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環境資源

2021年12月07日 15時57分47秒 | 意識論関連

変異は常にランダムであるため 弱毒変異自体は起きてもおかしくはないのだが 弱毒株が拡がるプロセスは誰も予見できていなかった

「宿主が死なない程度に感染状態を維持継続できる程度の弱毒株に感染して独自の進化プロセスを踏む」などという予測を立てていたとしても あまりに偶発性が高すぎて「一体それはいつ起こるのか」「本当に起こるのか」の確証が全くなく 予測としてすら価値がなかった

「宿主が死なない程度に感染状態を維持継続できた」という 宿主にとってもウイルスにとっても極限での拮抗状態が維持されるケースが出るためには 「宿主ごと死滅した株」と「免疫によってウイルスが排除された」ことの間の極めて稀なケースであり 膨大な「宿主ごと死滅した」犠牲の上に偶発的に生じたものである

ウイルスを完全に排除し切れない程度に免疫力が低下していた感染者に 感染者を殺さない程度に長期間体内に居座り続けたことによって免疫力をスルーできる能力を獲得した結果が感染力の高さにつながったと考えられ

免疫力が低下しているのに宿主を殺さない程度の毒性しか持っていなかった偶然が重ならないとオミクロン株の発生は起きなかったと言える

アルファ株 ベータ株 ガンマ株 デルタ株 ミュー株などの変異プロセスとは全く別の系統からオミクロン株は生じているのであって 「ウイルスが困るから環境に適応した変異がどんどん起きる」などという非科学的プロセスは存在していなかったのである

たった一つの変異例が 他の株種と置き換わったのであって こうしたプロセスは誰にも予測できないし 予測していたとしても偶発性が高すぎて「いつ起こるのか」「本当に起きるのか」が全く予見できず 何も期待できないのである

「一般的にウイルスは弱毒化傾向がある」とは言われているが 本当に弱毒化が起きるのかは何の確証もない「傾向性」の範疇であって 「概ね弱毒化する」という話を「必ず弱毒化する」とすりかえ断言している時点で到底科学的とは言えず 危機管理の観点からも無責任と言わざるを得ない

ワクチン接種が進む中で 軽症や無症状が増えることで 市中感染が拡がって基礎疾患のある人や高齢者が感染して重症化が増える可能性が指摘されており たとえ弱毒株だとしても市中感染が拡がれば人によっては重症死亡者数の増加につながる危険性もある

オミクロン株が弱毒性を持っているとしても 万人が軽症や無症状で済む保証はまだないし ヒトとの共生可能な季節性の鼻風邪ウイルスにまで「進化」するためには新型コロナウイルス特有の変異率の高さが解消される必要がある

さもないと また厄介な変異を引き起こしかねないからだ

一体どのように「厄介」なのかは 相手がランダム(カオス)である以上 誰にも予測は出来ない

もしオミクロン株が充分な弱毒性を持っているとしたら 既存の季節性鼻風邪コロナウイルスが持つ変異修復能力をゲノム編集で持たせて意図的に感染拡大をさせるという乱暴な方法論もあるかも知れない

ただ どうやって安全性を確保しながら臨床試験を行えば良いのかはわからないが

 

地球上で異常繁殖してしまったヒトというのは ウイルスにとっては格好の「環境資源」であり これからもウイルスの脅威は何度でも起きうる可能性が高いので あらゆる対抗手段を考えておく必要はあるだろう

 

 

 

 

Ende;


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