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さうすぽさんの女児アニ日誌

女児向けアニメ・TCG(遊戯王・MTG)プロ野球(東京ヤクルトスワローズ)についてつらつら書いていこうと思います。

ドキドキプリキュアがやりたかったこと

2014-07-11 11:22:07 | 女児向けアニメについて
過去に途中で投げてボツにした(逃げた)記事があったので投稿しておきます

1月ぐらいに書いてたらしい…


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あけましておめでとうございます!!

今年もひっそりとここで女児アニについてダラダラ載せていこうと思います


さて、先日ドキドキプリキュア46話「エースとレジーナ!誕生の真実!」が放映されました。

この回は私にとって衝撃を受けた回の1つであり、ドキドキプリキュアの本質を示していたような感想を持ちました。

それはアン王女のこの言葉に全て込められているものだと…



「自己中と愛は表裏一体」


この言葉を聞いて、ドキドキプリキュアが何をしたかったのか、そしてジコチューの意味、さらにはレジーナとエースの関係性がようやく理解できた気がします

一.ドキドキプリキュアのテーマ

「自己中と愛は表裏一体」

では、ここで国王とアン王女の「愛」と「自己中」について簡単にまとめておきます

2人の愛



2人の自己中





続くかも(不明)


魔法少女の「コード=規則」はアイドルアニメにも当てはまるのか!? ②

2013-05-23 21:08:07 | 女児向けアニメについて
前回の記事の続きです。


(1)表相性(身体的特徴)


女児向け魔法少女作品は、視聴が作品の主人公に対して自己投影しやすいようプレティーン(8~12歳前後)のヒロインが設定される。このプレティーン世代は身体的、精神的にもオトナになることを意識し始める時期であり、思春期ならではの女の子の姿が如実に表現される年代であります。

これは、アイドルアニメも同じといって良いでしょう。アイカツ・プリリズの両主人公、星宮いちご・彩瀬なる共に、プレティーン世代の女の子を起用している。

さらにこの両者は 、 須川氏の定義した「明るく社交的」であり、「決して優秀とは言えない成績の女の子」といえます。



※あん・いとには内緒にして、それぞれの両親に招待状を届けに行くなるの社交性




※プリティーリズムRLで彩瀬なるの数学ができない描写がありました。

この精神的にも身体的にも未熟な少女が一人前のアイドルを目指すまでの過程を経る中で、成長していく姿を描くという点では共通している部分ですね。

このコードに関しては魔法少女と同じと考えてもいいでしょう。


(2)表相性(属性・出自)

これは魔法少女が正統な血統の魔法少女、あるいは後天的に魔法を取得する世俗の魔法少女であることを意味するコードである。

これをアイドルアニメに当てはまるのは非常に難しい所ですが、ここでは魔法というものは親から受け継ぐ、あるいは何者かによって後天的に能力を取得できる…と考えれば、「アイドルの才能」と捉えても良いのではないでしょうか?

そう考えれば、アイカツなんてものは母親の才能の片鱗が見えていると言えます。プリリズはどうなんでしょう。潜在的な才能がなるに備わっていたのか分かりませんが、りんねの心を動かしたという点においては、何かポテンシャルを秘めたものがある設定なのでしょう。

さすがにこの項目をアイドルアニメに当てはめるのは無理があるので保留ってことで…


(3)機能する家族、長子

これは少年向け作品が肉親不在の一匹狼の主人公がしばしば登場するのに対して、魔法少女アニメはほぼ、両親健在の健全な家庭の主人公が設定される点であります。

これはアイドルアニメでも全く同じである。家族の関係が拗れて、衝突を繰り返し、それが物語の主題として扱われるプリリズでさえ、主人公のなる、ADのあいら共に穏やかな家庭の長子です。


「日本の女の子向け『魔法少女』アニメ化では、家庭内不和は主人公の家庭には付与されず、サブキャラクターが請け負う要素である」


と須川氏は定義しているが、アイドルアニメであるプリリズを見てもそれが顕著であります。


ADでは、りずむの母親のとの衝突・すれ違いが物語の大筋を担っていましたし、DMFに至ってはアイドルではなく、阿世知家の混乱が終盤のテーマでした。今作のRLでは、なるの家庭を明るい健全なものとして描くことで、対照的にあんといとの家庭の黒い部分が浮き出るような表現をしていますね。



※プリティーリズムADにおけるヒロインたちと家族の関係性


この点は魔法少女作品同様の家族をアイドルアニメでも形成してると言っても良いのではないでしょうか。女児向けアニメという体裁である以上、ここは動かしようがない設定なのかもしれませんね。


今回はここまでです。残りの部分についてはまた後日解説してみたいと思います。

魔法少女の「コード=規則」はアイドルアニメにも当てはまるのか!?

