BMW E3 3.0Si マイノリティ リポート

街でほとんど走っているところが見られなくなった1972年式のBMW E3 3.0Siのレストアについてのリポートです。

3.0 Si 車高調整

2014-10-30 18:40:41 | ブログ

先日の日曜日に03ワークス訪問してきました。主な目的は車高の調整です。3.0Siはノーマルはやや前下がりの設定ですが、「外装は60年代後半のデザインなので、後ろを下げて水平に近いぐらいのほうがかっこいいのでは」と店主からアドバイスがあり、試しに車高調を調整して、ウエストラインを水平に近くしてみると、グッと車が落ち着いてかっこよくなりました。最低地上高はセンターマフラー部分で10cmになりました。(写真は調整前です)。今回はフルタップ式を採用したので、車高を変えても伸び縮みのストロークが変化しないのがすばらしいです。

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室内に目をやると、カーペットは洗浄した上で装着され、運転席のシートやセンターコンソールが装着されて、クラ―やカーステレオも装着されました。アンサーバック付きのキーレスエントリーも難なく装着されて、動きも快調です。クーラーはR134ガスも充填されて、試しコンプレッサーとブロワーを作動させてみると、とても勢いよく回り、充分冷たい風がでてきました。この車の電気回路はリレーが沢山使われていて、パンクしているものや、途中で電圧降下が起きてしまうといったトラブルがあり、1つ1つ確認するのが大変だったとのこと。今回もクーラーのスイッチがパンクしていたので、店主が回路をつくってスイッチを作り直してくれました。しかも見た目、後付け感がなく、ノーマル然とさりげなく改造されています(センターの青い丸いボタン)。アイドルを続けて水温が100℃に達すると電動ファンが自動的に作動することも確認できました。さすが電気に強い整備屋さんは頼りになります。エンジンは空ぶかしでの空燃比をみていくと、薄いところと濃いところが見られますが、サブコンを装着しなくても走れてしまうレベルです。でもせっかくなんでAFCをつけて調整もしてみたいとのことで、今後取り付け後、実走行での調整となります。今日は車高調整の他、ボンネットのチリ合わせや、前後バンパーの装着もやっていただきました。バンパーの取り付け部のゴム部品やボルト類は、03ワークスに在庫があり難なく取り付けることができました。この当たりはOLDBMW専門店ならではです。リヤバンパー錆がひどかったので、数年前に程度の良い部品取り車から譲ってもらったものを装着しました。その他前後シートベルトの装着など、前期物と後期物とどちらを使うか検討しました。

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休憩の合間に新社屋の見学にもいってきました。

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11月1日には建前上棟式も予定されており、こちらもOPENに向けて着々と進んでいるようです。新社屋のOPENと新たな整備士の増員により、作業効率は大幅に改善できる見通しが立ち、たまったバックオーダーも対応できることになりました。今後は納期をある程度管理した上でコンプリートカーの供給ができるようになるとのことです。また03ワークスのスペシャルパーツを開発・供給する部門も設立されたので、03ワークス製の精度が高く高性能なエギゾーストPartsなどが世界に向けて発信される日もそう遠い話ではなくなってきました。今回制作していただいた3.0Siも店主渾身の車両に仕上げてくれましたので、このタイミングでの納車はとても光栄なことだと思っています。興味のある方はお披露目の際に見ていただければと思います。エンジンのサウンドを聞くだけでも、おそらく納得いただけることでしょう。