アイカツも100話を越え、先日大空あかりを主人公に据えた3rdシーズンが始まった。
いい機会と思いアイカツ2ndシーズンを振り返っていこうと思う。最初に言っておくと私はアイカツ2ndシーズンに好意的な印象を持つことはできなかった。
気分を害される方もいるだろうが、そういう方はブラウザバックしてもらいたい。
しかし、ただ頭ごなしに叩く訳ではない。もちろんいい話もあった、そういう所も鑑みて私が感じたことをここに載せていくことにする。
アイカツ2ndシーズンの看板はなんといっても星宮いちご擁するスターライト学園のライバルにあたるドリームアカデミーの登場にある。
ロックを愛する少女音城セイラに、マネージャー学科からアイドルを兼任することになる冴草きいなど、個性的なキャラクターたちとスターライトの生徒たちの交流がアイカツ2ndシーズンの主題であったように思える。
ただこの「ライバル校」という位置づけがとても曖昧なものとして描かれていたように感じる。
序盤は「スターライトVSドリームアカデミー」、終盤には「スターライト&ドリームアカデミーVSWM(神崎美月&夏樹みくる)」という構図で物語は進行していく。
まずは前者について話を進めていくことにする。
「ライバル校」という設定ながら慣れ合いしか見えなかった物語序盤。たしかにアイカツが1期で築いてきた物語性を考えるにギスギスした人間関係を持ち込むのはお門違いかもしれない。
しかし、幾度にわたる「引き分け」という対決の結果(中盤は勝敗をつけるようになったが)。
「ライバル」である以上、必要なお互いに切磋琢磨しあう関係を私は見つけることが出来なかった。
そしてこの「切磋琢磨しあう」という関係。これをいちごたちに求めることに無理があったと私はアイカツ2ndシーズンで深く感じている。
スターライトの生徒、なかでもいちご・あおい・蘭に関しては彼女たちの物語は1期で完結したといっても差し支えないであろう。
トライスター解散からソレイユ誕生、STAR☆ANIS結成までで、彼女たちのアイドルとしての経験値はこれ以上ないものにまで洗練されたものとして出来上がってしまっている。
もうアイドルとして1人前の彼女たちに更なる「成長」を促すことは難しいのかもしれない。
一方ドリアカの生徒たちはどうなのだろうか?
彼女たちもまた、登場初期からある程度完成されたアイドルとして描かれている。
音城セイラは天性の才能を持ち合わせたアイドル
冴草きいは一流のマネジメント力を持ち
風沢そらは自分のブランドを立ち上げるほどのファッションセンス
姫里マリアは…(よく分からんけどなんかすごい)
彼女たちが心の底から挫折したシーンはアイカツ2ndシーズンでは一度も描かれることはなかった。
もともとアイカツは暗い描写を極力排除した物語構成をしているが、それでも1期は例えば16話でスペシャルアピールを連続で出す美月に悔しさを感じるいちごであったり、トライスター脱退によって一悶着あった蘭など随所にそういった話は存在した。
天才揃いであったが故に努力の反映が目に見えて私に映ってこなかったのが、満足できなったかった原因の1つであると感じている。
そういった中で3rdシーズンの主人公として登場した大空あかりの存在は私に救いを与えてくれた。
星宮いちごに憧れて、アイドルになったごく平凡な少女がアイカツ2ndシーズンに新たな空気を流し込んでくれたのだ。
超人ばかりの今までのスターライト・ドリームアカデミーと異なり、彼女が絡んだ話は努力や挫折ばかりのストーリーであったように感じる。
ブートキャンプに始まり、96,97話でスペシャルアピールを出そうと懸命に励む彼女の姿は1期の星宮いちご→神崎美月の関係を彷彿とさせる。
何が面白いかといえば、彼女にはいちごにあった天性の才能を持ちあわせていないところにある。既存のキャラクターを極力排除し、一新となる3rdシーズンでは彼女のアイドルとして成長していく姿が描かれることになるであろう。
少し話は逸れるが「SHINING LINE*」の歌詞は、「星宮いちご⇔神崎美月」・「大空あかり⇔星宮いちご」の関係性が上手いこと書かれているものになっているのは有名だ。
特にCメロの
なりたいだけじゃダメだなって 夢のままじゃ違うなって きっとわたし最初から知ってた
逸らせないぐらい 綺麗だったの ありったけの勇気出して 手を伸ばしたんだ
の部分は大空あかりが星宮いちごに対しての気持ちが如実に歌詞に表現されている。星宮からのバトンを受け取った大空がどのようなアイドル像を築いていくのか非常に見物である。
…
さて後半戦いきますか。
WMとツウィングスの戦いとなる物語終盤。最初に言っておく。
私には神崎美月という人間が理解できない。
特に91話「結成☆アイカツ8」での彼女のこの言葉には深く頭を抱えるほどだった。
そもそも神崎美月はどのような人間としてアイカツに登場したのか。
いちごの憧れ?ライバル?仲間?