2013-05-21 09:59:37 | 女児向けアニメについて
以前の記事で紹介した須川亜紀子氏の「少女と魔法」

これに教育的、倫理的要素を含んだ魔法少女アニメの特徴には、下で紹介する6つのコード(規則)が備わると紹介してました。






これは魔法少女作品について、大別する際に用いるコードであるが、大きな変遷を経て、現在の女児向けアニメ業界の主流は従来の魔法少女作品だけで語れるものではなくなっています。

アイドル作品の流行。これは女児向けアニメを語る上では魔法少女作品と双璧をなす、欠かせない作品にカテゴリーされるものにまでなりました。

これを読んでいた時に思いました。

「これってアイドル作品も同じなんじゃね?」


女児向けアニメである以上、作品の中に「教育的」「倫理的」な描写が含まれることは、昔から変わることはありません。

そこで、私は共通する要素があるのでは…と思い今回記事を書くに至りました。(Ⅱなどは明らかに魔法少女特有の性質ですが…)

次回から、その点について現代アイドルを題材にしている「アイカツ!」「プリティーリズムレインボーライブ」などを用いて考察していくつもりです。

プリティーリズムとアイカツに見る親と娘の関係性の描き方

2013-05-19 20:05:45 | 女児向けアニメについて
アイカツ第31話「母の日はアイドル!」



プリティーリズム第7話「ガンコ親父にスイートマジック」




母の日の翌週ということもあってか両作品とも、親と少女の仲を描くエピソードでしたねー。


プリリズはオーロラドリームでもあった、お得意の親子の不仲からの和解を表現したと見れば、

アイカツはどこまでも理想的な母と娘の仲を表現した親子回だったと言えます。


私はここにアイカツ・プリリズ、それぞれの「らしさ」を体現してくれたと感じました。


今回のテーマはそれについて、書いていこうと思います。



アイカツ監督の木村隆一はインタビューでこう語っています。


「アイドルアニメというと、特に大人向けの作品の場合、どうしても深いところ、シリアスな部分に突っ込んでいきがちという印象があったんです。それは子どもが見ても楽しくないだろうな、と。」


‐中略‐


「もちろん重いテーマを扱うこと自体は重要だし、実際、いっぱい出てくるんですけど、そこへのアプローチの仕方ですよね。」 ※Febri vo16 より引用


木村監督は、このようにネガティブ要素を極力排除し、いちごの前向きな姿勢に皆が引っ張られていく姿、これを意識して作品を作られていることが伝わってきます。

一方、プリリズはどうでしょうか。この作品はキャラクターを掘り下げる場合にキャラクターの「陰」の部分、これを抽出して、物語を展開する傾向にあります。

現在放送中のプリティーリズムレインボーライブに登場する彩瀬なる、福原あん、涼野いと。

これらのキャラクターそれぞれの親と娘の関係性は面白いものがあります。

なる→父親が童話作家・母親が絵本作家。 唯一の家族円満な家庭。
あん→父母で煎餅屋経営。父親があんのスイーツ作りに反対し、店を継がせたいと思っている。
いと→離婚による母親不在。 父親との疎遠関係。

主要人物のうち2人がそれぞれ、親と不仲な関係を持っている。これは女児向けアニメとして珍しいものだと思います。

これから、いとの親子関係を主題とした話もあるでしょう。


プリティーリズムの親子仲不全は、以前の記事(【プリティーリズムレインボーライブ】プリリズにおける親との仲とは!?【第3話】)で紹介した通り、恒例といってもいいテーマですよね。

今回の記事で何が言いたかったのか簡単にまとめると…




良好な仲である親子に、「+」となるエピソードを挟み、よりいっそう高い信頼関係を築こうとするものがアイカツ!





不全な親子関係を克服し、不器用ながらも仲睦まじい親子関係を再構築しようとするものがプリティーリズム


ということです。それぞれ個性のある親子関係が見れるいい作品で私は楽しませてもらってます。




プリキュアは…

2013-01-18 23:48:29 | 女児向けアニメについて
世界の平和でなく
彼女たちの日常を守る

とある方が仰っていたこの言葉。これを聞いた時、私はとても感銘を受けました。

プリキュアたちが戦う理由、一見、世界を悪の手から救っているようにも見える彼女たちの戦闘。しかし、その根幹には彼女たちの日常の回復が存在しているという点には、改めて考えさせられるものがあった。

敵が彼女たちの日常を脅かさない限り戦闘が発生しない=彼女たちの戦闘は日常の回復であり、野望を求めて戦闘することはない。ここが少年漫画の戦闘と大きく違うところですね(ルフィが海賊王を目指したりするなど…)。

これが全ての戦闘美少女に通ずるものなのかというと、一概にそういう訳ではない。しかし、この傾向が強いことは確かだ。女児向けに限らず、深夜アニメでも同様だ。戦う美少女キャラは皆、受動的な境遇に置かれている。「戦姫絶唱シンフォギア」「ストライクウィッチーズ」、今期で言えば「ビビッドレッド・オペレーション」もこの類だろう。なかなか自らが先立って敵陣に攻め込んでいく描写は少ない。敵が攻めてきて初めて応戦するために出陣するのが戦闘美少女というものだ。