オプションマスター“ウィザード”への道

ウィザードとは…魔法のように儲ける一握りのトレーダーにのみ与えられる最強の称号

ショートバタフライ…お気に入り度☆☆☆

2006年06月21日 17時48分12秒 | オプション講座・中級編
最後に4つのオプションを組み合わせる合成ポジションを紹介します。4つともなるとポジションを仕掛けるのも手仕舞うのも結構な手間になるので(手数料や執行コストも高くつきます)、あまり頻繁に使うものではないのかもしれません。

では、本題に入りましょう。ショートバタフライは、ATMのコールとプットを買い、OTMのコールとプットを売りますロングストラドルショートストラングルの組み合わせと考えることができます。また、ブル・コール・スプレッドベア・プット・スプレッドの組み合わせとも考えることができます。

では、ギリシャ文字の分析をしましょう。ギリシャ文字はそれぞれ、

デルタ…ほとんど0
ガンマ…+
ベガ…状況により異なる
セータ…-

になります。デルタはニュートラルなのですが、ガンマがプラスなので原資産価格が動けば利益、動かなければ損失になります。セータはATMで最大なので、マイナスです。時間が経過すればするほど損失が発生します

このポジションの仕掛ける理由や仕掛け時はロングストラドルとそれほど変わりません。そこで、ロングストラドルとの違いに焦点を絞って解説します。

ロングストラドルとの相違点

支払いプレミアムが少なくて済む

オプションを買うのに必要な資金をオプションを売って手に入れた資金で補うことができるからです。

セータが抑えられる

買っているオプションのセータを売っているオプションのセータである程度補うことができます。タイム・ディケイが気になる方はありがたいでしょう。

無限の利益を放棄しなければならない

売っているオプション以上に原資産価格が動いても、得られる利益は限定されています。

以上のことを加味して、ロングストラドルとどちらを仕掛けるか決めましょう。一度ロングストラドルを仕掛けてあまり動きそうになかったらショートバタフライに移行するという使い方がお勧めです。


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