「ぼくら党」のブログ

我が旗を掲げながら進む-少数精鋭「ぼくら党」の公式ブログ 社会について考えてます。コメントいただければ幸いです。

造反組の復党と武部氏派閥復帰

2006-09-29 23:51:39 | 自民党・公明党
■郵政民営化法案に反対して、自民党追放された無所属議員が結束して安倍氏に投票したようだ。― 12人は首相指名に先立つこの日昼、衆院議員会館の一室に集まり、「一致して安倍さんに投票しよう」と確認した。― とはあるが、あまりにも情けない対応である。

■郵政民営化という一つの問題の相違から、自民党を追放された彼たちは、先の衆議院選挙で刺客を擁立されて議員生命すらも奪われそうになった。その中にあって彼らの主義主張を貫く姿に感化されて投票した人々も、少なからずいたのではないだろうか。その人々は、今のこの姿をどのように見ているのだろう。

■彼らは単に郵政に絡む利権から「反対」を表明しただけのようだ。自らの保身が行動の動機であるのだから、その時々の権力に擦り寄るだけの話だろう。それを見抜けずに投票した有権者が愚か者であったということだろうか。

■ここで問題なのは、彼らを切り捨てた側の自民党が、御都合主義的に、彼らの復党を画策していることである。自民党総裁選時に語られた、安倍氏の― 「大切なことは(来夏の)参院選に勝つためということではなく、理想とする国をつくるために、多くの良質な人たちに一緒になって国造りに参加をしてもらわなければならない」― は、あまりにも白々しい発言だ。

また、小泉氏の ― 「それぞれ事情がある。その人の選挙区事情、そして個人の考え方。郵政民営化だけが政治じゃない」と記者団に語り、反対組の復党に一定の理解を示した。― は、彼らに刺客を送り込んだ人物とは思えないほどの(いつもながら)無責任な発言である。(彼に投票した人はこれから一体何を信じればいいのだろうか)。

■彼らは郵政民営化に反対した事だけではなく、古い既得権力を擁護する勢力(抵抗勢力)として、切り捨てられたのであって、その勢力の復党を許すという事は自民党の主張する理論から考えても、既得権擁護政党に逆戻りすることを意味する。(造反組の復党は、新しい自民党などどこにも存在していなかったことを示している。)

■この郵政造反組の復党は、安倍政権の致命傷になる可能性もある。世論調査では賛否は拮抗しているようだが、いざ復党させれば、世論が大きく変わる可能性もあり、また野党に古い自民党の復活と批判する材料を与えることになる。

■もう一つ古い自民党を象徴するのは、武部氏の派閥復帰ではないだろうか。派閥解体を公言しながら、新派閥旗揚げなどの画策を経て、結局は古巣である山崎派に復帰した。この姿を見ていると、舌が何枚あっても足りのではないかとこちらが心配してしまうほどだ。

■― 新人議員には派閥に入らないよう指導していた。このため新人議員からは、武部氏の行動に失望の声も出ている。― とあるが、こうなることも見抜けないようでは、政治家失格ではないだろうか。政治家たるもの最低でも「嘘吐き」くらいは見抜ける力を持つべきである。



--------------------------------------------------------------------------
                ★よろしければ、クリックお願いします。★ 
              ブログランキング・にほんブログ村へ  



―以下参考記事―
http://www.asahi.com/politics/update/0904/005.html
郵政民営化「反対組」復党に前向き 安倍官房長官
2006年09月04日19時19分 
安倍官房長官は4日の自民党九州ブロック大会で、郵政民営化問題で離党した「反対組」について「長年自民党で一生懸命汗を流した人がいる。同じ方向を向いているのであれば、我々もしっかりと協力していく道も当然考えるべきだ」と語り、復党に前向きな考えを示した。ただ、復党時期には触れなかった。麻生外相も「離党に追い込んだのはやりすぎだった」と語り、谷垣財務相も同調した。  

安倍氏は「大切なことは(来夏の)参院選に勝つためということではなく、理想とする国をつくるために、多くの良質な人たちに一緒になって国造りに参加をしてもらわなければならない」と強調した。  これに関連して小泉首相は同日、「それぞれ事情がある。その人の選挙区事情、そして個人の考え方。郵政民営化だけが政治じゃない」と記者団に語り、反対組の復党に一定の理解を示した。


http://www.asahi.com/politics/update/0927/005.html

首相指名、郵政反対組も「雪崩」 無所属勢、事前に確認
2006年09月27日03時00分 昨年の郵政政局で自民党離党を余儀なくされた「郵政反対組」の無所属衆院議員13人のうち、欠席した野呂田芳成氏を除く12人が、26日の首相指名で安倍氏に投票した。もともと安倍氏に近い野田聖子氏や古屋圭司氏をはじめ、ベテランの堀内光雄氏や保利耕輔氏らで、それぞれ自民党復党への期待をにじませた。  

12人は首相指名に先立つこの日昼、衆院議員会館の一室に集まり、「一致して安倍さんに投票しよう」と確認した。 平沼赳夫元経産相は衆院本会議後、安倍氏に投票した理由を「全く政治信条が変わらない」と記者団に説明した。さらに「いろいろ曲折があると思うが、正しい保守の政治を確立するため、話し合いが進んでいくのではないか」と述べ、首相指名をきっかけに復党に向けた折衝が進むことへの期待を隠さなかった。  

