風のいろ・・・

どんな色?

小説

2018年05月28日 | 小説

☆もうすぐ六月!

 

一日一日が早く感じながら過ごす日々・・・

 

だいぶ前に読んだ小説から~



 

・・・一人の人間を理解することなど軽々にできるはずがない。・・・

 

「情報の世紀」が本格化するのはこれからだ。

今後もメディアはより早く、より個人的に、より便利に、より安価にーという流れで変質していくだろう。

溢れるほど情報が、自分に合った心地よい世界へ誘い、社会は細分化を続ける。

結果、あらゆる業界が薄利を押し付けられ、まとまりのなさから多売の機会すら奪われれる。

だが、世の中が衰弱していく様を、ただ指くわえて見ているわけにはいかない。

思考を続ける人間には、真贋を見極める目が備わっている。

本物を、上質を選ぶ慧眼を身につけることが、情報の波にさらわれない唯一の対抗策だと小山内は信じる。

思考の源は言語だ。

言葉を探し、文化を育み続けることこそ、出版人の使命だ。・・・・

 

 

 

 

△単語:

ー真贋(しんがん)

 

本物と、偽物。また、本物か偽物かということ。「真贋を見分ける目」

 

 

ー慧眼(けいがん)

物事の本質を鋭く見抜く力。炯眼(けいがん)。

「慧眼の士」→慧眼(えげん)