「従来、学校は苦労を美徳とし、我慢を強いて、100点を目指して足りないところを埋めるために頑張らせるところがあるけれど、目が見えにくかったら眼鏡を掛けるように、できないことがあるなら、どうすれば困らないようにできるかを考えることが合理的配慮だ」と藤井先生は言います。
↗出典:「特別支援と通常学級の子は違う」を取り払う、インクルーシブ教育の本質 -東洋経済
⇨苦労を美徳とし 我慢を強いて 文部省の基準で決めつけた能力や評価基準に則った「教育」に適した子供が本当に知能的であることの論拠は何もない
そもそも教えた内容を 教えたままに鵜呑みにし 自律的には真偽かどうかを判定しないのでは到底人間としての知能としては働かないのである
「苦労を美徳 我慢を強いる」という因習体質もまた 「そう教わること そう教えること」を全く無批判に鵜呑みにする頭の悪さもまた「人間としての知能」が働いていない証拠である
ヒトという種の生物は 先天的には親大人を盲目的に信頼し 教えられたことを無批判に鵜呑みにする習性があり これは幼児期には生存に関わる本能的「習性」ではあるものの あくまで「結果」であって「目的」ではなく 決して万能ではない
「目的」意識に基づいた主体的行動選択をする上においては 教えられた内容に対しても真偽を検証判断する必要性があり そのためには先天的な盲目性や服従性に抗う必要性もある
頭の悪い教師や大人は 自分が強要された教育方法こそが「正しい」と行動学習的(刷り込み学習的)に「学習」してしまうために 生徒や子供達に苦労を美徳とし我慢を強いるようになってしまう頭の悪さを存分に発揮してしまうのである
宮台真司が生徒に対して「自分の頭で考えるのは10年早い 丸暗記しろ」などと言い出したのも 宮台当人が「自分はそう教えられた」と公然と自慢げに述べている
こうした因習の連鎖はヒトという種の生物に普遍的に見られる先天的習性であり 自分が強いられた我慢や苦労を事後正当化する形(認知的不協和を解消する形)で何が何でも「正しい」と盲目的に連鎖するようになる習性が普遍的に存在しているのである
イマヌエル:カントの「純粋理性批判」における 論理的根拠の全くない実証不能の謎の「叡智界」について 100年以上も誰も批判してこなかったのも 教えられた内容を盲目的に鵜呑みにするヒトの先天的な認知上の重大な欠陥に起因するものである
こうした先天的な認知上の重大な欠陥というものは 決して都合よく進化によって解消するようなものでは決してなく むしろ盲目的に権威の命令に服従するヒトの多数による統率協調的行動習性を持った個体への収斂進化を促してしまうものでもある
つまり ナチス政権下においてはナチスに同調迎合忖度服従し プーチン政権下でも 日本大学田中英寿理事体制でも 東京電力福島第一原子力発電所においても 組織を構成する大多数のヒト(個人)は「組織の利益を優先し 個人が自律的な社会的責任を負わなかった」が故に組織腐敗や組織の暴走に歯止めが効かなくなったのである
赤字で引用したのは畑村洋太郎による「国会原発事故調査委員会報告書」における「原発事故の最も根源的原因」として書かれていたものを引用したものである
クイズ芸人のカズレーザーは 安易に「ヒトは歴史からは学べない」と断言したが 「なぜ学ぶことができなかったのか」を論理客観的に理解認識し 合理性のある具体的対策を施せば歴史から「過ち」を学ぶことは不可能ではない
それこそが本当の「人間としての本質的な知能」なのであり クイズの正解率や学力偏差値は相関がなく 無関係である
自分の頭で真偽を判定できないのであれば 如何なる基準も全く「人間としての本質的な知能」としては機能することはなく あらゆる「人災」も再発防止の具体的対策も放置されることになるのである
それで迷惑を被るのは全人類共通であり 個人的利益は無関係である
Ende;