一方、同じ郵政反対組でも、国民新党と新党日本でつくる会派に所属する衆参両院議員10人のうち9人は、国民新党の綿貫民輔代表に投票した。だが、新党日本の荒井広幸幹事長は安倍氏に投票し、対応が乱れた。 http://news.goo.ne.jp/news/asahi/seiji/20060928/K2006092803430.html?C=S
「ただいま帰りました」 武部前幹事長、山崎派に復帰
2006年 9月28日 (木) 23:33
「ただいま帰りました」。自民党幹事長就任に伴い派閥を離れていた武部勤氏が28日、古巣の山崎派の総会に2年ぶりに出席した。会長の山崎拓前副総裁は「無事生還されたことを心から歓迎したい」と笑わせたほか、山崎氏の意に反して安倍首相を支持した甘利経産相についても「我々の代表選手として活躍を期待している」と歓迎。総裁選でささくれ立った派内の融和を演出した。 

派閥事務所に現れた武部氏は同僚議員と握手を繰り返し、「猪突猛進(ちょとつもうしん)で数々の迷惑をかけた。会長をはじめ皆さんと頑張りたい」と恥じらうような笑顔であいさつした。 武部氏は、総裁選で「非安倍」勢力の結集を目指した山崎氏を批判する一方、新人議員には派閥に入らないよう指導していた。このため新人議員からは、武部氏の行動に失望の声も出ている。


6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (のり)
2006-09-30 10:55:14
こんにちは。私は反対を一度でもした彼らを一応評価するのです。あの法案・選挙は無茶と思うので。

事実小さい報道ですが危惧しているようになりつつあります。{NZランドのように}けれども、自民党に帰るのはそんなに甘くないと思います。それに帰るならそれなりの修正法案?を取らないと彼ら自身が次の選挙で落選の可能性もあります。経験豊富な政治家{女性一人は首傾げますが…}が多いので小泉式の甘言に流れるかどうか微妙な所と思います。逆に考えればそれだけ支持率あっても選挙恐れていると言う事であり今までの政策の誤りを自ら認めていると私は思います。どちらにせよ次の選挙は大事になりますね。

私的には衆議員ですが武部氏のほうが落選してもらいたいものです(^ー^*)ゞ
返信する
造反造反って・・ (shiho)
2006-09-30 12:47:48
郵政って1つの法案でしかない。その1つをとって事を重大にした小泉先生はどうかと思う。

確かに自民党に復党って情けないって思うかもしれないけどだって与党じゃなきゃ仕事できないもん。

野党の議員が選挙区の国会議員だったらその地域はどんどん錆びれて行くばかり。

鈴木宗雄先生を皆は悪徳政治家のように言うけど地元じゃ結構人気あるの解る気がする。

大体国のこと出来る議員って地元も大事にするもんだ。

こんな風に政治に興味持ってる人は本当に少ない。特に若い人は地元の政治家の名前さえ知らない。

政治家ばかり問題にしないで選挙民の意識をもっと向上させることが先かもね。
返信する
のりさんコメントありがとうございます。 (管理人)
2006-10-01 18:33:14
>自民党に帰るのはそんなに甘くないと思います。それに帰るならそれなりの修正法案?を取らないと彼ら自身が次の選挙で落選の可能性もあります。



第三者の観点から見ればそうなると思います。しかし、選挙区によっては、政策よりもより実質的な利益を優先する傾向、(行政とのパイプ役としての役割を優先する傾向)があるのではないでしょうか。とにかく飯を食わせろ的に、如何なる唾棄すべき離合集散があろうとも一部の選挙民は容認するかもしれません。

(どっちに転ぶか、はっきり言えば分かりませんが)



>逆に考えればそれだけ支持率あっても選挙恐れていると言う事であり今までの政策の誤りを自ら認めていると私は思います。



その通りで、現自民党の行動は、政策の誤りを認めているに等しいのであって、自己矛盾もはなはだしいのですが、有権者がそれを必ず否とするとも限らないところがもどかしいですね。



>どちらにせよ次の選挙は大事になりますね。

私的には衆議員ですが武部氏のほうが落選してもらいたいものです(^ー^*)ゞ



まったくその通りです(笑)
返信する
shihoさん、コメントありがとうございます。 (管理人)
2006-10-01 18:43:16
>郵政って1つの法案でしかない。その1つをとって事を重大にした小泉先生はどうかと思う。

確かに自民党に復党って情けないって思うかもしれないけどだって与党じゃなきゃ仕事できないもん。



追放組が自民党復党を志向するのは当然として、それを許そうとしている自民党が一番情けない存在でしょう。



shihoさんのおっしゃられているような有り方を、小泉自民党は「古い自民党」といって否定したのだから、本来、(郵政民営化反対=古い体質を持った人々、としてのレッテルも貼ったのだから)復党など有り得ない話であり、彼らの語った「新しい自民党」に期待を寄せた人々は騙されたも同然であると思います。



返信する
Unknown (のり)
2006-10-01 23:15:55
そうですね。どちらに転ぶか分りませんが一歩間違えると彼ら自身の政治人生に汚名を着けてしまうと思うのです。私は彼らをある面良い様に言うと今では珍しい侍イコール武士と思っていますので下手糞なやり方をして欲しくないし落選された議員の方々も情けない事をあまり言って欲しくないのです(^ー^*)ゞ

鈴木宗男氏は情けない事は言っていなかったと私は記憶しています。最後まで地元の人を?信用していました。選挙民がどう判断するかですが浮世に流れる人は選挙に行かない事これも又事実なんですよねヽ(^ー^)
返信する
のりさんコメントありがとうございます。 (管理人)
2006-10-04 22:54:16
>選挙民がどう判断するかですが浮世に流れる人は選挙に行かない事これも又事実なんですよねヽ(^ー^)



あまり考えていない人が選挙に行くと大変な事になる事もあり、難しいですね。
返信する