の内容については幸いNHKのネット上での記載があったので、別途記しておこうと思う。
また、この本に書かれた理論がヒットラーにどのような影響を与えたか、更にトランプの言動との関連性についてもChatGPTに質問をしてみたので、その回答も別途記しておく。

(*動作、口調ということで言えば、小泉元首相のほうがヒットラーに近いかも知れない。「自民党をぶっ壊す」という主張で、ワンフレーズの多様や、敵を作るなどということもその例だが、ただメディアを利用するという面ではやや異なっていたかと思う。)

ともかくこのことを考えると、この群集心理というのは何も今始まったことではなく以前からあったものだが、ネット社会になってこれらに拍車がかかったというのが正しい様である。

ということで、今後のテーマとしては次のようなものが念頭にあるが、これらは折に触れ、問題を整理していきたいと考えており、ここでは取敢えず米国の調査会社「ユーラシア・グループ」による「今年の10大リスク」を記しておく。

*今後のテーマ候補

「群集心理」(ギュスターヴ・ル・ボン)
「SNS全盛時代の問題点」
「理性喪失社会」
「利己主義の社会」
「民主主義の危機」
「権力の暴走」

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「ユーラシア・グループ」による「今年の10大リスク」(2025/1/6発表)

[Top Risks 2025]

1.The G-Zero wins(Gゼロの勝利)
2.Rule of Don(トランプ支配)
3.US-China breakdown(米中決裂)
4.Trumponomics(トランプノミクス)
5.Russia still rogue(ならず者国家続けるロシア)
6.Iran on the ropes(追い詰められたイラン)
7.Beggar thy world(世界経済の窮乏化)
8.AI unbound(制御不能なAI)
9.Ungoverned spaces(統治なき領域の拡大)
10.Mexican standoff(米国とメキシコの対立)

1 深まるGゼロ世界の混迷
世界的な課題への対応を主導し国際秩序を維持する国家は存在しない状態で地政学的な不安定が常態化する。新たな世界大戦すら起きるリスクはかつてないほど高まっている。1930年代や冷戦初期に匹敵する危険な時代に突入しつつある。(「Gゼロ」とは、国際秩序を主導する国家が存在しない状態を指す用語)

2 トランプの支配
司法省やFBIといった政治的に権力を持つ組織にトランプ氏に忠誠を誓う人物を据えようとしている。行政権力に対する独立したチェック機能が低下し法の支配が弱体化する。また政治的に近い企業家を優遇すれば市場競争ではなく権力への近さが成功を左右するシステムが生まれる可能性がある。

3 米中決裂
トランプ氏の返り咲きにより米中関係の安定は崩れるだろう。経済の混乱や危機のリスクが高まることになる。トランプ氏は、今後、中国製品に高い関税を課すことを実行に移すだろう。

4 トランプノミクス
関税の大幅な引き上げは、サプライチェーンを混乱させ企業と消費者のコストを押し上げる。また不法移民の大量送還などによってアメリカの労働力が減少し賃金や物価が上昇するだろう。インフレ率の上昇と成長の減速で経済の強さを損なうことになるだろう。

5 ならず者国家のままのロシア
ウクライナで停戦が成立する可能性は高いが、ロシアはアメリカ主導の世界秩序を弱体化させる政策をさらに推進するだろう。ロシアは占領した領土を事実上支配したままにするだろう。

6 追い詰められたイラン
おととしのイスラム組織ハマスによるイスラエルへの奇襲攻撃以降、イランの地政学上の立場は壊滅的な打撃を受けた。イランはここ数十年にないほど弱体化していて、中東は依然として不安定な情勢が続くだろう。

7 世界経済への負の押し付け
トランプ次期大統領が就任するアメリカと経済が低迷している中国の混乱がほかの国々にも波及し世界経済の回復を妨げ地政学的分裂を加速させることになるだろう。

8 制御不能なAI
AIの性能はさらに向上する一方、規制緩和によって大惨事につながる事故や制御不能なAIの「暴走」のリスクが高まるだろう。

9 統治なき領域の拡大
アメリカが世界的なリーダーシップを放棄していて、より深刻な地政学的対立や不安定を引き起こし、ならず者国家や非国家主体を勢いづかせる。

10 アメリカとメキシコの対立
メキシコは財政難が続くなか、トランプ次期大統領の関税措置や不法移民などの取り締まりといった困難な課題に直面することになり、アメリカとメキシコの関係はさらに険悪になるだろう。


(参考)

*「ことしの10大リスク」を発表 トランプ氏の影響も 米調査会社
2025年1月7日(NHK NewsWeb)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250107/k10014686531000.html

*今年の10大リスク、最大は「Gゼロ」の進行…「世界の分裂は深まる」
2025/01/06(読売新聞オンライン)
https://www.yomiuri.co.jp/world/20250106-OYT1T50151/