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北海道議会議員・藤沢すみお日記

裁判員制度を○○会

2009年09月13日 | Weblog
 裁判員制度を○○会とは名ばかりで、その実態は「反対する会」に他ならない。私は基本的に推進派。かつて初めて参加した集会での、余りにも偏向的な内容に驚くと共に、自分の疑問をぶつけたくなったことから、例会に参加してみた。
 この日は、前回の集会とは違い10畳ほどの狭い部屋に14~5人の参加者での例会。始めに主催者側の弁護士からの新制度導入後の様々な問題点が説明されると、参加者は誰もがこの制度の“危なさ”に納得している様子。その後各参加者は自分なりの“怒り”をそれぞれの観点で熱っぽく述べていたが、よく聞くと新制度の問題点だけではなく死刑制度の是非にまで話をする人もいて、反対の理由がしっかりと整理されていないと私は感じた。「とにかく、何が何でも反対!」といった印象だ。
 本来であるなら現行制度と比べて何が悪く、何が改善されたのかを整理し、だからどうするべきかを議論しなければならないはずではないだろうか。なぜそれが行われないかと考えると、裁判の状況説明や専門的な法律を解説するひとは、反対を主張するひとりの弁護士からの一方的な情報しか得られないということに尽きるのではないか。これでは客観的な判断が行われるはずはない。説明の中にはかなりの憶測や裁判官や検察などに対する疑いに満ち溢れた表現が多いようにも思った。このような中では決して前向きな、クリエイティブな意見など生まれるはずもなく、ただ「反対!」ということになってしまう。これこそ「危ない!」
 もっとも私も始めから参加しているわけではないから、そのような段階の議論があったといわれるかもしれないが、この日の話ではそのような形跡はないようだ。
 また、各参加者の意見を聞いていると、私とは根本的な考えの違いがあるようにも思えた。例えば「国家の指図には従わないぞ」とか、「国は国民に何かを企んでいるのだ」との思想がベースにあるのかと思えてならなかった。
 いずれにしても、反対派の意見とはなかなか接点が見出せなかったが、一方でこの制度の不備がどれほどなのかは、自分なりに調べてみる必要があると感じた。大変有意義な時間だった。