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書き逃げアンドロイド。

副交感神経が優位になるような写真が好き。

○盲目の構造。

2019年02月08日 12時29分02秒 | 意識論関連
最高裁判所の建物ってキリスト教の教会に似ているなって思ったのさ

どちらも合理的根拠がないことを正当化するために 非日常的な空間をこさえて尊大風味な演出をしてヒトの脳を思考停止に陥れるための舞台演出装置が必要になる

「神に祈ってさえおきゃ全ては解決」的に「罰さえ与えりゃ全ては解決」だってことにしておくためには 過剰なまでの演出によって大衆の思考を停止させておかにゃならんわけだ

大衆の多く ヒトという種の生物の多くは 平和な日常に「慣れて」しまって普通であることの大切さを簡単に忘れてしまう

道端に咲く小さな名も知らぬ花が咲いていることの素晴らしさを忘れ

平和であるという普通で平凡であることの尊大さを忘れてしまい

裁判所だの教会といった人工的演出に脳を酔わされることだけでしか感情が動かなくなる

それは 脳の常習性が作り出される「学習」能力によって 目の前の平穏の尊さを「感じ」なくなるからである



ヒトの多くは 無意識にも「自分は神的なものによって作り出された偉大な存在か何か」だと勝手に勘違いしているため 自分が「感じ」ないものには意味がないと錯覚するようになる

自己の脳に先天的に組み込まれた感覚的感情を絶対的な価値観であると妄想しているのである

それこそが世界の全てだと勘違いしているのである

だから「司法による刑罰判決さえ下されれば全ては解決した」と思考停止し

実質的には犯罪の再発防止に対する合理的且つ有効な対策が社会制度として存在していないという現実すらも見失う



脳の視覚野を脳梗塞などで損傷した患者の中には 半側無視という症状が現れることがある

視界の片側が見えていないことを認識できず あたかも全ての視界が見えているかのような錯覚を生じているために 目の前の食事を半分だけ食べると「全て食べ終わった」と勘違いするようになることがある

「見えていないことを認識出来ない」のはなぜか

それは「自分は全ては見えているはずだ」という思い込み 正常性バイアスによって作り出されるのである

正常性バイアスというのは 振り込め詐欺に騙される場合にも働く脳の先天的習性であり ヒトの脳に普遍的に見られる一種の欠陥である

振り込め詐欺に騙される被害者の大半は 「自分だけは絶対に騙されない」という論理的根拠のない確信があると言われる

「自分は もしかしたら見えるはずのものが見えていないのではないか」と思い始めると 気分的に不安に陥るため この不安を解消する形で「いや 自分は全て見えているんだ」という決めてしまうことで 見えていないものの存在を「無かったこと」にしてしまうのである

「自分の気分が良くなること」=「絶対的に正しいこと」という方程式は 自己の存在の全てを自己自身で全て把握できているという全能感覚に基づく身勝手な思い込みである

主観的に気分が良いことと 論理客観的真理は同じではない

その区別が出来ないから 「自分は全て見えているはずだ」という慢心に陥るのである



自己の脳の構造は 自己で選択したものではない

脳の構造を決定している遺伝子は自分では選択していないからだ

自分の脳の構造というのは 祖先(ヒトとは限らない)がどのような行動を採ることで結果的に生存に至ったのかすら もはや闇の中であり 如何に無責任で乱暴な行動によって生存に至ったのかはもはや検証のしようがないのである

誰彼構わずヤリまくることが結果的に「遺伝子を残す」ことに至った可能性は充分にあるが それは「結果」的なものであって 「結果」に過ぎない先天的習性を合理的「目的」行動選択だと言い張るのは 科学を逸脱した宗教的妄想に過ぎない

ボノボが興奮して誰彼構わずケツを振ることで感情的に満足し 暴力性を抑えることが出来るからといっても ボノボ自身が「自分の暴力性を抑えるために選択した」行動ではなく たまたま暴力性を抑える行動に結び付く習性を持ったことが生存にとって有利に働いただけに過ぎず 先天的習性が偶発的に生存や種の保存にとって有利に働いたとしても その生物種が意識的に合理性に基づいて目的行動選択したことの証明には一切ならないのである

先天的本能習性によって促される行動が特定の結果において有効だからといっても 先天的本能習性の全てが常にあらゆる正しい行動に導いてくれる論理客観的保証など何もないのである

それは認識の段階から言えることであり ヒトの脳には先天的盲目性があるために意味のない因習や論理的根拠のないオカルト観念を信じ込んで疑わなくなることで

ヒトは様々な「暴走」を引き起こすのである



ヒトの身体が どんなに生存にとって有利なメカニズムを持っているとしても その全てが常に生存にとって有利であることの論理的証明にはならない

実際塩分や脂質や糖を過剰摂取してしまう先天的習性故に 多くのヒトは生活習慣病に陥るのであって 特定の効用だけをどんなに大量に抽出してきても 先天的性質の全てが常に絶対に正しい結果をもたらす論証には全くならないのである

だから「白いスワン(カール:ライムンド:ポパー)」の例えというのは 科学的に非常に重要なのである



Ende;

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