踏み間違い事故を起こした後期高齢者を何年拘置所に監禁しても 踏み間違い事故の原因究明にも再発防止にもつながることはない
罰という「見せしめ」で恐怖を煽っても そもそも誰も望んで「間違えて」いるわけではないからだ
だが 自分の運転技能が低下していることを認めず 「俺は絶対に踏み間違えてなどいない」などと言い張る傲慢さを発揮する原因を究明し 「どのような人物が事故を引き起こしやすいのか」を統計的に割り出すことは不可能ではなく
統計的に事故を起こしやすい個人が特定できれば免許返納を強く推奨したり 最悪剥奪や 自動ブレーキ搭載車への補助金の基準にもなり得るだろう
そもそも死亡事故というのは後期高齢者だけのものではなく むしろ若年層の方が圧倒的に多いのである
列車の場合はATS(自動列車停止装置)という「ポカよけ」システムが普及しているが これを自動車に応用してはいけない理由はない
運転の状況 具体的にはアクセルの開度 ブレーキの強度 ハンドル操作などをGPSデータと紐付け ログに取っておけば 悪質な運転をする運転者には現行犯でなくとも免許取り消しなどの「処分」をしても良いはずである
安全運転を心がけているドライバーであっても陥りやすいミスを検出できる可能性もあり 危険な箇所ではカーナビから危険情報を報知し 事前に危険回避を促すことも可能であろう
それこそGPS情報から制限速度を超えないシステムを組み込めば 重大事故は大幅に減ることは間違いないだろう
「いつどこに移動したのか」といった個人のプライバシーは守りつつも ビッグデータを集めて安全性を高めることの重要性は無視できないはずである
このハイテクの世の中でも 旅客機が空港内で迷子になることすらあるという
そういうバカみたいなミスは徹底してポカよけすべきである
高速道路の逆走においても 現在は道路情報表示で「お知らせ」するしかしていないが もっと積極的に走行中の車輛に危険情報を報知するようにもできるはずである
交通死亡事故は近年激減してはいるものの 撲滅には至っておらず 毎年松永莉子パパのような地獄を味わっている被害者や遺族は毎年増えているのである
「AIを用いた自動運転さえ用いれば事故がなくなる」という簡単なものではないことは既に別の記事で述べた
完全自動化すれば事故が激減することは確かだろうが 結局は「ヒト」が間違いや失敗を減らす努力は怠ってはならない
「安全」というのはCOVID-19対策だけのものではない
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