今日は、141エルパーク仙台・スタジオホールで、高橋邦典さんという報道写真家の写真絵本のスクリーン投影と朗読がありました。
高橋邦典さんは仙台市生まれです。現在はシカゴ・トリビューン社に所属するフォトグラファーです。http://kuniphoto.com
リベリアは西アフリカにある小さな小さな国です。日本の1/3くらいだそうです。そこでは、ほんの数年前(2003年)まで内紛が14年間も続いていたそうです。
高橋さんは、自分の写真で戦争を止めさせられないかもしれないけど、今の戦争をなくすことはできなくても、これも見て感じてくれる子どもたちがいたら、この先の戦争を止めさせることができるかもしれない、という想いで写真を撮りわたしたちに知らせてくださっています。
突如身体の一部を失くしてしまった子どもや家族を永久に失ってしまった子どもや少年兵たち・・・が存在します。
一般的な報道写真と違うのは、高橋さんは出会った子どもたちに実際会って話を聞いてその後もきちんとその子どもたちを追っていることです。
泣き叫んでいた子どもが次の年には笑顔でダンスを踊っていたりします。
どれも現実です。たくましく生きています。
わたしがそこに生れ落ちたらもしかしたらその現実を生きなければならなかったかもしれません。
しかし、わたしはこの日本に生れ落ちました。彼らのような人生が存在するのだと識る必要はありますが、彼らの人生を変わって生きることはできません。また、そうする必要はないでしょう。
自分には自分の人生があります。そこですべきことがあります。それぞれがそれぞれの場所で自分のすべきこと、役割があります。
わたしにはそれができているのだろうか・・・??
自分の歩むべき道を歩んでいるだろうか・・・??
リベリアでは一人の子どもが学校に通うのに、7千円あればよいそうです。お金を寄付することも一つでしょう。余っている文房具を寄付するのも一つでしょう。150円を持って50人が集まれば学校に行かせてあげることができるそうです。
わたしは、彼らの存在を知り、優しい気もちを贈ることも一つだと思います。
また、日常の自分の身近な人へ、出逢った人へ、にっこり微笑みあいさつすることも一つだと思います。
自分にも優しく接し、穏やかにいることも一つだと思います。
そんな積み重ねや広がりがわたしは平和への一歩と思うのですが。。
爆音のない中、空を見上げることができ、風を感じることができ、道端の花を愛でることができることがなんと幸せなことなのでしょう。 わたしのまわりには、感謝すべきことがたくさんあります。
「ぼくの出会ったリベリアの子どもたち」高橋邦典写真展
9月30日(日)~10月14日(日) 入場無料
中本誠司現代美術館 http://www.seishi-nakamoto.com
〒981-0923 仙台市青葉区東勝山2-20-15
TEL/FAX 022-272-7100