実況ブログと
盤面、夜戦に入ってから堪能させてもらいました。ブログは見始めと投了後に見ただけで、盤面とそのコメントを重点的に楽しみました。50手台からは控え室の見解とのズレも含めてかなり面白く、▲5五馬には声を出して笑ってしまいました。佐藤棋聖の豪腕には圧倒され、控え室の「強すぎる」(一瞬打ち込みが「強引すぎる」の意味かと疑いました)の声にも頷くばかりです。ブログはアクセスは多いと思いますが、コメントがまばらで、閑散とした印象。写真次第で破壊力が数段あがりますし、こんなものかもしれません(順位戦中継よりは活況だしね~♪)。実は竜王戦の新実況をまともに見るのは今回が初めて、これからどう変わっていくのか注目したいと思います。
73手目▲7五歩の「さすが」が戸辺三段に対するものとするなら、控え室でいい所を見せて周囲に力を認めさせる、といった、かつて河口俊彦が書いたような雰囲気がまだあるのでしょうか。それは良いとして、控え室の評価の外れ具合(よくあること)が、一部では笑いものにされていました。指し手予想が、仲間内の棋士以外の、ネット上のファンの評価にもさらされるということで、プロ棋士にとっては辛い時代だなあと思いました。控え室で発言すると、読者に存在をアピールできるけれど、あまり変なことをいうと株を下げるわけです。難しい、まだ分らないと言っているだけではつまらないということで、リップサービスが多分に含まれていますから、そのあたりは割り引いて見る方が無難でしょう。元々、“控え室の予想が当たりだしたら、終局間近(控え室の予想はあたらなくて当たり前)”で、“対局者が最も深く読んで/見えている”競技ですしね。