ロングバタフライ…お気に入り度☆☆

ロングバタフライは、ＡＴＭのコールとプットを売り、ＯＴＭのコールとプットを買います。ショートストラドルとロングストラングルの組み合わせと考えることができます。また、ブル・コール・スプレッドとベア・プット・スプレッドの組み合わせとも考えることができます。

では、ギリシャ文字の分析をしましょう。ギリシャ文字はそれぞれ、

デルタ…ほとんど０
ガンマ…－
ベガ…状況により異なる
セータ…＋

になります。デルタはニュートラルなのですが、ガンマがマイナスなので原資産価格が動けば損失、動かなければ利益になります。セータはＡＴＭで最大なので、プラスです。時間が経過すればするほど利益が発生します。

このポジションの仕掛ける理由や仕掛け時はショートストラドルとそれほど変わりません。そこで、ショートストラドルとの違いに焦点を絞って解説します。

ショートストラドルとの相違点

①受取りプレミアムが少なくなる

オプションを売って手に入れた資金からオプションを買うことになるからです。

②セータが小さくなる

売っているオプションのセータが買っているオプションのセータである程度相殺されます。

③損失が限定される

買っているオプション価格以上に原資産価格が動いても損失はそれ以上拡大しません。

以上のことを加味して、ショートストラドルとどちらを仕掛けるか決めましょう。一度ショートストラドルを仕掛けた後、大きく動く予感がした時にロングバタフライに移行するという使い方がお勧めです。