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Walk for a cure

自己満足系我儘日記

最近のニュースから 9/10

2005-09-10 | 医療
埼玉・国立病院訴訟:医師の説明義務違反を認定 最高裁
毎日新聞 2005年9月8日

国立病院機構「西埼玉中央病院」(埼玉県所沢市)で出産直後に亡くなった男児の両親が「帝王切開を希望しながら認められなかったのは患者の自己決定権の侵害」などとして病院側に8400万円の賠償を求めた訴訟で、最高裁第1小法廷(横尾和子裁判長)は8日、両親側敗訴とした2審判決を破棄、審理を東京高裁に差し戻す判決を言い渡した。判決は患者の自己決定権には言及せず、医師に説明義務違反があったと認定。両親側の実質勝訴となり、高裁の差し戻し審で慰謝料額が算定される。

説明義務違反、再三帝王切開を求める患者に対して、インフォームドコンセントがしっかり行われなかったという判断です。医師が絶対・的な日本の医療現場には大きな波紋になるでしょう。また同時に、患者側も治療法の変更を求める場合、医学的な根拠が必要になるという事がわかりました。患者も勉強しないといけませんね。亡くなられた男の子とそのご家族には、本当にお気の毒でした。


がんの納得いく治療へ患者団体や医師が支援機構を発足
Nikkei health 2005.9.3

納得のいく治療を受けられる医療環境や制度をつくろうと、約10のがん患者団体や医師が3日「がん患者団体支援機構」を発足させ、大阪市で設立総会を開いた。

今年5月のがん患者大集会をきっかけに、これまでの制度を変えていこうという動きが、各地で見られます。また国もこういった動きを受けて、患者の声を積極的に取り入れる方策を執りつつあります。


がん転移“誘導”たんぱく質発見、抑制で治療の道も
(2005年9月6日 読売新聞)

がん細胞が他の細胞に侵入したり、転移したりするのに重要な役割を果たす新しいたんぱく質を、名古屋大大学院医学系研究科の高橋雅英教授らの研究チームが発見した。


新しい抗がん薬の第I相試験結果の多くが未公表
[2005年8月22日/HealthDayNews]

新しい抗がん薬のヒトでの安全性を検討する第I相臨床試験結果の多くが公表されておらず、公表されてもその多くが試験終了後長期を経過していることが、米テキサス大学MDアンダーソンがんセンター(ヒューストン)腫瘍内科助教授のLuis H. Camacho博士らの研究で明らかになった。研究は、医学誌「Cancer」オンライン版8月22日号に掲載された。

アメリカでもこうなんですから・・日本では製薬会社が承認申請を出すまで、治験が終わったことすら分かりませんもんね。





最近のニュースから

2005-09-05 | 医療
大分大病院長が提唱の由布院温泉ツアーが実現
治験参加者“創薬ボランティア”に感謝の気持ちこめて


治験に関する情報提供を行っているNPO法人ニューイング(東京都八王子市、http://www.new-ing.jp/)は、被験者として治験に参加した人を主な対象とするパック旅行「ヘルシーツアーinゆふいん」を企画した。第1弾は2005年9月3~5日に実施される予定で、既に参加申し込みは締め切られた。

最近の治験の話題の中では、ほのぼのとした感じで、ちょっとほっとしますね。


「イレッサ」の売上高は前年比10%減程度に留まる

アストラゼネカは、上皮成長因子受容体(EGFR)のチロシンキナーゼ阻害剤で非小細胞肺がん治療薬の「イレッサ」(一般名:ゲフィチニブ)の売上高が昨年と比べて10%程度減少していることが明らかとなった。8月30日に開催した記者」懇談会で明らかにされた。

血液検査でイレッサの効果を予測できるという研究が進んでいるそうですが、本当に今後イレッサはどうなっていってしまうのでしょう?後継薬が治験中というのも気になります。


がん患者さんのためのWebサイト「がんナビ」がオープンしました

日経BP社は、がん患者さんとそのご家族がよりよい日々を過ごすことを支援するWebサイト「がんナビ」をオープンしました。


未来創薬研究所は新しい共同研究モデル、臨床研究者とも積極的に共同研究

中外製薬取締役執行役員の山崎達美氏は、このほど本誌のインタビューに応じ、4月に東京大学先端科学技術研究センターの駒場オープンラボラトリー内に三井物産、実験動物中央研究所と共同出資で設立した株式会社未来創薬研究所が、新しい共同研究モデルであることを強調した。

