goo blog サービス終了のお知らせ 

アメノチハレ

都志見隆の果てしない日々の日常

渋谷で5時

2023-06-01 | 音楽♪
早いものでもう義母の一周忌

亡くなって荼毘に付されたのが
つい最近のことのようだ

先日は義兄弟や甥っ子たち含む10名が
墓前に出向き そのあと食事をした

甥で医療従事者の一人が
ついこの前6回目のワクチンを打ったらしいが
副反応が今までで一番酷かったと嘆いていた

ちなみに自分は3回までは打ったが
それ以降はもう打たないと決めた

さて そんなこんなで続いたコロナ渦も
人々の気持ちの中ではまだ少し躊躇しながらも
日に日にコロナ前の生活を
確実に取り戻しつつある

居酒屋も旅行先のホテルも
コンサートや舞台にも
人がどんどん湧き始めた


2023.5.30

ツキイチで集まる同志会も もう何年目になるだろう

作.編曲家の集まりで
かつては同じ事務所に籍を置いていた時期もあり
あれからもう30年以上が過ぎた

全員コロナになり 全員が生還し

此処へ出て来れて集まれるのは
とりあえず元気な証拠と
まあ生存確認兼ねた飲み会だ

で 飲みは基本夕方5時から

9時には切り上げる

コロナ以降
そんな飲み方になった

最近はそんな時間割がいい

そう言えば30年前
「渋谷で5時」 鈴木雅之&菊池桃子 1993/09/09発売
という歌がヒットした

お洒落なコード感 説明しない歌詞
イントロを聴けば心が弾む

この頃のJ-popは朱玉の作品ばかり

携帯も普及し始めたばかりの
まだナビもない時代の歌だ

便利じゃない方がストーリーになる

遅れてくる友人宛に
駅の掲示板にチョークで
メッセージなど残した

好きな女の子との待ち合わせ時間に
到底間に合いそうもなく
一分でも遅れを縮めようと
猛ダッシュで向かったあの日

その全てが歌になった

先ほど友人から飲み会の誘いのラインが入る

会社勤めの後輩も参加するので
乾杯のスタートは6時半からになるそうだ

最近はほとんどが店で待ち合わせ

歌も世につれ そして世も歌につれ




微笑みを灯して

2023-05-29 | 音楽♪

日曜午後のSunday Live

4月に配信が開始された
福井晶一中村萌子のコラボ曲
微笑みを灯して
詞:松井五郎 曲:都志見隆 編曲:船山基紀

とても素敵な作品に仕上がった

さて 昨日はその二人のデュエットライブ

ライブにお誘いいただけばワクワクする反面
お客さんの反応や拍手の厚みも気になり
現場ではとてもドキドキする

唄う当事者でもないのに
書いたメロディーがどう伝わるんだろうなんて
気が気ではない

だからどちらかといえば苦手な空間である

昨夜はピアノ&ボーカルをメインに
バイオリンやアコースティックギターが加わった
ミニマムでシンプルな編成

作詞家の松井五郎プロデュースということで
新曲2曲を含む松井五郎作品のカバーを中心に
しっとりとした大人の空間でのいいライブだった


2023.5.28 at JZ Blat 「Voice Tapestry」

初めて二人の生歌を聴いて
それぞれのポテンシャルの高さを
より一層感じた

ほとんどの場合
発注を受け作曲をする時は
既存の作品の音資料などで
声質や音域の確認などするが
実際生歌を聴けば
もっと想像力も広がる

声の艶 ファルセットの透明感

デュエット作品では
男女の絡み合いやレンジの合わせ方で
難しい歌にも聴きやすい歌にもなる

ハーモニー かけ合い
そしてユニゾン

どう溜めてどう解放させるか
