イジメを行う人の心理というものは、基本的には本質的な意識が欠落しているからであると言える。だからこそ「悪いと知って。」いながら漫然と無意識に行ってしまうのである。
個人を攻撃している時、多数という権威性に逆らうことによって、攻撃の矛先が自分に向かうことを恐れ。またさらに、攻撃に参加しないことによる集団からの遊離を恐れて、強迫観念的にイジメに参加することに陥る。
ヒトという種の生物は、生物学的な社会形成習性を持っているために。どうしても多数というものへの批判精神を失う傾向、すなはち迎合性を持っている。大脳辺縁系は、その習性を促すように気分を生ずるように出来ている。集団の行っていることは気分的には「安心。」なのである。
ヒトは気分的に「安心。」であることを求める。だが、一方では本質的な意識の働きによって、安心とは異なる理性的な判断との間に心理的な「葛藤。」を生ずることがある。
所謂「天使と悪魔。」である。悪魔とは何か、それは動物的な行動を促す「気分。」であり情動であり、大脳辺縁系の促す機械的な反射である。この反射が活発な年齢の人間の殺人を犯す率が高いことは長谷川真理子の提唱する「ユニバーサルカーブ。」によって証明されている。
その場の気分に左右されずに、自律的に行動判断を行うのが大脳新皮質の前頭連合野の機能である本質的な意識である。一般に「何々意識。」というと、ほとんど全てが無意識的な傾向を論じたものばかりで、その無意識や気分を制御するのが本質的意識、有意識とも呼べるものである。
イジメというものも、観念的な「威厳。」を持った大人が見ている場所では行われない。これはいわば服従対象が威厳のある大人によって担保されているからであり。それが存在しない場所においてイジメは残虐性を発揮する。
生物学的な社会形成習性においては、イヌなどの場合に見られるように、集団の「ボス。」だけは特異に服従対象の喪失を招くため、結果的に精神的不安に陥るために、暴力性や交尾を行うことになるのである。つまり、意識の十分に働かない集団内部においては暴力的な個体に対しての抑制が働かないために、生物習性に従って無意識的に統率が生じるが。その統率の目的自体が存在しないために無意味な残虐行為への暴走が生ずるのである。
野犬の群れがどんなに高度な狩りを行っても、それはエサにありつくための環境依存的な限定的能力でしかない。実際、それ以上の能力は一切発達することはない。
しつけを間違えた小型犬が、飼い主の手を噛むことがある。これは小型犬が服従対象として飼い主を認識できないことによる、結果的な習性である。暴力性を発揮する個体というのは、簡単にいえばイヌでもヒトでも服従によって安心できれば暴力性を発揮しなくなるのである。暴力性というものは、社会形成習性の純粋な結果であるとも言える。
暴力団などの、いわゆるバカの集団においても、いや、むしろバカの集団であるほど異常なまでの統率がとれるのは。それが意識的な目的行動ではなく、単なる生物的な習性、傾向性によって無意識に行われるからなのである。ごく稀に、統率者に自律のある場合には、社会主義国家であっても権力の暴走は生じない。だが、これは統率者個人の人格性だけに依存する結果論であり、ほとんどの場合は権力の暴走を招くのである。イジメとは、小さな集団内部で生ずる権力の暴走である。特定の「ボス。」の促す暴力性に対して、多くの服従者は無批判に迎合、服従する。特に子供の場合は自律判断が未熟であるため、暴力性に歯止めがかからないのである。
//------------------------------------------------------------
ゴリラのボスにみられる「シルバーバック。」というのは、いわば「白髪。」であり、老化現象が進んだものであると考えられる。これもまた、集団のボスというものが心理的に不安であるための結果であるとも考えられるのである。
鯨類による集団自殺、「ストランディング。」というものも、社会形成習性の違いによって件数に違いがあるのだという。どちらかというと集団に固執しない種の鯨類はストランディングの確率が低いという。その具体的メカニズムに関しては明確なことは言えないが、何らかの関係性がありそうなのは確かである。
ヒトも、かつて民主主義が発達する以前は、宗教的に権威に服従する暴力の支配する時代があった。それは現在でも、イデオロギーの種類に関わらず、為政者によっては民主主義においても戦争が正当化されるように、本質的意識による選択は困難なものである。
より多数の民衆が本質的意識を持たなければ、民主主義による多数決は全く意味を為さない。そこにいるのは意思を持った市民ではなく、単なる権威に迎合的な動物としての「ヒト。」でしかないからだ。単なる動物に何を言っても無駄である。従って、本論は理解不可能な人間が多数を占める場合、糞の役にも立たないものでもある。
豚の耳に小判。何かごちゃまぜになっちゃっているけど、そんな感じ。でわまた。
最新の画像[もっと見る]
-
原因不明の単独死亡事故の可能性 7ヶ月前
-
汚いセキュリティー 9ヶ月前
-
いいなぁ 9ヶ月前
-
いいなぁ 9ヶ月前
-
ボディプロテクター 10ヶ月前
-
てとらぽっど 11ヶ月前
-
てとらぽっど 11ヶ月前
-
てとらぽっど 11ヶ月前
-
てとらぽっど 11ヶ月前
-
スプラインの使い方がチンプンカンプン 11ヶ月前