楽しい中年ライフ

世のおじさんは私も含めて、なんて元気が無いんだろう?
少しでも楽しく生きたい中年の独り言です。

B食の王道

2007-04-26 23:36:59 | 食の楽しみ
久々に安くてウマいB食の王道を食し有名な神保町のお店に立ち寄った。
周辺に「てんぷら」「天丼」「とんかつ」と別々の看板商品を扱うお店があり
同じ屋号で営業していてお昼の食事時は行列している。
今日はたまたま夕刻、この店の近くの三井村へ行く用事があったので、早めに
立ち寄った。
暖簾をくぐるとごま油の香りがプーンと漂い、てんぷら屋さんに来た!というウキウキ感、看板メニューの天婦羅定食は、エビ、キス、イカ、カボチャ、春菊の天盛と大根おろしのたっぷり入った天つゆ、そしてシジミのみそ汁におひつからよそうどんぶり飯食べ放題の漬物で、なんとたったの600円!
この脅威の価格で、注文を受けてから目の前で揚げてくれるので熱々のところをいただける。
天婦羅というと、老舗のお店と言うだけで軽く一万円オーバーのところが多い中
庶民の食をしっかりと支えてくれるありがたいこの手のお店も東京は多い。
この次はエビ定食(海老天4本)800円にアナゴ天をプラスして挑戦してみようかな。

下北沢初体験

2007-04-21 21:44:23 | 食の楽しみ
今日は若者の街、下北沢初体験の旅、そしてちょっと贅沢ランチ
下北沢裏通り お店の目印の看板
行ったお店は下北沢南口から歩いて5分程のところ。
少し路地を入ったところになるので、商店街の喧騒とは無縁の静かな環境。
この日は気持ちのよい天気でテラス席に座りたいところだったが
先客がおみえで、カウンター席の一番奥へ座る。

シェフお勧めランチをオーダー、この日は鴨のローストと
鱸のグリルバルサミコソースがけ、Bグル隊二人で一品ずつを注文する。
豆のスープ 鴨のロースト 鱸のグリルバルサミコソース
最初に選んだ豆ののスープは極めて濃厚、自家製のパンも生地は
もっちり、しかも小麦の香りが生きていて美味しい。
はじめにグラスワインを頼んだが、結局真昼間からボトルを空ける事に。
正直言って、ワインには詳しくないが、ここの店名
Grand Cru(最高品質の特級ワインを産出する畑)
に相応の良いものなのであろう(美味しかったー♪)
素敵なグラスで美味しいワイン これまた美味しいデザート
座ったのがカウンターだったので、シェフの仕事が全て見渡せ、
材料の下ごしらえなど、細やかで丁寧な仕事を見せていただけた。
アイスクリームも含めて全てが手作りの心意気には脱帽だ。

シェフも言ってみえたが、私的にもゆっくりと休日の午後を楽しむ
遅めのランチタイムが絶対お勧めだと思う。
(この日は13:20頃に入店)
是非また行きたいお店の一つだ。
Grand Cru

御三家

2007-04-10 23:18:03 | 食の楽しみ
東京には老舗の食文化がいくつもあるが、上野とんかつ御三家といわれる店の一軒に行く機会が出来た。
上野松坂屋の東側に店のどこを見ても「とんかつ」とは一言も書かれていない、その歴史を感じさせる店舗には夕刻の6時半頃に着いた。
一歩中に入るとすぐ目の前のカウンターには先客の男性が3人「いらっしゃいませ、どうぞ」とカウンター席の一角を示され着席。
「メニューです」と見せられたが、事前調査のとおり、ひれかつ、一口かつ、串かつの3種類しかない。
看板メニューのひれかつ定食2,900円を迷わずオーダーする。
店主が目の前で揚げているのだが、なんだかものすごい緊張感を感じる。
それもそのはず、狭い店内には店主をはじめスタッフが6人も立っているのだ。
忙しく立ち回っているわけではなく、じっとそこに立っているのだ。
店主も油にとんかつを投入した後は、何をするでもなく、恐らく揚げ時間のタイミングくらいは計っているのだろうが、一軒手持ち無沙汰のごとくじっとしている。
当然老舗であるからBGMなど流れているわけもなく、シーンと静まりかえった店内では時折動く従業員の衣服のこすれあう音すら響き渡る感覚だ。
ここのとんかつは2度揚げが終わった後5分ほど網の上で油きりを行っている。
そしてこの時間は同時に、中までじっくりと余熱を浸透させているようだ。
店主がころあいを見計らって皿の上に移し、女性が押さえる横で切り分ける。
切り分けが終わると先程の女性がこんもりとキャベツを横に盛り上げる。同時に奥の方へ別の女性が「セット出ます」と声をかけると、そそくさと、さらに別の女性が「ご飯+味噌汁+漬物+からし」のセットを持って来て配膳する。最後に追いかけるようにして「お待たせしました」と店主がカウンター越しにひれかつを差し出してきた。
いやー、この一瞬の流れ作業のためにこれだけがここに居るのかと感心した。
(実は本来2階にも座敷があるのだが、この日は暇だっただけのようだ。)

元々、平日のこの時間になぜ上野御徒町にいるのかといえば、客先からの帰りだったのだが、その道中がまた楽しかった。
埼玉新都市交通伊奈線「ニューシャトル」
こんなかわいい電車に乗る機会があったのだ。
写真を良く見てもらうと判ると思うが、一両にドアが一つだけ。
車輪は鉄ではなく、札幌やパリの地下鉄のようにゴムタイヤだ。
今日行った客先はこの電車で約10分の工業団地内。延々3時間もデモを行い、質疑に答えた後で、先程の老舗料理はご褒美というわけでした。






脳天気な行動の裏にある、ちょっと堅い話(かな?)