ポジションが変動し続けるキャラクターであった。
さらに登場する度にチームを変え続け、掴みどころがないキャラクターとして2期が終わる頃には着地してしまったように思える。
美月にとっての憧れはマスカレードであった。 彼女はトゥインクルスターカップを通じてマスカレードを超えたという実感はあったのだろうか?
みくるが最後に問いかけます。
「美月は? この先まだまだ夢があるんでしょう?」
それに対して美月は
「いちご次第ね!」
とこれまで見たこともないような満面の笑みで答える。
わからん。
本当に神崎美月という人間は私を苦しめる。彼女の出番は3rdシーズンでもあるのか…
そこで新たな夢を見つけることができるのか注目である。
アイカツ3rdシーズン1話を見る限り、既存のアイドルはいちご、あおい、蘭と、中等部に唯一残ったさくらだけだったと思う。ドリームアカデミーの面子は誰一人登場してないことは驚きである。
あれだけ2ndシーズンで推しておきながら影も形もないのは残念であると同時に勿体なさを感じてしまう。
アイカツにとって主人公を替えたこの3rdシーズンが正念場だと捉えている。ここで成功すれば、きっとプリキュアを継ぐ長期シリーズになっていく作品になると思うし、万一失敗するようなことがあれば終わってしまうかもしれない。
…
悲観的な見方だらけの本稿でしたが、私はアイカツという作品を心の底から愛しているということだけは間違いありません。期待できるだけのポテンシャルを秘めた作品であると思っているからこそ少し残念だと思う部分があるだけで…
月末はキューズモールのイベントに参加してきますし、STAR✩ANISのワンマンライブも楽しみにしてます。
それではアイカツ3rdシーズンに期待の思いを込めて本稿を締めたいと思います。
いい機会と思いアイカツ2ndシーズンを振り返っていこうと思う。最初に言っておくと私はアイカツ2ndシーズンに好意的な印象を持つことはできなかった。
気分を害される方もいるだろうが、そういう方はブラウザバックしてもらいたい。
しかし、ただ頭ごなしに叩く訳ではない。もちろんいい話もあった、そういう所も鑑みて私が感じたことをここに載せていくことにする。
アイカツ2ndシーズンの看板はなんといっても星宮いちご擁するスターライト学園のライバルにあたるドリームアカデミーの登場にある。
ロックを愛する少女音城セイラに、マネージャー学科からアイドルを兼任することになる冴草きいなど、個性的なキャラクターたちとスターライトの生徒たちの交流がアイカツ2ndシーズンの主題であったように思える。
ただこの「ライバル校」という位置づけがとても曖昧なものとして描かれていたように感じる。
序盤は「スターライトVSドリームアカデミー」、終盤には「スターライト&ドリームアカデミーVSWM(神崎美月&夏樹みくる)」という構図で物語は進行していく。
まずは前者について話を進めていくことにする。
「ライバル校」という設定ながら慣れ合いしか見えなかった物語序盤。たしかにアイカツが1期で築いてきた物語性を考えるにギスギスした人間関係を持ち込むのはお門違いかもしれない。
しかし、幾度にわたる「引き分け」という対決の結果(中盤は勝敗をつけるようになったが)。
「ライバル」である以上、必要なお互いに切磋琢磨しあう関係を私は見つけることが出来なかった。
そしてこの「切磋琢磨しあう」という関係。これをいちごたちに求めることに無理があったと私はアイカツ2ndシーズンで深く感じている。
スターライトの生徒、なかでもいちご・あおい・蘭に関しては彼女たちの物語は1期で完結したといっても差し支えないであろう。
トライスター解散からソレイユ誕生、STAR☆ANIS結成までで、彼女たちのアイドルとしての経験値はこれ以上ないものにまで洗練されたものとして出来上がってしまっている。
もうアイドルとして1人前の彼女たちに更なる「成長」を促すことは難しいのかもしれない。
一方ドリアカの生徒たちはどうなのだろうか?
