オプションマスター“ウィザード”への道

ウィザードとは…魔法のように儲ける一握りのトレーダーにのみ与えられる最強の称号

レシオ・プット・スプレッド…お気に入り度☆☆☆☆

2006年06月21日 16時46分45秒 | オプション講座・中級編
レシオ・プット・スプレッドはOTM(またはATM)のプットを買い、さらにOTMのプットを2枚以上売ります。ここで重要なのは、必ずクレジット(差し引き受け取りプレミアム)で仕掛けることです。

レシオ・プット・スプレッドのギリシャ文字は、それぞれ

デルタ…-
ガンマ…-
ベガ…-
セータ…+

です。デルタはOTMに行けば行くほど小さくなるので、2枚売ったくらいじゃデルタをプラスに持っていくことは難しいので、マイナスのことが多いです。ガンマは2枚売っている方が大きいので、マイナスになることが多いです。ベガは2枚売っている方が大きいのでマイナスになるでしょう。セータも2枚売っているのでプラスになります。

さらに分析します。デルタショートなので、原資産価格が上昇すれば損失が発生し、下落すれば利益が発生しますが、ガンマがマイナスなので、下落が過ぎるとデルタロングに変化してしまい、損失に変わります。ベガがマイナスなのでIVが上昇すれば損失が発生し、IVが減少すれば利益が発生します。セータはプラスなので、時間が経過すればするほど利益が発生します。このポジションを仕掛ける時のポイントは、ITMにならないと思う権利行使価格のオプションを売ることです。デルタがプラスに変わるラインが、売っているプットの権利行使価格近辺であることが多いからです。また、セータが味方なので、最大限に活かすために残存期間が短い限月を選ぶのがいいと思います。以上のことを踏まえ、このポジションの仕掛け時をまとめると…

レシオ・プット・スプレッドの仕掛け時

  1. 目下下落トレンドの最中だが、大底が近く下落が限られていると予測している時

  2. IVが高水準(特に売るプットのIVが)にあり、今後減少すると思われる時

  3. ITMにならないと思われる権利行使価格のプットを売る

  4. 残存期間の短い限月を選ぶ


といった感じでしょうか。次に手仕舞いのポイントです。このポジションは売っている枚数の方が多いので、損失が限定されていません。このことは忘れないようにしましょう。

手仕舞い

①売っているプットがITMになりそうになった時

ポジション全てを手仕舞う、「売っているプットの枚数=買っているプットの枚数」になるように売っているプットを手仕舞う、さらにOTMのプットを買うなどかなりのバリエーションがあります。状況に応じてポジションを調整しましょう。

②IVが減少

売っているプットのプレミアムが激しく削げた時は手仕舞って利益を確定した方がいいと思います。

③相場が逆行した時

クレジットで仕掛けているため逆行している限り利益は確定です。売っているプットがITMにならない自信があればSQまで放置してもいいのですが、適当なところで売っているプットを買い戻し、損失を限定するほうがいいと思います。


このポジションは結構複雑です。ギリシャ文字も前述のようにならないことも多いので、臨機応変にポジションを調整する売買技術が必要とされますが、それがきちんとできれば利益確率は高いと思います。


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1 コメント

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こんにちは (株のお医者さんです)
2006-06-22 03:11:55


こんにちは

株のお医者さんです

日本経済不安定ですね。

市場外の悪材料ドンドン舞い降りてきていますね。

福井総裁で始まり、テポドン問題、

次は村上関連の『政治スキャンダル』ですね。

売り方さんにとっては最高の売り材料ですね。

しかし逆に考えれば仕込み時期ともいえますね。

私も株のブログ書いていますのでお暇なとき遊びに来てくださいね。

ではまたきます。

http://blog.goo.ne.jp/goldenmoney2006/

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