紫苑の惑星

若柳菊のプチ日記や寿菊派若柳流からの日本舞踊公演会のお知らせなどを更新します。

【臥猫】

2004年11月15日 | 演目ガイドブック
【長唄 臥猫】

臥猫は、長唄三絃の名手「鳥羽屋三右衛門」が作曲した
“三鳥三獣の秘曲”のなかの一つと言われています。

〈あらすじ〉
第一景は屋根の上の物干場の場面です。
のどかな春の日に、牡猫と牝猫が日なたぼっこをしながら
居眠りをしています。辺りを飛び交う蝶に起され目を覚し、
お互いの存在に気付いた二匹の恋模様が描かれます。
蝶を追ったり戯れ遊ぶ姿をお染と久松の扮装(歌舞伎の
「お染の七役」から)で演じ、人間の男女の恋する気持ち
を猫らしい身のこなしで、ほのぼのと明るく表現します。

のびーっをしたり、柱をひっかいてみたり、これも振付けの
一部と思うと日本舞踊の楽しさが倍増します☆

『もつれて遊ぶ…』から猫の本性を見せて楽しく踊っている
うちに『立木にのぼる…』で屋根から転げ落ちてしまいます。

ここの転げる場面は博多座などで大道具の用意が出来るから
こその見せ場です!!

第二景は気分がガラリと変わり秋の場面で、ますます猫らしい、
どこかおどけたコミカルな振りになります。
猫のやわらかな動きからにじみ出る面白さと、何とも言えない
男女の微笑ましい情愛を、この舞台でお楽しみください。

博多座で初めて出される演目ですので、
是非みにきて下さいね

博多座公演チケットのお礼☆

2004年11月11日 | ハレルヤ!
おかげさまで
ホームページからご購入頂きました方
お二人様への「オリジナルおはじき」の
プレゼントが終了致しました☆
本当にありがとうございます

さて、平日の12時~17時半の公演という事もあり、
お仕事をお持ちの方には難しい日程ではござい
ますが、お祖父様お祖母様・お父様お母様への
プレゼントにというお申し出もございました。

並びの良いお席はどうぞお早めにご予約くださいね



【鞍馬山】

2004年11月06日 | 演目ガイドブック
【長唄 鞍馬山】(くらまやま)

最近では、舞踊会で演じられる事も少なくなりましたが、
もともと歌舞伎の顔見世狂言として「倡女誠長田忠孝」の
中の「宗清」を見せた後に上演されていました。

舞台は、『夫月も鞍馬の影うとく 木の葉おどしの…』の
唄い出しからも分かるように、木立に覆われ暗く木の葉が
風にざわめく鞍馬山の怪しい雰囲気を漂わせています。

花道から現れる牛若丸(のちの義経)は、父の敵である
平家に恨みを果たすため、この山深く寂しい鞍馬山の
多門天に、大願成就を祈りながら毎晩お参りをしてい
ました。
ある夜、疲れて岩にもたれうたた寝をしていた牛若丸は、
まだ母(常盤)のふところに抱かれていた幼子のときの
夢を見ます。
ここの部分は長唄を良く聞いている分りやすいですよ

伏見の里で宗清の情によって助けられ、出家のため
鞍馬山の東光坊に預けられていた事を思い出し、その
思い出がこの演目の趣向になっていますが、いまでは
大部分が省略され、天狗と牛若丸の立ち回りが見せ場
となっています。

夢に見た母との別れと現在の境遇、そして平家(父の仇)
に一太刀報い、源氏の再興を祈願する、牛若丸の切なる
心を可憐に気高く演じます


天変地異

2004年11月04日 | 
今朝午前3時半すぎ頃、福岡でも震度1の地震が起こりました。
ドドっという鈍い低い音と共に、ズーンという揺れを感じ
何とも気味の悪い瞬間でした。
テレビからは震度1という情報が流れる中、母と二人で顔を
見合わせながら「もっと大きく感じたよね。怖かったね。」
と話していました。

新潟大震災の被災者の方々の恐ろしかった事、そして今も
その恐怖が続いている事を、今さらながら肌で感じています。

天から
「みなの立場になり考えなさい。我が身にも気を付けなさい。」
という声が聞こえてきたような気持ちです。

公演会の挨拶周りで福岡県・福岡市など各所に回ると必ず
義援金箱が設置されています。コンビニエンスストアでも
受け付けられいます。僅かでも、私にも出来る事から始め
たいと思います。

文化の日☆

2004年11月03日 | 寿菊派若柳流ご案内
気が付けば11月に入り、今日は暫しの休日を
楽しんでいます。
我が家の近所の木々も色づきはじめましたよ☆

今夜は、読書の秋をテーマにオススメの月刊誌を
ご紹介します
月刊はかたは、老舗、名店によってつくられる
「福岡の名店百選会」をメインスポンサーに
“大人の情報誌”という雰囲気のクオリティの
高さを感じる月刊誌です。

そして、今月号の月刊はかた11月号「博多の女(ひと)」
には、家元のコメントが掲載中です
博多座公演会の宣伝も兼ねて、先月取材が行われました。
家元の日本舞踊への思いが垣間見れます

親子とは言え、心の中が全て見えるわけではありませんよね。
初めて知る芸への思いに少しセンチメンタルな気分になり、
取材して頂いた事に、とっても感謝しています

テレビや映画とは違う活字の世界。
想像力が膨らむ楽しい時間です。
この読書の秋に、皆様も素敵な本に出会えますように☆