彼女たちもまた、登場初期からある程度完成されたアイドルとして描かれている。
音城セイラは天性の才能を持ち合わせたアイドル
冴草きいは一流のマネジメント力を持ち
風沢そらは自分のブランドを立ち上げるほどのファッションセンス
姫里マリアは…(よく分からんけどなんかすごい)
彼女たちが心の底から挫折したシーンはアイカツ2ndシーズンでは一度も描かれることはなかった。
もともとアイカツは暗い描写を極力排除した物語構成をしているが、それでも1期は例えば16話でスペシャルアピールを連続で出す美月に悔しさを感じるいちごであったり、トライスター脱退によって一悶着あった蘭など随所にそういった話は存在した。
天才揃いであったが故に努力の反映が目に見えて私に映ってこなかったのが、満足できなったかった原因の1つであると感じている。
そういった中で3rdシーズンの主人公として登場した大空あかりの存在は私に救いを与えてくれた。
星宮いちごに憧れて、アイドルになったごく平凡な少女がアイカツ2ndシーズンに新たな空気を流し込んでくれたのだ。
超人ばかりの今までのスターライト・ドリームアカデミーと異なり、彼女が絡んだ話は努力や挫折ばかりのストーリーであったように感じる。
ブートキャンプに始まり、96,97話でスペシャルアピールを出そうと懸命に励む彼女の姿は1期の星宮いちご→神崎美月の関係を彷彿とさせる。
何が面白いかといえば、彼女にはいちごにあった天性の才能を持ちあわせていないところにある。既存のキャラクターを極力排除し、一新となる3rdシーズンでは彼女のアイドルとして成長していく姿が描かれることになるであろう。
少し話は逸れるが「SHINING LINE*」の歌詞は、「星宮いちご⇔神崎美月」・「大空あかり⇔星宮いちご」の関係性が上手いこと書かれているものになっているのは有名だ。
特にCメロの
なりたいだけじゃダメだなって 夢のままじゃ違うなって きっとわたし最初から知ってた
逸らせないぐらい 綺麗だったの ありったけの勇気出して 手を伸ばしたんだ
の部分は大空あかりが星宮いちごに対しての気持ちが如実に歌詞に表現されている。星宮からのバトンを受け取った大空がどのようなアイドル像を築いていくのか非常に見物である。
…
さて後半戦いきますか。
WMとツウィングスの戦いとなる物語終盤。最初に言っておく。
私には神崎美月という人間が理解できない。
特に91話「結成☆アイカツ8」での彼女のこの言葉には深く頭を抱えるほどだった。
そもそも神崎美月はどのような人間としてアイカツに登場したのか。
いちごの憧れ?ライバル?仲間?
ポジションが変動し続けるキャラクターであった。
さらに登場する度にチームを変え続け、掴みどころがないキャラクターとして2期が終わる頃には着地してしまったように思える。
美月にとっての憧れはマスカレードであった。 彼女はトゥインクルスターカップを通じてマスカレードを超えたという実感はあったのだろうか?
みくるが最後に問いかけます。
「美月は? この先まだまだ夢があるんでしょう?」
それに対して美月は
「いちご次第ね!」
とこれまで見たこともないような満面の笑みで答える。
わからん。
本当に神崎美月という人間は私を苦しめる。彼女の出番は3rdシーズンでもあるのか…
そこで新たな夢を見つけることができるのか注目である。
アイカツ3rdシーズン1話を見る限り、既存のアイドルはいちご、あおい、蘭と、中等部に唯一残ったさくらだけだったと思う。ドリームアカデミーの面子は誰一人登場してないことは驚きである。
あれだけ2ndシーズンで推しておきながら影も形もないのは残念であると同時に勿体なさを感じてしまう。
アイカツにとって主人公を替えたこの3rdシーズンが正念場だと捉えている。ここで成功すれば、きっとプリキュアを継ぐ長期シリーズになっていく作品になると思うし、万一失敗するようなことがあれば終わってしまうかもしれない。
…
悲観的な見方だらけの本稿でしたが、私はアイカツという作品を心の底から愛しているということだけは間違いありません。期待できるだけのポテンシャルを秘めた作品であると思っているからこそ少し残念だと思う部分があるだけで…
月末はキューズモールのイベントに参加してきますし、STAR✩ANISのワンマンライブも楽しみにしてます。
それではアイカツ3rdシーズンに期待の思いを込めて本稿を締めたいと思います。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます