事故原発の周辺のサルの染色体の転座が年月経過によって減っているという分析があるのだが
単純に染色体転座の大きなサルが癌を発症し死滅しているだけで 実際には生き残った個体だけを抽出的に検証しても自然治癒力であることの論証にはならない
◇
Eスポーツが一般スポーツと同様にオキシトシンの分泌を促進し 「良い影響があるのではないか」という予測がされているが
オキシトシンは集団内部における絆や仲間意識を生み出すのと同時に 集団に属さない者に対する差別排除の意識も生み出すものであり 決して「良い影響」しか及ぼさないことの論証にはならない
イジメやヘイトスピーチや暴走行為をしている集団においても Eスポーツ同様にオキシトシンの分泌があるはずであり
キズナとイジメは表裏一体である
イジメや差別による仲間意識による快楽満足の代替として Eスポーツなどの対戦ゲームが先天的な統率協調性本能を満足させられる可能性は有り得るかもしれない
哺乳類や鳥類では 親子の識別が子供の生存にとって非常に重要な役割を持っており ペンギンなどでは他の子供を殺害するなどの暴力的差別も見られ 集団を形成することによるメリットと同時に デメリットもあり 過酷な生存競争の結果として差別意識の強い個体種への淘汰によって差別暴力性が「進化」したとも言えるのである
ヒトがヒトにまで進化したのはせいぜい数万年であり ヒトにまで進化する以前の期間の方が圧倒的に長いのであって ヒトの先天的本能習性の全てが「人間」としての社会性にとって都合よく組み込まれている保証は何もない
司法制度が「罰で解決」という合理性のない結論しか出さないことに対しても ヒトの大半は何の疑問も持たずに国家権力に迎合し 鵜呑みにするという頭の悪さを発揮しているのである
しかも遺伝的進化の全てが常に都合よく正しい結果しかもたらさないものであるという非論理的な妄想錯覚にも誰も異議を唱えることもなく 優生学に対する論理反証すら「理解」しないという頭の悪さも発揮しているのである
Eスポーツなどの遊戯は危険な祭事同様に暴力性のはけ口として 実際に暴力的行動を抑制する効果は 暴力的なゲームの新作が発売されると暴力事件が減ることが統計的に見られることからも期待できる可能性はある
その意味においては対戦Eスポーツが持つ社会的「効能」の可能性はあるが あくまで「他者との競争による優劣」への執着に過ぎず 一般スポーツ同様に人間性としての自律的な社会的責任判断選択能力の醸成には構造的に寄与しない
予め立てた仮説に都合の良い結果だけを抽出し
都合の良い解釈ばかりをするのは客観性を欠いており
ウケ狙いの大衆迎合に過ぎず科学とは言えない
科学というものは純粋に客観的事実や真実を見極めるものであって
個人的業績などの利益を追求してはならない
「遺伝子の変異は自然となくなる」だとか
「ウイルスは必ず弱毒化する」といった論理的根拠のないデマをまことしやかに流布するのは犯罪に匹敵する行為であり 厳に慎むべきである
Ende;