オプションマスター“ウィザード”への道

ウィザードとは…魔法のように儲ける一握りのトレーダーにのみ与えられる最強の称号

プット・コール・パリティ

2006年06月28日 19時21分08秒 | オプション講座・上級編
プット・コール・パリティとは「コール・プレミアム-プット・プレミアム=(先物価格-権利行使価格)×割引率」という公式です。コール・プレミアムとプット・プレミアムは同権利行使価格、同限月です。割引率は(残存期間が少ない時は)≒1と考えます。割引率に関してはかなり数学的(簿記1級か会計士の勉強をなさっていた方は聞いたことがあると思います。正味現在価値法や内部利益率法の現在価値に割り引くというアレです。)なのでここでは省略します。ATM・OTM・ITMを問わず成り立ちます。しかし、あくまでも理論上は………です

こんな公式を書かれても数学が苦手な方には何のことだかさっぱりだと思いますので具体例を挙げます。割引率を1とします。先物価格は14920円、15000円のコール・プレミアムが270円、プット・プレミアムが350円です。プット・コール・パリティより、270-350=14920-15000となり成り立ちます。慣れれば簡単です。

なぜこんな小難しいことを言っているかというと、実際の相場ではこの関係が成り立たないことが結構あるからです。大抵は5円程度で、その程度なら何ら問題はありません。10円くらいならギリギリ許容範囲でしょう。これ以上離れると裁定業者が裁定取引を仕掛けてくるので大抵この差は収縮します。しかし、特に相場が極端に動いた場合、売っていたオプションに追証が発生したのか、大量にヘッジ買いが入っているのかはわかりませんが(恐らく前者ですが…)、異常に買い上げられて裁定業者が追いつかない場合があるのです。特にDeep ITMなどでは売り板が極端に薄くなり場合によっては100円以上も理論価格から乖離します。こういった場合この乖離をトレードに活かすことができます。これについては後述します。

詳しいことは後の記事で紹介するとしてここで覚えておいてほしいことは、理論価格よりも高すぎるオプションは絶対に買わない(新規買い、買戻しを問わず)ということです。そのためには絶対に追証を発生させないことです。また、同様に理論価格よりも安すぎるオプションは絶対に売ってはいけません


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