子ども相談室 すきっと

子どもと自分を育てるブログ

39.子育て…。今、知っておきたいこと、やっておきたいこと④

2014-02-13 21:53:32 | 赤ちゃん~入学前まで

幼児期後期の続きです。

前回は、言葉には「生活言語」と「学習言語」があり、
学習言語を学ぶためには、生活言語や日々の経験が
とても大切だということを書きました。

今回はそれに続いて『数』の話しについて、若干の考察を…。

文字と同様、お母さんたちは、子どもたちに早く計算ができるようになって欲しいと、
小さい頃から数字を書かせたり、1+2とか、3+4とかを学ばせようとします。

しかし、数字を考えるときに大切なのは、
たとえば『3』という数字(文字)と、『サン』という響きと、
『OOO』三個あるという実物の数とが結びつくことです。

数字も文字と同じで、
「1」 これを「イチ」と呼びましょうと決めただけで、
数字そのものには意味がありません。

生活言語を使う中で、
例えば「リンゴを三個とってきて」と言われて、
三個のリンゴを持っていく。
こういう経験をいっぱい積んで、
『OOO』 これが『サン』なんだと理解しておくことが、
小学校に入って『3』という数字を習ったときに、
『サン』と実物の三個『OOO』がイメージできるようになります。

また小さい頃、お風呂に入って「三十まで数えてあがろうね」などと言われ、
意味もわからず「いち、にい、さん…、じゅう、じゅういち…」などと数えたことはありませんか?

これも同様で、知らないうちに「じゅう」の次は「じゅういち」なんだということを学んでいて、
小学校に入って「10」の次は「11」なんだと学んだとき、
「そうか~このことだったんだ」と子どもは数についての理解を深めていくことができます。

幼稚園のうちは、遊びや生活の中で、
たくさんの言葉や体験に触れさせてあげることが、
その後の学習の習得をスムーズなものにさせてくれます。
子どもたちは、遊びや生活を通して、
勉強の基礎を日々学んでいるのです。

さぁ、子どもと一杯遊んであげてくださいね。


38.子育て…。今、知っておきたいこと、やっておきたいこと③

2014-02-11 12:55:16 | 赤ちゃん~入学前まで

4~6歳頃を幼児期後期といいます。

この時期大切なことは、自主性です。

この頃の子どもたちは、好奇心がいっぱい…。
高いところに上ったり、ごっこ遊びをしたり、お話をきいて楽しんだりして、
自分の世界をどんどん広げていきます。

この頃の子どもは、自分で考えて行動したがります。
見ていて危なっかしいことも多いのでしょうが、
いろいろなこと(遊びなど)を経験することが、
小学校に入ってからの勉強への意欲につながっていきます。

早くから字が読めたり、計算ができたりした方が
小学校に入ってから子どもが困らないのでは…と思いがちですが、
なんのなんの。

たとえば、「うみ」という字の「う」や「み」には、
意味がありません。
それを「う」と読もう。「み」と読もうと決めたのです。
小学校には入って「うみ」という言葉を聞いたときに、
その子がもし「海」に行ったことがあれば、
「うみ」という言葉から、あの「海」をイメージすることができるでしょう。

一口に「海」といっても、潮の香りや波のざわめき、海水のしょっぱさなど
テレビでは伝わらない、
そこに行って経験しなければわからないことがたくさんあります。

子どもたちが「あ」や「い」などの文字を学ぶ前に、
「生活言語(生活の中で使う言葉)」をたくさん使ってきていることや
いろいろな経験をつんでいることが、
小学校に入ってから学ぶ「学習言語」の習得を容易なものにしてくれます。

幼稚園、保育園の頃は、とにかくたくさん遊ぶ、いろいろな経験をする、
いろいろなものを見聞きし、興味を持つ。
その興味に大人が一緒になって関わって行ってあげることで、
子どもの自主性が芽生えていきます。

子育ての忙しい時期は、あっという間に終わります。
今を子どもたちとめいっぱい楽しんで過ごしてあげてくださいね。

 


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