天真爛漫 ぼやき日記

大相撲、野球、音楽鑑賞、写真大好き。二児のママ。

認知症ケア専門士の研修 あるある

2014-09-28 19:28:06 | 福祉・意見

今日は、朝から一日研修だったわ。

今日は、関西大会という形で、専門士でない方も参加できる。って専門士じゃないと一万円。。。

事前申し込みの専門士でも6000円。。それで千人以上ってすごいんだよな。。

 

今回は、聞くだけってこともあって時々うとうと字書いてて。。。自分で読めないものが(笑)

 

でも内容は濃い。

よく徘徊は後ろからそっと見守るとか、認知症の方の言うことを否定しないとかそういうことって一般的に言われるけど。

そういう人もいるけどそうじゃない人もいるという。

もちろん私も前がグループホームだったから心得てるつもりではいます。

もちろん完璧に理解なんて誰も無理。

精神疾患の人が認知症の人に助けられたって事例があって。認知症でも役に立てるんだってケアをした事例とか。

リアルに聞くと面白い。

「はいはい、って聞いてるけど、それはあんたら(スタッフ)が楽してるだけや」という言葉があったとか。

つまり訂正してほしいって意味である。

事例をあげるときりがない。

 

私自身いろんな経験をしたなあと納得する面あるし。

私の父方の亡くなった祖母も健在の母方の祖母も認知症。

認知症が恥ずかしいとか私は全然思ったことがない。父方の祖母とは、会ってもなかなか話が合わないこととかあったんだけど、認知症になったからこそできるコミュニケーションがあった。介護職故覚えた古い歌。

父と父の長兄と姉の交代で家族会に行ってから夜勤明けで父と行ったこと何回かあった。その時に父と奈良まで一緒に行った。

私のことはわかってないかもしれないけど簡単にコミュニケーションを取らせてくれたのは三橋美智也さんの「古城」

数回だったけど一緒に歌えた時は嬉しかった。。

 

一番影響を与えてるのは、母方の祖母。

祖母は、認知症になる前、少し兆候を自分で感じていたようだった。「私夢遊病みたいなの。こんなこと言ってたみたいなの。これからおかしいこと言いだすと思うけど、そんな時は訂正してほしい」って言ってた。当時私は、学生で社会福祉専攻だからまさに認知症は否定しちゃいけないなんて習ってた時だった。

祖母の認知症は確かに今も進行してるけど、周りに比べれば数段遅い。私も弟も結構行って普通にけんかして帰ってくるなんてしょっちゅう。

認知症だからと特別扱いはしてほしくないって人もいるんだってことです。

祖母は、たまに私に「あんたはきつい」なんていう。トイレに行きたいのに呼んでくれないとか。

コールで自分で呼ぶようにしてもらいます。立てない、目が見えない。障害はあるけど手を手繰ってコール押すことはできる。ちゃんと押すよう促す。わかる時わからない時色々あるわけですよね。うるさい子って思われても自分でできることはやらせるってのはある。

 

私の前の施設でも影響与えてくれた利用者さんはいる。

何度も出ているが、私が古い歌を必死で覚えるきっかけになったおばあさん。家族も知らなかった能力を発揮することになった。

車いすから何度も降りて困ってた。「座ってください」と何度も言ったものだ。それが、唄を一緒に歌うようになって周りにもいい影響が与えられるようになって発言もしっかりしだしたことがあった。

隣組を唄ってたら「こんな時代あってんで、あんた知らんやろ」とか坂本九さんの唄を歌ってたら「ジェット機の人」とか。次々記憶が戻るのだ。

他の人が休んでたからこの人に付いてて私もトイレ行きたくなった、立ち上がったから不安になったみたいで「どこ行くの?」って聞かれた。「ごめん、おトイレ行きたくなった。ちょっと待ってて」って言うと「早く行きなさい」ってまるで孫を扱うかのようなしっかりよう。立つことなくちゃんと待ってった。

 

また違うおばあさんは、私の元上司の軽い発言にイライラしていた。

ちょっと聞いてくれたらいいのに。。なんてぽそって言った。

その方はすごく耳良い方で。。小声で私に言うんです「まあまあお姉ちゃん、あれはね言っても無駄だよ」ってなだめてくれるんです。

どっちが介護されてるだろうっておもちゃうけど。母親を経験してるだけにすごくそういうの敏感に感じ取るんでしょうね。

この方にびくってさせられた発言がある。「今のあんたは好きだけど、さっきのあんたは怖かった」って。自分では気づかないけどどこか焦ってる自分がいたんだなって感じた。今日の講義でも利用者本位になってないかなんて話あって。。ふと思い出した。

その方は身体能力が落ちてしまって勝手に左手が動いてしまうってことがあった。夜勤明けの時、ベッド上で排便をされてしまい拭かなくちゃいけないんだけど左手がどうしてもお尻の方に来ちゃう。。手を押さえながらするのは流石に困難で。。「頑張って手すり持っててくれる?」って言った。そうするとうごく右手で自分の左手を頑張って押さえてくれていた。感激したよ。しゃべれないけどちゃんとわかってるってことだし。元気な時は、処理してたら叩かれたけど。不器用で表現できなかったんだなって思った。

 

ケアのやり方といえば。

今の職場もそう。特に男性利用者2名の変化がすごい。私と姉さんスタッフの対応で、すごく良くなってる。

出来ないって思われたことができる。はさみの単純作業。少し目を離してもきちっと出来るようになってたし。

唄うま爺さんは私たちの名前は覚えてないけど、すごく認識してくれてる。私自身認知症ばっかり見てたこともあってこのお爺さんはちょっとびっくりさせたいだけって見抜けたから。

それにいまじゃあ頼りまくってますよ。私不器用だし。。

唄うま爺さんに細かい作業押しつけ最近では、「待ってたよ」って言うと。。「また細かい作業か」と言われる。。

ばればれだけど。部屋の飾り付けのお手伝いってことで・・

このお爺さんがやるからもう一人のおばあさんも負けん気だけあって。。相乗効果。

ケア方法一つで変われる。

まさに実感してることとかかぶるとことかあって。

 

利用者から教わることもたくさん。

認知症だからあきらめてないかって問いがそういや誰か言ったって研修でも言ってた。

認知症だからってあきらめちゃいけないし、特別扱い不要。

有意義でもあったなあなんて。

もちろんこれからもいろんな人に出会っていろんな方法考えなくちゃいけないんだろうけど。

いいお勉強になったわ

コメント
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