どう放ってどう着地させるか

そんなことを考えることも
デュエット作品作りの旨味だ

二人の声が離れたりくっついたり

まるでミュージカルのワンシーンのような映像に
聴き惚れた日曜の午後だった






プロじゃないんだから

2023-05-14 | 音楽♪
いつしか 何事に対しても
なんでも満遍に出来ることを
どこかで望んでいる自分がいたりする

苦手なことを放棄して
得意なものを
ひたすら伸ばしていく意識を持てばいいのだが

いつも出来ないことをやろうとして
出来ない結果に頻繁に躓く

出来ませんと言うのは
逃げでもなんでもないのだが

作曲とは その名の通り
メロディーを書いたり
編曲も含めたそれ全体の作業を指すが

既存の音やフレーズをサンプリングで継ぎ接ぎして
一つのトラックにすることが
作曲だというDJやトラックメーカーが沢山いた時代があった

そんな世界にいるクリエーター達と
何度かコラボしたことがある

が しかし うまくいかなかったなあ

何に重きを置いて創作をするかという観念が
全く違っていた

借り物をつなぎ合わせて
作曲でござるなんてよく言えるなと
心の中では思っていたが

時は過ぎ 今となっては
裸のメロディーに
お洒落なコードをつけて
自動でオケを作ってくれたり
AIの方で色々提案してくれる時代

たとえ音楽知識はなくても
鼻歌ひと節さえあれば
あとはアプリが立派な仕事をする

結果に到達する手段はもはや無数にあり
ここまではアマチュア ここから先はプロなんて
何かを生み出す事に
もう昔のような境界線はない

ギター一本かき鳴らし
熱い想いを込めて作りましたなんてのもいいが
熱い想い以外のことはもっと合理的に
今の時代の産物をうまく取り入れてみるのも
新たな発見に出会えるという意味では
悪くないと思う


Taieiyo Club Sagami Course

だから お前も
マルチに色んな事ができて
誰かと横一線に並ぼうとするのではなく

不得手なことは誰かに任せて
どんな相手とも戦える
自分のスペシャリティーを持て 

できない事を恐れてもがくより
自分の得意技を発揮できる分野に
時間を費やせ

先日 若手の後輩に相談されて
そうアドバイスした 

まあしかし口では大層なことも
簡単に言えるが

いざ自分の事となると
頭でわかっていても
行動に移すのは
そう簡単なことじゃない

ところで

先日はもうゴルフをやめようかと
思ったほどひどく落ち込んだ

ああも打ちたい こうも出来たい

ひたすら練習場に向かえば
なんだか色んな事ができてしまう日もある

そんな自信満々でコースに向かえど
それは錯覚 と 神は容赦無く見放す

AIで計算されて造られた道具やボールでも
補えない基本的な凡ミスを連発する

ゴルフは確固としたスキルの裏付けがなければ
その上に個性も乗らない

飛んでゆくボールは嘘をつかない

たまたまではなく
そう打ったからナイスショットであり
ミスショットなのだ

でも問題はどう打ったかわからないのだ

わかった!と打ち直せるのは
練習場だけ

その日もコテンパンにやられ
そそくさと帰路につく

高速道路を走る車中
打ちひしがれて自問自答する

もう辞めようかなあ

お前 あれだけ練習してるけど
考えてみりゃ得意や上手なもの
何一つないよな

頭悪いんだよ

下手固める練習ばかりしてんじゃねえのか

..........

だってお前 
命取られるわけでもないんだし

プロじゃないんだから
もっと楽しくやりゃあいいじゃん


う〜ん ま その通りだけどにゃあ...


