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風のいろ・・・

どんな色?

小説 「羊の群」

2016年04月01日 | 小説

☆小説 「羊の群」  







※表紙:画像おかりしましたm(__)m







「人は恋に恋し、虚しい芝居を繰り返すだけさ。
強欲の人間に自分よりいとおしいものがあるものか。恋など自己満足の押し売りさ。偽善にすぎない」



「可哀想なお兄さん。
人が人を愛するということは本当に素晴らしいことよ。誰も愛せないお兄さんには所詮わかりっこないわ」





・・・・・





「愛が、相手の過ちを許し何の報いも求めないで与え続けることができるというなら、俺は信じるよ。
だがそれが本当に可能ならな」





「人間はそりゃ失敗もするけど、人を好きになるときはそうやって頭で計算し理屈でするものではないわ。
考えるのではなく心で感じるものよ。だから自然と相手にも優しくなれる。
残念なことに、この家には全く存在しないものだわ」





・・・・・・・・・・・・・




「俺は当てにもならない人間を信じたりしない。ましてや移り変わりやすい心などにすがるのはごめんだ。
人間なんて、自分以外誰も愛せやしないさ。自分の感情でさえ支配できやしないんだからな。
いつか必ず自分が、愚かなピエロであることに気付く時がくる」












※近所のモクレン♪







☆小説の一部をご紹介させていただきましたm(__)m















自由になりなよ・・・・

2016年03月21日 | 小説

小説 「魂の色」










※「魂の色」表紙










「そこから抜け出したいんだったら本気出せよ。
じゃなかったら囚人のままだ。
もっと自由になりなよ・・・」



・・・・・・・




「いつの間にか、そんなこと忘れていたのね。
楽しい心なんて少しずつ無くなって、その代わりに常識と呼ばれるものが心を縛り、形式を重んじ、誰かの作った幸せの形に完全に捕らわれて、安心したが故に何も考えなくなっていったわ。
幸せを求めていながら、心が幸せかどうかは関係ないのよ。
興奮か快楽で紛らわせていれば十分。
依存に慣れてしまって自分で責任を取らない道を選ぶのよ。
稚拙な生き方ね。
心が死んで当たり前よ」





・・・・・・・





「小さいころから良い子でいたかった。
親からも学校からの先生からも褒められたかったし、認めてもらいたかった。

そのためだけに勉強し頑張って努力もした。
性格が呑気だったから激しい欲はなかったけど、そんなの全部嘘だった。
そもそも良い子なんて誰が決めるの?良い子という定義は何?
そんなの有るわけがないのよ。
良い子を目指せば目指すほど、自分にも他人にも嘘を吐くほかなくなる。
良い子は人には親切でなくてはならない。
憎んではならない。
礼儀を守って、常識を守って、しきたりを守って、立派な人間にならなくてはいけないのよ。
他人の目を気にして、いつも体面が大切で、他者からの評判が人生の全てになっていくの。
他人に決めてもらうのよ。
だから幸せの形を手にしなくてはいけないのよ。
その形は絶対壊してはいけないもの」




・・・・・・・



「心を取り戻すって色々なものを抱えて生きることなのね。
自分の裡にある醜い感情や後悔や罪悪感や、それに反応する悲しみや怒りも引き受けて離さないことが大切だったのにね。
それらを切り捨てると軽くなるのではなく、人は鈍くなる。自分の痛みも他人の痛みも。
でもわかって良かった。
だってこの重みが、心があるという実感だもの。
まだこの状態を始めたばかりだから楽しいとは言えないけど、私だけが理解して決められる幸せよ。
間違いなくこれは私のもの。
もう簡単には捨てたりしない。
そして二度と自分に油断しないわ」












※「魂の色」裏表紙











☆とまってしまった何かが動き出す・・・

その時からでも始められる・・・



「自由」ってなんだろう???



選択したことへの自己責任を考えること?

ひとつひとつ、きちんと向き合うことで抱えることを自分で考えていくことなのかな?

大きな課題かもしれないけど・・・

喜びとなるのかもしれない♪



きっと!




この小説と出会えたことを神様に感謝します。








長々と読んでくださりお付き合いくださってありがとうございますm(__)m











本音を暴けだせる相手?・・・

2016年03月09日 | 小説

☆小説「魂の色」















・・・急に冒険したくなった。
誰かと話したら何かが見えるようになるのだろうか。
つまらない自分が壊せるのか。
他人と関わらず、自分の心など探れるはずもないのだ。
果たしてこの青年は自分が本音を暴けだしたいと願う人間なのか。
それ以上に本音が何かをしってみたい。
・・・

















・・・
自分に正直な奴は他人に何かを知ってもらう必要なんかないはずだよ。
理解されたいとか、したいとか、そればっかに気を取られていて自分の心に何もない連中ばかり。
俺、そういうのつまんないんだ。

・・・





・・・
自分を知ってもらおうとしなかったのは、自分がないからよ。
強いからではないわ。
・・・




















☆「魂の色」より、一部抜粋させていただきましたm(__)m

















誠実な言葉・・・

2016年03月07日 | 小説

☆小説「魂の色」








「ありがとう。正直に話してくれて。人は話の深刻さで心を惹かれるのではないと思うの。真摯な誠実な言葉に感動するんだと思う。だってそれって本当に強い人間にしかできないでしょう?強いと言うのは単純に我慢強いとか、痛みに鈍く、保気らんかとしているというのじゃなく、傷付いても笑えて、苦しくてもそれを理解し、追い込まれても冷静で、今あることを、受け入れ、引き受けられる人を強いと思う。そういう人はむしろ繊細で元来は弱い自分を知っている人よ。臆病で注意深く慎重な人。想像力が豊かでないと成り得ないわ。・・・」










※「魂の色」









「・・・漢字は言葉の意味を深く豊かにする。その点で日本文学の言葉の表現の奥ゆかしさに感動した。歴史や経済、哲学に興味をそそられたのも同じ理由からだ。過去の人間が何を思い目指して社会や国を組み立て運営したか、その過程の中で犯す過ちと抱いた理念や理想の形が何だったのかを考え想像することが楽しい。その人間社会で国を建て栄させるための手段と方法が言葉と通貨だ。即ち言葉と通貨はコミニュケーションに欠かさない大事なツール、必須のアイテムだ。しかし哲学はその理想的理論と現実との矛盾に答えが出せないでいる。それが顕著になるのは戦争であり、人間の業だ。戦争は言葉と通貨という伝達方法では止められなかった。これは理屈に合わないし非合理的だ。それなのに人は争うことに快感がある。興奮とでも言おうか。歴史はそれを教えてくれる。
快楽主義とは自己の快楽を追及して苦難を避けることを善とし、人生の目的や道理とする主義だ。人類が快楽を善とするなら誰にも戦争は止められない。ラッセルの幸福論に、退屈の反対は快楽ではなく興奮だとある。人は興奮するためにどんな苦痛も喜んで受け入れると言う。それが究極の行き着く先なら、もはや人類に言葉は不要となってしまう。ヘブライ語では言葉は神であり、意味であり、背景だと表現する。そういう観点からすると、言葉は伝達機能をはるかに超える魂の領域になる。・・・」














※「魂の色」











「魂の色」エルサ

2016年03月04日 | 小説


☆今日は今、読んでる小説を・・・



「魂の色」
という小説です・・・




人の人生は長いのに越したことはない。でも、短いからといって、価値が半減されるわけではないのだ。どの人生にも価値があり、意味があるに違いない・・・・



















☆与えられた時間・・・♪