ここから最低3枚使って作る合成ポジションです。3枚で作るポジションはこれとこれのプット版の2つだけです(他にもありますが、それは上級編で…)。では早速…。
レシオ・コール・スプレッドはOTM(またはATM)のコールを買い、さらにOTMのコールを2枚以上売ります。ここで重要なのは、必ずクレジット(差し引き受け取りプレミアム)で仕掛けることです。
レシオ・コール・スプレッドのギリシャ文字は、それぞれ
デルタ…+
ガンマ…-
ベガ…-
セータ…+
です。デルタはOTMに行けば行くほど小さくなるので、2枚売ったくらいじゃデルタをマイナスに持っていくことは難しいので、プラスのことが多いです。ガンマは2枚売っている方が大きいので、マイナスになることが多いです。ベガは2枚売っている方が大きいのでマイナスになるでしょう。セータも2枚売っているのでプラスになります。
さらに分析します。デルタロングなので、原資産価格が上昇すれば利益が発生し、下落すれば損失が発生しますが、ガンマがマイナスなので、上昇が過ぎるとデルタショートに変化してしまい、損失に変わります。ベガがマイナスなのでIVが上昇すれば損失が発生し、IVが減少すれば利益が発生します。セータはプラスなので、時間が経過すればするほど利益が発生します。このポジションを仕掛ける時のポイントは、ITMにならないと思う権利行使価格のオプションを売ることです。デルタがマイナスに変わるラインが、売っているコールの権利行使価格近辺であることが多いからです。また、セータが味方なので、最大限に活かすために残存期間が短い限月を選ぶのがいいと思います。以上のことを踏まえ、このポジションの仕掛け時をまとめると…
レシオ・コール・スプレッドの仕掛け時
といった感じでしょうか。次に手仕舞いのポイントです。このポジションは売っている枚数の方が多いので、損失が限定されていません。このことは忘れないようにしましょう。
手仕舞い
①売っているコールがITMになりそうになった時
ポジション全てを手仕舞う、「売っているコールの枚数=買っているコールの枚数」になるように売っているコールを手仕舞う、さらにOTMのコールを買うなどかなりのバリエーションがあります。状況に応じてポジションを調整しましょう。
②IVが減少
売っているコールのプレミアムが激しく削げた時は手仕舞って利益を確定した方がいいと思います。
③相場が逆行した時
クレジットで仕掛けているため逆行している限り利益は確定です。売っているコールがITMにならない自信があればSQまで放置してもいいのですが、適当なところで売っているコールを買い戻し、損失を限定するほうがいいと思います。
このポジションは結構複雑です。ギリシャ文字も前述のようにならないことも多いので、臨機応変にポジションを調整する売買技術が必要とされますが、それがきちんとできれば利益確率は高いと思います。
レシオ・コール・スプレッドはOTM(またはATM)のコールを買い、さらにOTMのコールを2枚以上売ります。ここで重要なのは、必ずクレジット(差し引き受け取りプレミアム)で仕掛けることです。
レシオ・コール・スプレッドのギリシャ文字は、それぞれ
デルタ…+
ガンマ…-
ベガ…-
セータ…+
です。デルタはOTMに行けば行くほど小さくなるので、2枚売ったくらいじゃデルタをマイナスに持っていくことは難しいので、プラスのことが多いです。ガンマは2枚売っている方が大きいので、マイナスになることが多いです。ベガは2枚売っている方が大きいのでマイナスになるでしょう。セータも2枚売っているのでプラスになります。
さらに分析します。デルタロングなので、原資産価格が上昇すれば利益が発生し、下落すれば損失が発生しますが、ガンマがマイナスなので、上昇が過ぎるとデルタショートに変化してしまい、損失に変わります。ベガがマイナスなのでIVが上昇すれば損失が発生し、IVが減少すれば利益が発生します。セータはプラスなので、時間が経過すればするほど利益が発生します。このポジションを仕掛ける時のポイントは、ITMにならないと思う権利行使価格のオプションを売ることです。デルタがマイナスに変わるラインが、売っているコールの権利行使価格近辺であることが多いからです。また、セータが味方なので、最大限に活かすために残存期間が短い限月を選ぶのがいいと思います。以上のことを踏まえ、このポジションの仕掛け時をまとめると…
レシオ・コール・スプレッドの仕掛け時
- 目下上昇トレンドの最中だが、天井が近く上昇が限られていると予測している時
- IVが高水準(特に売るコールのIVが)にあり、今後減少すると思われる時
- ITMにならないと思われる権利行使価格のコールを売る
- 残存期間の短い限月を選ぶ
といった感じでしょうか。次に手仕舞いのポイントです。このポジションは売っている枚数の方が多いので、損失が限定されていません。このことは忘れないようにしましょう。
手仕舞い
①売っているコールがITMになりそうになった時
ポジション全てを手仕舞う、「売っているコールの枚数=買っているコールの枚数」になるように売っているコールを手仕舞う、さらにOTMのコールを買うなどかなりのバリエーションがあります。状況に応じてポジションを調整しましょう。
②IVが減少
売っているコールのプレミアムが激しく削げた時は手仕舞って利益を確定した方がいいと思います。
③相場が逆行した時
クレジットで仕掛けているため逆行している限り利益は確定です。売っているコールがITMにならない自信があればSQまで放置してもいいのですが、適当なところで売っているコールを買い戻し、損失を限定するほうがいいと思います。
このポジションは結構複雑です。ギリシャ文字も前述のようにならないことも多いので、臨機応変にポジションを調整する売買技術が必要とされますが、それがきちんとできれば利益確率は高いと思います。