「メトロポリタン・マンドリン・オーケストラ第22回演奏会」を紀尾井ホールで聴く。
僕はマンドリン・オーケストラは数えるほどしか聴いた事が無い。今日分かった。それが「無数のオルゴールのさざめき」だと。
ドビュッシー「牧神の午後~」はその様な媒体に極めて相応しかった。ただマンドリンの特性上、32分音符ですらトレモロにする結果、リズムが間延びしてしまうのがもどかしかった。
ラヴェル「弦楽四重奏曲」は圧巻。編曲者(笹崎 譲)はラヴェルのオーケストラ・スコアを見ながら編曲したそうで、第3楽章のクライマックスでは「ダフニス」、第4楽章のテーマに「ピアノ協奏曲」、クライマックスに「マ・メール・ロア」のサウンドを聴いた。第2楽章のピッチカート音型はトレモロでは無く、引きしまった。
その反面、シベリウスは奇異に感じた。シベリウスは南国人だったか?ハワイアンのように聴こえたが…。湯浅「エレジイ」では厳しさや冷たさが実現された。
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