to the mountain

いつもハイボールを飲みながら書いています。ただの酔いどれ日記です。

トムラウシ山(カムイサンケナイ川右股) 2016年8月14日

2016年08月17日 | 沢登り

前日夕方にトムラウシ短縮登山口まで移動してきて車中泊。
夕食に食べた久しぶりの平和園の焼き肉はうまかったなぁ。
ごはんの量が少なくてビビったけど(笑)

先生との沢も今日が最終日。
明日からは実家でダラダラの生活が待っているから,今日は一生懸命がんばろう!
ってことで,膝にバンテリンを塗ったくって午前2時に出発。
登山道を少し歩いて沢に下る。
なかなかの斜度だ。
のっけからまさかの懸垂で沢に下りた。

今日も真っ暗な河原を歩く。
お陰様ですっかり慣れましたよ(笑)
行動開始が早ければ下山も早くなって,下山後に時間を気にせずゆっくりできるがとてもいい。
今後は積極的にヘッデン河原歩きを取り入れたい。

さて,いよいよ核心のゴルジュにやってきた。
ヘッデンの明かりに照らされて闇夜に浮かぶゴルジュは不気味だった。


水は青くきれいだった。
そして,見るからに深かった・・・。
途中でへつれもしない釜が出てきた。
どうしよう・・・。
出発時の気温は14度。
水も当然冷たい。
落ちたら洗濯機の刑は免れないし,正直怖かった(笑)
でも,幸いなことにこの沢の岩盤はラバーソールのグリップがよく効く。
こうなったらジャンプして釜を飛び越えるしかない。
やるしかない!
「ヤーマンっ!!」
心の中でそう叫びながら僕は飛び,無事着地に成功した。


その後もゴルジュは続き,滝も出てきた。
闇夜の滝登りは,まさにエキゾチック・ジャパン!


3人で力を合わせて歩いてきたけど,突如ラスボスが現れた。
前方にビッグな滝が見えだしたのだ。
僕:なんか前にでけぇ滝ないか?
ぱく:うーん,木にも見えるけど。
僕:そうだな,木だよな。って全然木じゃねーじゃねーか!どうすんだよこれ・・・。
そんな感じの会話をしてたら,先生が何も言わずおもむろに巻き始めた。
後に続く僕とぱくさん。
先生は淡々と登ってくけど,僕らはビビりまくり・・・。
怖かったよぅ・・・(泣)


大滝を越えると癒しのおナメ。


苔だらけの滝。
僕だけ巻いてみたけど疲弊した(笑)


その後,水は一気に少なくなった。
渓相がコロコロ変わって面白かった。


沢には巨岩がたくさん詰まってた。


今日も源頭は楽園でした~。


僕たちは日々労働にいそしみ,社会に貢献している。
その甲斐あってかガスが抜けだした。
カムイサンケナイの源頭は,まさに「花と岩の殿堂」だった。


夏道に合流してからは当然ピークを目指す。
ちょろっと歩けばすぐに着くでしょくらいに思ってたら結構遠かった。
泳げたい焼き君ばりに「インヤニナッチャウヨゥ」って感じだった(笑)
それでもまだまだご褒美はあった。
南沼を過ぎて少し登るとガスが抜けて虹が見えだした。
ファンタスティック!


この旅最後のピークまではあと少し。


そしてピーク着!
トムラウシに来るのは久しぶりだからうれしかった。
次は厳冬期に来たいなぁ。
この旅最後の3人での記念撮影。


風が強いから長居は無用。
さぁ長い登山道を一気に下ろう!
とりあえずは夏道合流地点まで行って,デポしたロープとかを回収。
その後は,一気に走り下りる。
明日はオフだし,膝がどうなっても構わない。
そう思いながら痛みを堪えてひたすら走る。
先生の記録だとピークの出発は8時6分だったから,僕は短縮登山口まで2時間1分だったようだ。
ガッデムっ!
もう少し頑張れば2時間切れたじゃねーかよ!
まぁいい,別に俺トレランじゃねーし(笑)

下山後は東大雪荘で風呂に入って飯を食って解散。
先生とぱくさんは翌日もチャリで遊ぶらしい。
帰札するために道東道に乗ると激混みだった。
そうだ,お盆だった・・・。
これはダメだってなって占冠から夕張までは下道をぶっ飛ばす。
結局,実家には午後5時過ぎに到着した。

振り返ってみると,実に熱い4日間だった。
先生と会うのは初めてで当初はいろいろ怒られるんじゃないかってビビってたけど,実際にお会いしてみるととても優しい方だった。
いろんなことを教えてくれた。
これからは教えてもらったことを1つ1つ実践してみて自分のモノにしたいと思う。
また4連沢っていうのも初めてだった。
何とかなるもんだなと思った(笑)
天気にも恵まれ,本当に楽しい4日間でした。
先生,素敵な思い出をありがとうございました!
楽しすぎたんで,先生,もしよければ北海道に移住しませんか?(笑)