桜井市の巻向遺跡、三世紀の地層から巨大建造物の跡が発掘されたそうで、その近くには箸墓もあることから、邪馬台国の卑弥呼の宮廷跡の可能性があるらしい・・・
そういう情報はまったく知らなかったのですが、先月末に桜井、山の辺の道あたりを訪ねて来た。
箸墓の横をすり抜けて、巨大な鉄の大鳥居をくぐると間もなく、三輪山のふもと、なつかしい大神神社がある。
誰も参拝者がいない、夕刻の神社もいいものだ。何年ぶりだろう・・・ ご神体山の三輪山に向かって手を合わせた・・・
祈りのことばが出てこない・・・
私は、いつのころからか、自分の想いで祈ることを止めている。自然に祈りの言葉があふれて来た時が祈る時・・・
そういえば、今度の旅は特にテーマがあるわけではない。楽しむ旅だった~
これでいいのだ。 こころが急に楽になるようだった。
狭井神社は薬井戸といわれる、霊水をたっぷりといただきました。 濃い土の匂いと少し鉄さびのような味がする。
神社の近くに小高い丘の展望台があって、山の辺の道や大鳥居、耳成山が見える・・・ちょうど陽が沈むところで、本当に、倭の国、という感じなのです・・・倭は国のまほろば・・・
もしかしたらヒミコも同じ景色を見ていたかもしれない。
三世紀には、もちろん無粋な大鳥居や、箸墓もまだなくて、そのかわり夕餉の支度の煙が立ちのぼっていたりして・・・
実はその丘の上に、古い柿の木がありまして、甘くてとてもおいしかったです~ 日没の写真を撮りに来ていたおじさんが、柿の木は折れやすいんだよ~ってご忠告下さってのですが、ワタクシ、木に登ってユサユサ・・・
伝説のヒミコはロマンチストだったかも知れませんが、わたくしは(友人もですが・・・)ちょっと、柿が・・・
帰りがけに、白く輝く方が来られて、白い鹿に乗っておられたました。どなた様かわからないのですが・・・、そういえば、お尋ねすればよかった・・・
先日、何気なく韓国のドラマ「太王四神記」を観ていましたら、「白い鹿が出ると、国に慶事のあるしるし」とか・・・
懐かしい三輪山のふもとをゆっくり歩きながら感じたことは、ハートが温かくなったことでした。
私にとって三輪山はハートのチャクラに反応する山なのだと、はっきり感じ取れました。
それから大和路は、いつ行っても自然に出てくる詩がある。ヤマトタケルの美しい詩です。
大和は国のまほろば たたなづく青垣 山ごもれる大和しうるはし