作詞家 大津あきらさんを偲ぶ

2023-04-13 | 音楽♪
1997年4月10日

47歳の若さで旅立った作詞家の大津あきらさん

ご存命ならもう73歳かあ

大津さんの数ある作品の中で
代表曲といえば
高橋真梨子「for you」 中村雅俊「心の色」
矢沢永吉「共犯者」などを筆頭に
世の中に認知度の高い作品の数々

最初にお会いしたのはいつ頃だったろう

きっかけは主に中村雅俊さんの楽曲制作だったように思う

1990年台初頭からのお付き合いだったと思うが
9歳年上で作家として先輩で
なにしろ優しい人だった

当時はテレビドラマや番組のタイアップ曲としての発注も多く
まずは曲先で書くことが多かった

どの楽曲だったか レコーディングを終えた後
「都志見くん 今度一緒に飲みに行こうよ」
と誘っていただいた

当時の六本木プリンスホテルのバーで待ち合わせた記憶がある



とても曲を褒めてくれた

どういう思いでその曲にそんな詩を書いたのか

そして男とは 恋とは 酒とは

話を聞くうちに 大津さんのその快楽感は
僕のそれととても似てる気がして
嬉しくなったのを思い出す

YAZAWAの話でも盛り上がった

大津さんのところに矢沢から発注があった話

その中でのいろんな葛藤の話

没後何十年が過ぎても
作品は生き続ける

大津さんの作品を
今もYAZAWAはステージで唄う

先日 電車の中で
ふと大津さんのことを思い出して
調べてみたら 4月10日が命日だった

山口県のニュースでは
有志たちのお墓参りの映像も上がっており
今でもそうやって大津さんの作品を
守ろう 伝えようとされてる方々の姿があった

亡くなってもなお愛されてるってすごいな

僕が魅かれたように
大津さんの人柄と作品は
未だ多くの人たちを今の時代に繋いでいる

近いうちに大津さんの墓前に出向きたいな

大塚あきら 青春♪音楽館


デモテープ

2023-03-13 | 音楽♪


本日3/13からマスクはご自由にという事らしいが

右から左へと そんなにすぐにはハンドル切れない

表を歩く時はさすがにマスクは外すが
電車やスーパーや人が多い場所では
反射的にマスクを取り出す

習慣というのはおそろしい

花粉症の時期も相まって
当分の間はマスクオヤジとして
生きてゆくしかないか

さて

最近 東映特撮YouTubeにおいて
忍者戦隊カクレンジャーの配信が始まったらしいのだが

エンディング曲の「ニンジャ!摩天楼キッズ」という曲


Workroom at Ikejiri ohashi 2023.3.13

撮影されたダンスの映像に
あとから楽曲をはめて作ったらしいという
エピソードは嘘

事前にエンディング映像はあったかも知れないが
OPもED曲も 冬杜さんの歌詞をいただいてから
僕がそれに曲をつけた

それから、予算の都合で
作者の僕自身が唄うことになったというのも
間違い

レコーディングの際に
作曲時のデモテープの歌い方を
とても気に入っていただいて
それならということでマイクの前に立ちました

反対に デモテープの仮歌が色濃過ぎるので
もう少し無臭な感じに唄い直してくれと
リクエストを受けたことが過去に一回だけある

そういう歌い方とのペアリングで
成立させようとした楽曲だったのだが
歌い直したテイクを今聴いても
笑ってしまうほどクセが強い

一時が万事

何事もやりすぎ トゥーマッチは怪我の元だ

こちら側にいる作家たちは
曲出しした相手方の反応がどうなのか
案外不安なものだ

様々なリクエストや その感想は
むしろ作家を育て 
無反応は 才能を殺しもする

昨今 女性アーティストへのプレゼンは
女性ボーカルでの仮歌を
リクエストしてくるクライアントも多いらしく

それだけデモの完成度が求められ
重要性も増したように思う

機材の面でも たとえプロの世界でなくとも
汎用的に多くの作業が可能になった

あくまで曲を伝えるためのデモだが
それは曲のカタチだけにとどまらず
歌い方 トラックメイキング次第では 
曲の行き先も変わってくるというような
とても繊細なもの

どちらにしろ
いろんな要素を積み上げて
イメージを形にしてゆく作業

イメージ通り

イメージと違う

もっとこんなイメージ

とことん丁寧に食い下がって
作りたいものに近づけていくべきだと思う



マーシャルだぜぃ!