世界に先駆けて新しい薬が誕生していくかもしれません。アイデアだけで終わっていた臨床研究も形にしていってほしいですね。


日本医師会治験促進センターの医師主導治験 第1弾の患者登録が今年度中に終了へ

 日本医師会治験促進センター科学技術部長の永田英明氏は8月30日、同センターに
おける医師主導治験が10件採択されており、最も進んでいるクエン酸フェンタニルは
患者登録が今年度中に終了し、1年以内に申請を目指す予定であることを明らかにし
た。

医師主導の治験が進む中で、医師のモチベーションが落ちているというのは問題です。治験が行われる病院の内側からのバックアップや環境の整備を急いで欲しいですね。





最近のニュースから

2005-08-31 | 医療
がん治療、地域格差改善へ「支援センター」 厚労省方針
朝日新聞

がん医療の均沾化、地域拠点病院の整備などは、がんに限らずGISTや他の悪性腫瘍の患者にとっても大きな問題で、患者会などからも繰り返し要求がだされていました。
これを受けて厚労省は来年度のがん医療に関する予算を前年比4割増の202億円で概算要求しています。また、がん対策推進本部も設置され、これらの問題に取り組む姿勢です。


短信:がん医療のための教育ネット発足
毎日新聞

がん医療従事者向けではありますが、会費を払えば一般の人も利用できるようです。


良質ながん情報を患者に 厚労省、情報ネット構築へ(共同通信)

最初のニュースと共通する部分ですが、これも患者会のみなさんの努力が実った形です。PDQの日本語版などもでき、患者が情報を集めやすくなってきました。


がん予防・検診研究センター、高精度検診で高い発見率
(2005年8月29日 読売新聞)

GISTは自覚症状がないため、発見されたときにはかなりの大きさになっていることが
多い病気です。普段からのこういった検診を受けることが早期発見につながります。
PETも保険適用となり、一般的になりつつあります。(それでもまだ高いですが・・)


患者130万人の声 公約前進(2005年8月29日 読売新聞)

本田記者の言われる通り、がん関係者の票は大きいです。でも、本当に実現してもらえるのか?という疑問も付きまといます。私も今回からは、これまでの実績なども見た上で、新しい視点をもって候補者選びに臨みたいと思います。








最近のニュースから

2005-08-20 | 医療
「がん征圧」テーマに公開シンポ 先端医療振興財団が8月28日に横浜で

先端医療振興財団は、8月28日に横浜市のパシフィコ横浜で、「がん征圧をめざす市民公開シンポジウム」を開催する。「がん治療の今日」「がん治療の明日」などをテーマに治療法や治療成績に関する講演が行われる。

 また米国からは、米国国立がん研究所、Southwest Oncology Group(SWOG。米国の臨床試験ネットワーク)、HOPE Foundation(ホープ財団。SWOGに財源を寄付している)の3団体の講師が参加し、患者への医療情報の提供、臨床試験の重要性、がん征圧のための寄付確保の方法などについて、米国の状況が報告される。


【連載:がんの検討会を読み解く】その25
がん拠点病院の要件一新、継続的努力怠れば更新時に“落第”も(日経メディカル8月10日号より)

がん拠点病院の指定要件が、来年4月から一新される。より高い診療の質が求められる見返りとして、補助金や診療報酬加算も用意される。量的整備が進む一方で、質が伴わない病院は脱落する。


【編集委員の視点】ブログが作る新しい医師-患者関係

Medwave読者で自分の“ブログ”を持っている人はどのくらいいるのだろうか。総務省「情報フロンティア研究会」の報告書によれば、今年3月時点における国内のブログ利用者数は延べ約335万人、ブログ閲覧者数は約1651万人に上るという。2年後の2007年3月末には、それぞれ約782万人、約3455万人に達すると推測されており、まさに爆発的に普及しつつあるといえる。近い将来、初対面の人と名刺交換するわ
りに、ブログのアドレスを交換するのが当たり前になるかもしれない。




最近のニュースから

2005-08-10 | 医療
健康サプリメント 取り過ぎで不健康 ベータカロチン過剰摂取でがん
発生率上昇

(2005年8月1日 読売新聞)
何事も、ほどほどが良いようです。


がんと私:「治療法ない」と言われても…
(2005年8月1日 読売新聞)
たしかに、「治療法がない」と言われても、病院の問題でだめなのか、国際的な医療水準で考えてだめなのか、患者にはわかりませんよね。地域によっての医療水準格差なども関係してきます。


がん治療の後遺症/胃切除・・・栄養摂取に悩む
(2005年8月4日 読売新聞)
胃を切除した人の患者会「アルファ・クラブ」が紹介されています。


がんの臨床試験を事前登録…患者に公開、情報共有
(2005年8月8日 読売新聞)