2007-04-01 13:19:41 | 日々の出来事
脳天気な桜散策ツアー (2007/03/31)は、
近代日本(明治以降の軍事施設跡)を辿ったツアーなのです。
さらに遡ればこれらは全て武家屋敷(それより以前の武蔵野はただの原野?)

【巡った場所】
東京ミッドタウン = 旧第一師団歩兵第一聯隊(防衛庁)跡地
           ※長門萩藩麻布下屋敷
 ↓
国立新美術館 = 旧歩兵第三聯隊兵舎
(東京大学生産技術研究所・東京大学物性研究所)跡地
           ※伊予宇和島藩屋敷
 ↓
青山霊園     =  ※美濃郡上藩青山家屋敷
 ↓
神宮外苑 = 旧陸軍青山練兵場跡
※近江彦根藩井伊家
 ↓
聖徳記念絵画館 (幕末から明治時代の明治天皇の業績絵画展示)
 ↓
赤坂御所     = ※紀伊和歌山藩屋敷
 ↓
赤坂プリンスH  = ※紀伊藩中屋敷→北白川宮家→朝鮮李王家屋敷
 ↓
靖国神社
北の丸公園    = 近衛歩兵第一・第二聯隊

さすがは帝都東京! まるで「荒俣宏」の世界である。

そして、聖徳記念絵画館では、久しく忘れていた下記の文章にも改めて感銘した。

”五箇条の御誓文”

 一、「広く会議を開設し、何においても公の議論によって決めること。」

 一、「上に立つ者も下に立つ者も心を1つに合わせて国のため、活動に
    はげむこと」

 一、「官史も武士も庶民もみな一つとなって、それぞれの志を遂げる
    ことができるようにして、国民が失望したりやる気を失うことが
    ないようにしなければならない。」

 一、「古くからのしきたりに囚われず、世界に通ずる普遍的な道理に
    基づいて行動して行こう」

 一、「知識を広く海外に求めて、大いに日本という国を発展させる
    べきである」

昨年話題となったベストセラー「国家の品格」をこの文言によって
思い出した。
学校で習った頃にはそれほど感銘を受けなかったが、この歳になって
改めて触れると、明治期の激変の時代に実際の手段や目的はともかく
よくぞ明文化したものだと再認識をした。
これらの誓文の裏側には一定の倫理前提があっての文言だ。
だから細々とした事は一切記載されていない。

「世界で唯一成功した社会主義国である」という日本の評価がある。

おそらく日本国建国以来、民は君主から与えられたビジョンに
従順に従って生きるという文化に浸りきって来ていると思える。
それが、戦後の中途半端なアメリカ型民主主義による社会倫理の
崩壊を憂いたのが「国家の品格」だと、あらためて共感した。

あと何年後かの自分の子供たちの世代にこういった先人の志は
正しく引き継がれていくのだろうか。

さてと、本当に堅い話となったが、気分を切り替えて
今年最後の東京のお花見にでも行こうっと。

歩く

2007-04-01 02:01:27 | 日々の出来事
3月最後の一日、この時期は必ず無性に桜を見たくなってムズムズする。
特に今年はカメラも新調したし、何かと話題のスポットもオープンした六本木エリアへ行ってみることにした。ご近所の大横川の桜並木を横目に桜ツアーに出発だ。
大横川の桜並木
まずは前日オープンしたばかりの話題スポット「東京ミッドタウン」だ。10:30のオープンと言うので、30分くらい前に着いた。新しいスポットの常で最初は混乱が起きるに決まっている。よって、先んずれば制すと言う言葉の通り、早めの到着が功を奏して比較的スムーズに入館し、ゆっくり見て回れた。
東京ミッドタウン内から中庭を望む 東京ミッドタウン内吹き抜け 東京ミッドタウン内昼食は「ボルチーニ茸と地鶏煮込みのパスタ」900円 アルデンテだけど味は?
ショップはまだ工事中でオープンしていないところもあり、物見遊山の客など相手にしないと云う賢明な方針だろう。こっちはその物見遊山だから、散々見学し昼食だけ済ませてお昼頃には退場。心配していた雨もしばらく大丈夫そうなので、気の向くままに東京散策を開始した。
まずはご近所の国立新美術館⇒青山霊園の桜並木⇒神宮外苑のイチョウ並木(この時期は素っ裸ですが)というルートを散策
国立新美術館美術館内のイス青山霊園の桜並木神宮外苑のイチョウ並木
そこから聖徳記念絵画館内を500円払って見学(!)した後、東宮御所前から安鎮坂を通って迎賓館(工事中)前、そして上智大グラウンドの桜を横目に毎朝通勤で通る弁慶橋へ出た。
聖徳会館前ですずめの行水を見学赤坂御所北側「安鎮坂」工事中の「赤坂迎賓館」平成20年完成だとか上智大グランド横の桜弁慶橋横の桜
ここまで来ると定期券利用で九段下靖国神社と千鳥ヶ淵じゃーッ!とまるでトランス状態。
で、平日しか知らなかった九段下駅は、初めて訪問した桜のシーズンの休日の異常な人出にびっくり。
北の丸公園入り口付近千鳥ヶ淵ボート池付近靖国神社境内の花見席大阪名物(?)ハシマキとか
まあ、そんなこんなで、歩いたこと歩いたこと。
最後の締めは「花より[男子ではなく]団子」で靖国境内で大阪名物なるハシマキとやらを200円で購入し桜ツアーは終了となった。
これを書いている今、外は嵐で、ひょっとすると桜はずいぶん散ってしまったんじゃないかと心配している。今年は3/31が見事な桜が見て歩けた最後の日だったかも知れないなぁ。
あー疲れた。