前回の記事の続きです。
(1)表相性(身体的特徴)
女児向け魔法少女作品は、視聴が作品の主人公に対して自己投影しやすいようプレティーン(8~12歳前後)のヒロインが設定される。このプレティーン世代は身体的、精神的にもオトナになることを意識し始める時期であり、思春期ならではの女の子の姿が如実に表現される年代であります。
これは、アイドルアニメも同じといって良いでしょう。アイカツ・プリリズの両主人公、星宮いちご・彩瀬なる共に、プレティーン世代の女の子を起用している。
さらにこの両者は 、 須川氏の定義した「明るく社交的」であり、「決して優秀とは言えない成績の女の子」といえます。
※あん・いとには内緒にして、それぞれの両親に招待状を届けに行くなるの社交性
※プリティーリズムRLで彩瀬なるの数学ができない描写がありました。
この精神的にも身体的にも未熟な少女が一人前のアイドルを目指すまでの過程を経る中で、成長していく姿を描くという点では共通している部分ですね。
このコードに関しては魔法少女と同じと考えてもいいでしょう。
(2)表相性(属性・出自)
これは魔法少女が正統な血統の魔法少女、あるいは後天的に魔法を取得する世俗の魔法少女であることを意味するコードである。
これをアイドルアニメに当てはまるのは非常に難しい所ですが、ここでは魔法というものは親から受け継ぐ、あるいは何者かによって後天的に能力を取得できる…と考えれば、「アイドルの才能」と捉えても良いのではないでしょうか?
そう考えれば、アイカツなんてものは母親の才能の片鱗が見えていると言えます。プリリズはどうなんでしょう。潜在的な才能がなるに備わっていたのか分かりませんが、りんねの心を動かしたという点においては、何かポテンシャルを秘めたものがある設定なのでしょう。
さすがにこの項目をアイドルアニメに当てはめるのは無理があるので保留ってことで…
(3)機能する家族、長子
これは少年向け作品が肉親不在の一匹狼の主人公がしばしば登場するのに対して、魔法少女アニメはほぼ、両親健在の健全な家庭の主人公が設定される点であります。
これはアイドルアニメでも全く同じである。家族の関係が拗れて、衝突を繰り返し、それが物語の主題として扱われるプリリズでさえ、主人公のなる、ADのあいら共に穏やかな家庭の長子です。
「日本の女の子向け『魔法少女』アニメ化では、家庭内不和は主人公の家庭には付与されず、サブキャラクターが請け負う要素である」
と須川氏は定義しているが、アイドルアニメであるプリリズを見てもそれが顕著であります。
ADでは、りずむの母親のとの衝突・すれ違いが物語の大筋を担っていましたし、DMFに至ってはアイドルではなく、阿世知家の混乱が終盤のテーマでした。今作のRLでは、なるの家庭を明るい健全なものとして描くことで、対照的にあんといとの家庭の黒い部分が浮き出るような表現をしていますね。
※プリティーリズムADにおけるヒロインたちと家族の関係性
この点は魔法少女作品同様の家族をアイドルアニメでも形成してると言っても良いのではないでしょうか。女児向けアニメという体裁である以上、ここは動かしようがない設定なのかもしれませんね。
今回はここまでです。残りの部分についてはまた後日解説してみたいと思います。
(1)表相性(身体的特徴)
女児向け魔法少女作品は、視聴が作品の主人公に対して自己投影しやすいようプレティーン(8~12歳前後)のヒロインが設定される。このプレティーン世代は身体的、精神的にもオトナになることを意識し始める時期であり、思春期ならではの女の子の姿が如実に表現される年代であります。
これは、アイドルアニメも同じといって良いでしょう。アイカツ・プリリズの両主人公、星宮いちご・彩瀬なる共に、プレティーン世代の女の子を起用している。
さらにこの両者は 、 須川氏の定義した「明るく社交的」であり、「決して優秀とは言えない成績の女の子」といえます。
※あん・いとには内緒にして、それぞれの両親に招待状を届けに行くなるの社交性
※プリティーリズムRLで彩瀬なるの数学ができない描写がありました。
この精神的にも身体的にも未熟な少女が一人前のアイドルを目指すまでの過程を経る中で、成長していく姿を描くという点では共通している部分ですね。
このコードに関しては魔法少女と同じと考えてもいいでしょう。
(2)表相性(属性・出自)
これは魔法少女が正統な血統の魔法少女、あるいは後天的に魔法を取得する世俗の魔法少女であることを意味するコードである。
これをアイドルアニメに当てはまるのは非常に難しい所ですが、ここでは魔法というものは親から受け継ぐ、あるいは何者かによって後天的に能力を取得できる…と考えれば、「アイドルの才能」と捉えても良いのではないでしょうか?
そう考えれば、アイカツなんてものは母親の才能の片鱗が見えていると言えます。プリリズはどうなんでしょう。潜在的な才能がなるに備わっていたのか分かりませんが、りんねの心を動かしたという点においては、何かポテンシャルを秘めたものがある設定なのでしょう。
さすがにこの項目をアイドルアニメに当てはめるのは無理があるので保留ってことで…
(3)機能する家族、長子
これは少年向け作品が肉親不在の一匹狼の主人公がしばしば登場するのに対して、魔法少女アニメはほぼ、両親健在の健全な家庭の主人公が設定される点であります。
これはアイドルアニメでも全く同じである。家族の関係が拗れて、衝突を繰り返し、それが物語の主題として扱われるプリリズでさえ、主人公のなる、ADのあいら共に穏やかな家庭の長子です。
「日本の女の子向け『魔法少女』アニメ化では、家庭内不和は主人公の家庭には付与されず、サブキャラクターが請け負う要素である」
と須川氏は定義しているが、アイドルアニメであるプリリズを見てもそれが顕著であります。
ADでは、りずむの母親のとの衝突・すれ違いが物語の大筋を担っていましたし、DMFに至ってはアイドルではなく、阿世知家の混乱が終盤のテーマでした。今作のRLでは、なるの家庭を明るい健全なものとして描くことで、対照的にあんといとの家庭の黒い部分が浮き出るような表現をしていますね。
※プリティーリズムADにおけるヒロインたちと家族の関係性
この点は魔法少女作品同様の家族をアイドルアニメでも形成してると言っても良いのではないでしょうか。女児向けアニメという体裁である以上、ここは動かしようがない設定なのかもしれませんね。
今回はここまでです。残りの部分についてはまた後日解説してみたいと思います。