2023-02-25 | 音楽♪


単なる部屋だった仕事場を
防音対策してプライベートスタジオにしたのが
2008年

あれからもう15年が経つ

信じられない速度で時間が過ぎたように感じる

単なる部屋だった時も
外部に部屋を借りて作業していた時も

そしてまたこの場所に戻り
全くのネイキッドな部屋からスタジオにしてからも

長く今日まで色んな作品に携わらさせていただいた


workroom at Ikejiriohashi

時代と共に様変わりしてゆく
制作環境と機材

音楽制作へのモティベーションを
出来るだけ新鮮に保てるように
興味のあるものは迷わず導入する

過去からみれば一番年老いた昨日も
未来にとってみれば一番若い日となる

その一番若い日に新しく
Bluetoothスピーカーを導入した


Marshall · Stanmore III

コンパクトなギターアンプのようなルックスだが
iPhone内にある
過去からのデモテープなどを
この新しいスピーカーに飛ばして聴き比べる

新しいものが全ていい訳ではないが
新しいものには理由がある

その理由が自分に合っているものであれば
巡り合えた意味が必ずあると信じている

このマーシャル 好みのいい音してる

が、つまらないものは これで聴いても
やっぱりつまるわけがない

そこが肝腎要

焼肉屋の天井に埋められた
油まみれのスピーカーからでも
歌は届く

しっかりとデモを作って聴かせる時代にも
ギター一本で伝わる歌の役割は
まだまだ終わらない

そんな野太いメロディーと
クオリティーの高いサウンドが
時代を問わず常に自分の理想だ

たまに食傷気味になる歌の世界も
環境を変えて 耳をリセット

新しいスピーカーの前での一喜一憂

耳への肥やしそのものだ


会いに行ってこよう

2023-02-13 | 音楽♪

週末の銀座はホコ天だった

それにしてもこのコロナの数年は繁華街にも
進んで出かける機会がなかったせいか
こんな景色に遭遇するのもとても久しい気がする



20代後半で初めて車を買った

ある日僕は銀座通りのどこかに停めて
買い物をしていた

あの当時は路上駐車も当たり前 
飲酒運転も当たり前
車を運転して飲みに出掛けていた時代だ

2時間くらいして戻ってみると
通り全体が歩行者天国にモードチェンジしており
写真のような景色の中に
自分の車が一台とその周りに
数人のおまわりさん

やらかした!

てっきりお縄頂戴かと思いきや
「ホコ天が終わったら
速やかに動かしてね」と注意されただけで
お咎めなし
ちゃっと拍子抜けした

さて そんなホコ天中に
ある方から
僕自身がとてもお世話になった方の体調が芳しくなく
少し暖かくなったら一度会っておいた方がいいかもと
わざわざ連絡をいただいた

切ないなあ

家族 両親 友人 恩人 
大好きな人たちはみんな
同じように歳をとるが
同じように老いてゆくわけではない

それぞれの人生を
それぞれ違った歩幅で歩いたり走ったり

来月はその方の誕生日がくる

今年65歳になる僕を
誰だ?と言われないように

18歳の時のような笑顔と

好きだった甘い菓子でも持って

会いに行ってこよう



朝シネマ

2023-01-31 | 音楽♪


今年になって三本目の映画

「モリコーネ 映画が恋した音楽家」

平日朝イチの上映で人も少なく 
劇場のど真ん中のシートに身体を深く沈めて
約3時間弱 堪能した



これまで当たり前のように 
その映画の音楽として
馴染んできた巨匠の名作品の数々

だが、モリコーネの生い立ちから始まり
映画音楽というジャンルの立ち位置 
そしてその裏側の苦悩や
実験的な音の発想 

そして ため息が出るほどの美しいメロディー

モリコーネ自身が語り 口ずさむフレーズひとつひとつが
実際のシンフォニーとオーバーラップしてゆく

何から何までが驚きで
心奥深く感動した

音楽家なら
頭の中に鳴り響くアイデアを
楽器を使わず
五線紙にしたためてゆけるのは
ごく当たり前のことかもしれないが

その真っ白な紙に何をどう描くのか

彼の音楽だから いい映画に決まってる
なんて いつしか そんな感じで
映画を観るようになった

優れた音楽はその映画を一流にする

まさに映画が恋した音楽家という意味を
改めて感じることができた

愛すべきマエストロに一歩近づけた朝だった


Once Upon A Time In America 1984










ジンっときた

2023-01-29 | 音楽♪
全国的に大寒波の襲来で
各地が大変だった先週

朝起きた段階でやるかどうか決めましょうと
かねてから入っていたゴルフのスケジュール

東京は予報ほど雪の影響もなく
朝6時に「予定通りやりましょう!」との一報で
家を出た



思わず合掌したくなるほどの
荘厳な太陽光を真正面から浴びながら
向かう朝の湾岸道路

前の晩 寝酒を控えたせいか
朝の目覚めも良く爽快である

話は変わるが

いずれは酒をやめるつもりでいる

やめるなら 潔く今日のこの日からといきたいところだが

本当に意志の弱さは誇れるほどに天下一品で
飲み友達のことを考えると
なかなかうまくいかない

もっともらしく
飲み友達のせいにするなっちゅう話やが

家飲みやめて 外飲みだけ
ダラ飲みやめて 食事の時だけ

少しずつやろう

ところで ジンを飲み始めた


Gintonic

山梨にいる弟が
病気して以降
ちびちび飲んでるのをみて
調べてみた

ジンに含まれるさまざまなハーブの健康効果には
とても興味深いものがある

そのなかで 最近気づいたのだが
なんだか肌の調子がいいのだ
何か変わったことをしたのかなと考えれば
ビフォーアフターで言えば
ジンを飲み始めたこと以外に変わったことはない

顔の浮腫みも減ってきたような気さえする

気のせいか

とりあえずのビールもやめた
ウイスキーもこのところ口にしていない

少し続けてみることにする


故郷広島のクラフトジン 桜尾ジン


てまひま

2023-01-23 | 音楽♪
〆切も一段落

職業病なのだろうが
近年落ち着いていた頚椎の痛みが再発したようで
左腕の痺れがひどくなってきた

病院に行くとレントゲン それから念の為MRIの撮影

どうやっても答えはひとつ
治療といえば大きくは投薬か手術の二種類しかない

また整骨院と痛み止めで騙し騙しやるか

ちなみにゴルフは続けても差し支えありませんか?と尋ねると
大丈夫ですどんどんやってくださいと言う先生

どんどんと言われると ん?ほんまに大丈夫か?
と言いたくなる天の邪鬼な気質が行動を鈍らせる

押入れから引っ張り出したお宝ひとつ



4年前の1月10日とある
同じような痛みの治療で色々と模索していた折に
敬愛する作詞家の康珍化さんから頂いた肩甲骨のコルセット

せっかくだから康さん と
サインはもちろん僕の方からお願いした

これにまた当分お世話になることと
なりそうだ

康さんとの作品はこれまでも何度か紹介したが
その中でも1987年に少年隊に書いた
「グッバイカウントダウン」と言う作品を
KinKi Kidsが今月発売のシングルの一部で
カバーしてくれている



少年隊のシングル「君だけに」
康珍化/作曲:筒美京平/編曲:馬飼野康二(1987.6
と同じ年の発売で そのシングル曲候補として
プレゼンした楽曲ではないかと思う

アレンジメントの基本は変えず
現代の音で再構築されているのがとても良い

近年においても康さんとは
発注あるなしに関わらず
ストック作りをご一緒している

てまひまをかけ 
細部まで緻密に関係性を持たせながら
詞と曲を紡いでゆく

おそらく聴いてる人には
どこが変わったのかわからないような微細なところに
拘る気質は僕と氏との共通項かと思う

時間が経って初めて
どうしてそこをそう言う言葉にしたのかなんてのが
わかることもある

やっぱりどうあがいても
作詞家には敵わない

プロの作詞家は
その作業もさる事ながら
それ以前に言葉やテーマについてのことを
毎日の食事と同じように
いつも考えている

僕はいつも行き当たりばったりで
慌てふためく

ゴルフの練習にも
漬物をつけるのも 
料理鍋を選ぶのにも
てまひまかけるくせに

作曲はまず瞬発力だと思うから
言葉や歌手からインスパイアされたものを
時間をかけず新鮮なうちに引っ張り出すことが
大事だとどこかで思っている

そこから先は
まとまりすぎないように
てまひまかける

いずれにしても

てまひま が 苦にならない









スケッチ

2023-01-11 | 音楽♪


作曲する時

メロディーが空から降りてくるって言いますが
本当ですか?

よく聞かれる

答えは 降りてこない

実は空から沢山降り注いできているのかもしれないが
大事なのはそれをキャッチする力かもしれない

おい アンテナは錆びてないか

机の上で腕組みしたって何も生まれないので
ピアノやギターで鳴らしてみるが
手癖と手垢で使い古されたものが
何度となく奏でられるだけ

そんな時は車でやる

スマホのVoice Recorderを片手に
フガフガ歌いながら
メロディーの断片を片っ端から
録音しまくるのだ



そしてまた車の中で
それを再生しながら
必要のないものは捨ててゆく

ふとした瞬間に
はっとするほど新鮮なのがたまにくる

それを逃さず捕まえて料理する

何度も言うが

様式美にはめ込まず
さりとて
様式美の匂いは残して
少しくらい裏切って見せる

いいメロばかり集めたって
いい曲にはならんのよ



頭をウニにして

スケッチをまさぐる




64

2022-12-30 | 音楽♪

なんだかんだと言いながら
今年も一年早かった

暮れも押し迫った1958年12月27日

まだ名前もない僕がその日の午前3時に
オギャ〜〜〜〜と産声を上げた

毎年一年を振り返るこの時期に
いいタイミングでひとつ歳を取る


2022.12.27

クリスマス 誕生日 大晦日
そして正月とまあ
毎年12月はイベント目白押しで
心踊った少年時代

今はもうクリスマスも誕生日も
年末年始も 常に平常運転

僕はイベント嫌いだから
ただ静かに 普段通りに過ごす方が
居心地がよく 性に合ってる

毎年 必ず食事に誘ってくれる後輩がいる

誕生日の翌日の28日は決まってその彼と
今年は鮨屋で乾杯

男と静かにサシ飲みがいい

女とのサシ飲みは落ち着かず
酔えばどうやら絵文字のように
下心が顔に出るらしい

あの日 オギャーと生まれて
これまで大病もせず64年

両親 家族 友人 仕事仲間
そして歌の向こうのリスナーたち

自分の周りに色んな方向から
つっかえ棒になっていただいて
支えていただいて
また一年 歩むことができました

心より感謝を申し上げる日です

一期一作 

自身が作る新たな作品に出会えるように

また 一年 始めます


ことづて

2022-12-20 | 音楽♪
出来上がってきた作品を聴いた

自分の歌い方がどうだったか
以前に渡したデモテープを聴いてみる

デモが全てとは言わないが
こうして欲しいという情報は
漏れなく詰め込む

送られてきたその歌手の唄を聴いた途端
その作品が自分の元から飛び立って
まるごと彼女のものになった

手本になったかどうかはわからないが
役目を終えたデモは
僕のところのゴミ箱へ収まる



詞:松井五郎 曲:都志見隆 編曲:十川ともじ

森川美穂さんの ”ことづて”

近年 ご縁があって作品提供できた

職業作家でありながら
多岐にわたってマルチには書けず
やはり得手不得手 好き嫌い 色々だ

自分の気持ちのいいところだけをつかって
自分の歌のように書いた作品

デモで自分がどう唄ったか思い出せないほど

彼女の唄がいい























流行歌

2022-12-18 | 音楽♪

今年最後に会う人に

それじゃあ良いお年をと言いながら
別れる場面が増えたこの年の瀬

せわしさと寂しさとが同居しながら
今年の幕引きへと時間だけが過ぎる


寒月 2022.12.8 Hiroshima

僕の作品のファンという
名古屋在住のご高齢のご婦人から
ひさしぶりに手紙が届く

三十数年前に一度お会いしたきりだが
それ以来手紙のやり取りが続いている

「私が子供の頃
歌謡曲ばかり聴いていると祖父が
今はこういうのが流行っているのかと寂しそうに言いました
祖父の当時の気持ちが今の私の想いと
同じなのではないかと思います

時代と共に歌も変わってゆくのですね
流行歌とはそういう意味で作られた言葉なのでしょう

よく唄っていた歌がカラオケから消えてしまいました

新しい時代の唄われる歌が入り
唄われない歌は消えてゆく

新旧の入れ替わりの狭間に
高齢者は常にいるのでしょうね」

近況なども含め便箋五枚に
びっしりと言葉がしたためられていた

今年はきっとこの歌がレコード大賞よなんて
子供から父ちゃん母ちゃん そして
爺さん婆さんまで一家で炬燵を囲んで
一台のテレビを共有していた時代が懐かしい



そんな時代に生まれ育った僕だから
歌謡曲や流行歌という響きにとても愛着がある

メロディーの心地よさを
歌謡テイストでポップなんて 
いい意味なのかそうでないのか
よくそんな風に表現されたりする

しかし職業作家として成立できたのも
その歌謡臭さのおかげだと思っている

だからずっと今でも
心のどこかで歌の役割というものを
探りながら作っているが

作りたい歌は唄われず
唄われない名作ばかりを店頭にならべて
さて、どうしたものかと

どうやら 僕自身こそが
時代の新旧の狭間にぶら下がりながら
右往左往している

そんな事を
感じてならない歳になってきたようだ


酒一献にとどまらず

2022-12-07 | 音楽♪
五十路を越えたあたりで
なんだか肩の力がスーッと抜けて
同窓生と会いたくなったことを思い出す

ある日 友人の一人が電話をくれた

電話の向こうでは 賑やかな飲み会の様子

「都志見、ひさしぶりじゃ 元気にしとるんか
今度広島で高校の合同同窓会をやるんじゃが
是非帰ってこいや」

卒業して46年

それぞれが それぞれを生きて
またこうして同じ笑顔に会える喜び

昨日は 同窓生のひとりが出張で東京に来るというので
こちらにいる同士が集まった



ひさしぶりに集まれば
当然のごとく昔話に花が咲く

あの当時のヤンチャ話 好きだった女生徒の恋バナ
薄くなった頭のハゲ話 
そして 病気 墓 親のこと

誰かの携帯にはクラスごとの全員の卒寮写真が
全ページ写メされており
顔と名前が一致しないクラスメイトは
それですぐに確認する

他愛のない話に酒も進み
過ぎる時間はあっという間
酒一献にとどまらず
みんなこの上ない笑顔で別れた

卒業とほぼ同時に広島を離れ 海外生活で
日本にいない時期もあったが
それでも諦めずにこちらの居場所を探してくれて
連絡をくれた

そんな同級生たちの想いがなければ
昨夜のような60代になってからの交流も
叶わなかったかもしれない

家に帰って もう一献

いいものだなあ

感謝の気持ちで もう一献